湯西川温泉は奥鬼怒の中でも、かなり奥地にあるため、かなり寒い。さらにいちおう越後山脈よりも関東側になるのだが、日本海からの湿って冷たい空気は、湯西川温泉あたりではまだまだ勢力活動が激しいところであるために、雪は日本海の町と同じくらい降る。だから、冬にこのあたりにくると、ほとんど日本海側の山間部と同じような感覚に襲われる。
湯西川温泉の真ん中を縦断する川も場合によっては凍ってしまうくらいの寒さはある。伴久ホテルの傍にあるの川向こうにある滝は、伴久ホテルの名物景色になっているのだが、冬季はこの滝が全面的に凍ってしまうために、氷の壁として、冬にまた客寄せパンダになるから願ったりかなったりだ。それだけ冷え込みが厳しいため、外を軽装で歩くことはかなり危険だと思われる。といっても、本当の日本海側のドカ雪地帯とは違い、それなりに雪は降るが、歩くと埋もれるというようなことまでは降らないし、幸いにも道があちこちに広がっているわけでもないため、町民全員が力を合わせれば、除雪は簡単にできるというのがメリットなのだと思うが、そんなに雪は積もっているという印象は無かった。だが、なにもないような地方の山奥なので、それなりに雪景色はとても綺麗に見える。屋根から長い氷柱が付いたまま、軒下奥まで垂れ下がっている様子を見ると、あの下に良くと、そのうち脳天に氷柱が突き刺さって死んじゃうかもしれないという危険性は誰しも思うことだろう。
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