2010/01/12

JALの会社更生法適用申請

JALがとうとう会社更生法を申請した。2002年にJASとくっついてから、どうやら会社の方向がおかしくなったようである。もともとJASは貧乏人相手にしているような航空会社であったため、JAL/ANAに比べて値段が安かったのだが、その会社と巨大なJALが一緒になったことで、一時は飛躍的に成長するなんていうのがあったのだが、その後、原油の高騰やらリーマンショックなどのことが重なって、とうとうJALもにっちもさっちもいかない状態になったのは、たまにJALに乗ってみてよく感じた。特に、ANAがスターアライアンスに加盟したときには、がばーっと客の流れがANAに傾いたとおもうのに、それでもJALは「わしらは、どこともアライアンスに所属しない」と強気でしばらく押し通していたのは、いまとなっては笑える話だ。その後、ようやくワンワールドに加盟することになったのだが、それでも「日本の金持ち客はANAなんか使わず、JALを使う。」と勝手に過信していたようで、JALカードメンバに送られる雑誌なんか見ても、こんなのどこの金持ちが買うんだよーというような内容ばかりのこの雑誌に書かれていて、それで満足しているような状態であったところをずっと見ると、JALってどうしようもないなーと思っていた。その後、羽田空港の大改修が行われ、ANAが違うターミナルに移り、ANA側のほうのターミナルはものすごく近代的で綺麗なターミナルになったことで、さらに客足はANAに向いたことだろう。もうそうなったときには、JALの体質はズダズダな状態であったのだが、親方日の丸体質は抜けず、最近まで強気に居た。

JALは経営的に傾いていたのにも関わらず、個人株主を囲うために、それまでも発行して続けてきた株主優待券を最後の最後まで発行していたのは、笑える話だ。株主配当金が早い段階からゼロ円になっていたとき、いまは苦しい状態かもしれないが、そのうち復活するだろうとJALに対して甘い期待をしていたひとたちはたくさん居たに違いない。ところが、株価320円ごろをピークに、その後どんどん下がってきて、売るに売れなくなってきてしまった個人株主は多かったことだろう。また、配当金はなくても優待券は毎年2回発行してくれるので、それを頼りに持ち続けていたひとが多かったに違いない。

また、JASとの合併前から話題になっていたのだが、JALの組合体質はかなり致命的な組織編制をしていたことは有名だった。1つの会社に組合が7つも8つもあるとなると、会社側と組合側が双方で決着させるためにはかなりの労力が掛かることになる。組合側も相互で喧嘩していたということも後になって発覚したのだが、普通の感覚だと、そんなに組合が分裂しているのだと、ほとんど同じ会社とは思えないものだろう。年金に関しても現役が早速減額になることに了承したのに、OB/OGが最後まで「減額は嫌だ」と現状を見ないような反応をしていたのを何度もニュースで流れてはいたが、それを観るたびに「会社もだめだが、社員もダメだな」というのはよくわかった。

客室乗務員がシンガポール航空みたいに若い人を使っていないという点については全然文句を言うところじゃない。むしろ、年配であるにもかかわらずあまりおごらないような態度をとって接客していた年配の客室乗務員に対しては、いつもすばらしいと心からほめていたくらいだ。ユナイテッドやノースウェストのような、デブのババァスチュワーデスなんか、乗客を迎えるときからほとんど客を家畜を移動させているのと同じような扱いをしているのに何度も出くわしたことがあるが、あんな態度をJALでは一度も見かけたことが無い。

機内食についても海外に行くときに何度か利用したことがあるのだが、JALが傾いていたにもかかわらず、いま精一杯できる限りのメニュを出していますというのがよくわかって、中国東方航空にその努力を教えてあげたいくらいだった。中国東方航空のご飯は今までの乗った航空会社の食事の中で一番最低だと今でも思っている。国内線を利用している限りにおいては、J-Classの導入に伴い、ちょっと違うエコノミーを演出したのはいいとしても、年々サービスがグレードダウンしていたのは気になっていた。

それでも毎日JALは日本全国および世界の路線を飛行中だ。実際に働いている社員にとっては、一度倒産してしまっている会社で働いていることに対して、モチベーションはあがらないことだろう。しかし、それでも利用してくれているお客さんがいるからこそ、仕事はしがいがあるものだ。もう機内でのサービスは何もいらない。サウスウェスト航空のように、飲み物も雑誌や新聞のサービスも要らない。国内だったら、たかだか2時間程度なのであるから、その間は客のほうも我慢しろといいたくなる。金が無いんだから、飛ぶだけマシだろう。

あとは路線だ。大都市を基点とした地方都市への路線はまだいいとして、地方都市間の路線ほどいらないものは無い。ただし、離島への路線は除く。それも毎日必ず1便は飛ばなければいけないような路線の組み方をしているのも無駄であるに違いない。いっそうのこと、週に3便のみというような路線の組み方ではダメなのだろうか?いくら離島であったても毎日飛ぶ必要は無いはずだ。あと、JALしか就航していない路線は、全部廃止するべきだと思う。JALしか就航していないということは、それだけ不要だからということと、強引に政治家の力で飛行機を飛ばしてしまった結果だということが丸解りだからだ。いまだと、山形、青森、松本、静岡、南紀白浜、出雲あたりがJALしか就航していない無駄な拠点だと思う。これはいっそうのこと、自衛隊か米軍基地に払い下げしたほうがいいのではないだろうか。

100%減資になることが決定したことによって、現在発行されている株は紙切れ同然になる。といっても、昔みたいに株の証書があるわけでもないので、いまでは記念にもならない。思い出として残らなくなる。それでも市場は株の売買が行われているのが面白い。報道発表が行われた本日においても、ストップ安になっているとはいえ、まだ37円で取引された。といっても、実質、約定された株数は800万株くらいしかなく、売りたいとおもっていたひとたちは、5億6千万株以上もいたというのだから、ここで一気に売りに来たということなのだろう。おそらく、ライブドアのときと同じように、1円や2円の間をしばらくは行ったりきたりするのだろうと思う。あと、いちおう、現在発行されている株主優待券は使用できるらしい。しかし、3月に株主として株を持っていたとしても、その後はなんのメリットもないので、大きな勉強をしたとおもって、あきらめたほうがいいと思われる。

100%減資になることに対することに対して正しい知識を書いているところがあるので、それを紹介したい。下記の2つはJALが結果的にこんなだめな状態になった奇跡を詳細に説明しているサイトと、その後の株式の取り扱いについて説明しているので、参考にしていただきたい。

ぐっちーさんの金持ちまっしぐら
http://guccipost.jp/cgi-bin/WebObjects/12336a3d498.woa/wa/read/sq_12626e75aa3/

www9945のサイト
http://plaza.rakuten.co.jp/www9945/diary/201001130000/

鶴のマークのナショナルフラッグが、これで消えてなくなった。新生JALは、どこまでがんばれるのかは組合の1本かと、親方日の丸体質の脱却ができなければ、いつまでもたっても支援団体からの寄付でしか会社が運営できなくなることは、すでに目に見えていることだ。

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