2009/07/26

千年女王

「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」を書いた松本零士の漫画は子供には理解するにはなかなか難しいところだと思うのだが、それでも小さいころにはテレビの再放送や映画でその映像をみて楽しんだ記憶がある。特に銀河鉄道999は、セリフの意味はわからなくても、映像や話の流れが面白かったから、見入っていたような気がするし、大人になっても改めて銀河鉄道999の漫画を読んだところで、これがまた面白かったのだ。

それでまたこれも小さいときの記憶として映画だったかをみたとおもうのだが、同じ松本零士が作った漫画の映画として「1000年女王」というのがあったことを頭の片隅にあったのだが、映画を観たはずなのに、その内容を全く覚えていない状態で今までいた。どこかで1000年女王の漫画を持っている人がいたり、見る機会があったら絶対に見てみたいとおもっていたのだが、これまで見たり読んだりする機会が全く無かった。よく考えたら、松本零士の漫画として代表的なものをいえといわれた場合、1000年女王の名前を出す人はどの程度いるのか不明である。

そんな1000年女王を見つけたので早速買ってみた。読んでみて分かったことは、実際に勝手に覚えていた内容と全く異なったという事実である。1000年女王というのがこの地球を1000年間治めていたという事実は合っていたのだが、それが何のために行なっていたのか、または母星のラーメタルのこともすっかり忘れていた。途中から話が急展開したりするところや、後々まで読まないと話の意味がわからないところについては、松本零士の漫画にはありがちなストーリー展開になっているのはわかっていたが、これほどまで1回読んだだけでは、頭に入りにくい漫画だったのかというのを改めて知った。それを長くて2時間程度の映画にどのように治めていたのかというのを今から考えるととても不思議であるる。しかし、もう一度映画を観たいという気にはなぜかならない。

1000年女王[1][2][3]
松本 零士 著
小学館文庫
1995年9月1日 出版

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