2010/01/12

平家そば(湯西川温泉)

湯西川温泉では、結構有名な食べ物屋も存在する。しかし、メインの通りからはちょっと離れているので、解り難いかもしれないのだが、それでも川沿いの景観地にあるので、いやおうにも目に付くと思われる。特に雪の降っている時期にいく場合には、川を渡る橋自体も雪がたくさん積もっているので、足元が悪くなっているし、川沿いの道自体も雪深くなっているので、こちらも歩くのは難儀だ。そんな苦労(?)をしたあとに店にたどり着くと、山奥をさまよった後に、ようやくたどり着いたオアシスのような感覚を覚えるだろう。

店内に入ると、いかにも田舎の蕎麦屋という様子が伺える。テーブル席と座敷席と2種類あるが、座敷席のほうは掘りごたつになっているわけではないので、冬の時期に行っても温まりながら蕎麦をすするということは無い。できれば、掘りごたつ形式にしてほしかったかなと思われる。テーブル席のほうは、そばに昔ながらのストーブが転がっているので、寒さのほうは我慢できる。が、やっぱり昔の家風に作られている建物であるために、どこからか隙間風が入ってきて、足元は冷たく感じる。平家そばと言っても、これといった特徴は無い。たぶん、蕎麦好きの人から見たら、微妙な特徴があったりするのだろうが、蕎麦の味がよくわからないものにとっては、どこに違いがあるのか?といわれてもよくわからない。個人的には後者のほうだ。だから、ここの蕎麦はこんな特徴があって・・・と本当は説明したいのだが、それができないのが悲しい。勝手ながら、平家落ち武者の村で蕎麦屋を出しているから「平家そば」と名乗っているだけなのだろう?と思っている。ここで食べたのは山奥だからという単純な理由で「山菜蕎麦」と「きのこ蕎麦」を注文。たっぷりの舞茸とそのほかのきのこ類がトッピングされたものが出てきた。器としては多くも無く、少なくも無く、程よい大きさだったので、さくさくっと食べることができた。が、そうはいっても、蕎麦屋のくせに値段が高い。スキー場のカレーライスの値段の高さも正直うんざりするのだが、ここの蕎麦屋においても同じような値段設定がされているようで、蕎麦ごときに1000円近い値段がするのが驚きだ。客単価が高いということは、それだけ人が来ないから儲けのためなのだろうというのは想像が付く。しかし、体はあったまったからなのか、旨かった。やっぱりきのこ類の蕎麦はどうやら好きだからかっもしれない。昼ごはんの時間を避けて中途半端な3時ごろに入店したのだが、自分たちのほかは老夫婦が1組いるだけだった。老夫婦のほうが後から入店してきたのだが、ちょうどタイミング的に同じようなときに注文をとったからなのだろうか、同じ時間に同じようなメニュが出てきた。さっさとメニュを決めなかった自分が悪いのだが、オヤジたちの即決めには脱帽である。

湯西川温泉に来たからには、時間が過ぎるのは忘れて、のんびりすごしたほうが良い。という意味では、注文した後にいくらまっても蕎麦が出てこなくても、ここはじっくりのんびり構えて、風景でも楽しむか、湯西川の田舎っぽさについて話をして時間をつぶすのが良いと思う。


平家そば 志おや
住所 栃木県日光市湯西川990-2
電話 0288-98-0434
営業時間 11:00~16:00(売り切れ次第閉店)
定休日 不定休
座席数 テーブル20席、座敷10席

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