やよいちゃんが携帯電話のデザインを作ったという話を聞いて、「はぁ!?」と思った。水玉と突拍子もないような奇抜なデザインを考える草間彌生が携帯電話を作るということは、作品自体が想像も出来ない。横浜などで行なわれているトリエンナーレやビエンナーレなどで、彼女の作品をみたことが何度もあるのだが、いつも「どうしてこんな作品が思いつくのだろう」と彼女の精神構造を探求してみたくなるような気持ちを醸し出せてくれる作品が多い。
そこで発表された携帯電話を見てみた。はっきりいって、「キモイ・・・」の一言である。彼女の作品の特徴である水玉は健在だったのだが、犬のモチーフの携帯は可愛くない。かつ、斑点が出ている病気の犬みたいに見えて気持ち悪いのである。別作品として、ハンドバック型の作品もあったのだが、これもまた気持ち悪い。だれがこんなもん持つんじゃいとツッコミを入れたくなる。
量販的に発売するのではなく、買いたいひとだけ買えば?という宣伝の仕方も面白い。なんといっても、携帯電話の価格が1台100万円である。いくら携帯電話の値段が高くなったからといっても、1台100万円なんていうのは凄い価格である。それも今回の作品は、携帯電話であるのだが、通常、携帯電話は単体で購入することは出来ず、かならず携帯電話会社との契約が裏で関わっているため、買ったら電話として使うことが前提で販売される。ところが、この携帯電話に限っていえば、作品としての存在が主であり、たまたま必要であれば携帯電話としても使えるという意味のため、携帯電話会社と携帯の契約をしなくても単体として購入することが出来る。
しかし、誰がこんな携帯電話を買うのかという疑問はある。よほどのやよいちゃんフリークじゃないと買わないんじゃないの?
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KDDIは2009年7月24日,草間彌生氏がデザインを手がけた携帯電話機3機種の販売を開始すると発表した。販売するのは「ドッツ・オブセッション,水玉で幸福いっぱい」,「私の犬のリンリン」(写真),「宇宙へ行くときのハンドバッグ」である。
販売価格は,「ドッツ・オブセッション,水玉で幸福いっぱい」と「私の犬のリンリン」がそれぞれ100万円,「宇宙へ行くときのハンドバッグ」が10万 円となっている。芸術作品のため,本体購入にあたりKDDIとの通信契約は不要である。販売方法はKDDIのWebサイトや,芸術作品を扱うギャラリーな どで販売する。販売開始は2009年7月30日である。
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