2009/02/21

孔子廟(長崎)

関帝廟はいたるところにあっても、孔子廟というのがあるのは日本でも長崎だけである。それも中国政府の協力で作ったというのであれば、なおさら長崎と中国のつながりの深さを示すものだ。長崎の孔子廟は1893年に造られたもので、当時の中国はまだ清王朝も末期。西太后がまだその権力をばんばんだしまくっていた時期で、翌年が日清戦争の開始なので、歴史的に考えるとなかなか面白い時期の建設だ。
入り口はなんだか貧相な造りの孔子廟だという印象であったが、それは単なる入り口であって、中に入ると立派も立派。金はたいそうかかっただろうと思うくらいの立派なつくりだ。
第1の入り口を入ったあとに、ようやく孔子廟と書かれた門が出てくる。そのあとには、正面に正殿である大成殿を中心に、前庭に孔子の弟子を模した72人の賢人像が左右に並んでいる。ランタン祭りの時期かもしれないけど、こんなところにまでランタンが飾っているのは、孔子廟だと様になっているとおもうが、普段にもランタンが飾っているのかどうかは不明だ。
正殿の中にはいると、祭りに使われるであろう御輿や楽器がある。また象牙でできた彫り物や中国ならではの細かい彫刻も何気なく飾っているのは見ものだ。

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