2011/04/13

ANAの株主優待券を売る


ANAの株主であるので年2回、国内線が半額になる株主優待券が送られてくる。それは5月末と11月末である。でも、最近国内出張がなくなってしまったので、この優待券を有意義に使うことがまず無くなった。しかし、毎回7枚送られてくる優待券をそのまま無効にするのはもったいない。そこでここ最近は、その優待券を頃合を見て、チケット屋に売りに出すことにしている。

JALのほうも同じような株主優待券を発行していたが、既にJALは昨年の3月に上場廃止をしてしまったので、もう株券もないし、優待券なんかもあるわけが無い。JALがまだ存在していたときには、ANAも競争会社の1つとして君臨していたので、路線の料金競争が激化していたのは当然だし、JALがいなくなったとしても海外の格安会社が乗り入れようとしている現在でも、その競争はぜんぜん収まっていない。

優待券は、JALとANAが君臨していたときにはその買取価格および販売価格についても金権屋での値段はそんなに高くなかったと思うのだが、最近の値段の高騰はすごすぎる。特にJALがいなくなってからの値段は高い。航空券の正規割引である「特割」の価格より、遠方であればあるほど優待券の価値は高くなる。特割の値段が半額以下になることはまず無い。あったとしても、すごいへんてこりんな時間に発着する便にだけ適用したりするし、時期にもよる。だが、優待券は1年中、盆暮れ関係なく使えるし、時間帯も関係ないから、東京からだと、沖縄へ行ったり、北海道へ行ったりする場合にはとても得なチケットであるから、多少高くても優待券を買おうというニーズはあるようなのだ。

11月の冬に発行した分については、第一ピークとしては、年末前にやってくる。しかし、今年の場合にはその時期がおかしかった。今年はなぜか3月末だったようである。その価格がすごい。なぜなら、買い取り価格で9000円だったからである。その買取価格を出していたところで今回は売ったのだが、そこで売ったかは教えない。ただし、大手のチケット屋である。まさか9000円程度になるとは思っていなかった。これまで、チケット売買サイトツイッターの買取価格の情報を見ていて、株価の動向のようにいまの価格をチェックしていたのだが、やっぱり3月11日発生した大震災の影響が一番大きい。これによって、東京を脱出し遠方へ逃げたいという人が多かったためかわからないが、それによって価格が飛躍的に上がっていったのである。結局3月の連休後に売りさばいたのだが、そのときの価格として平均して1枚当たり8000円から8500円くらいをつけていた。しかし、実際に店舗に行ってみると、それよりも高額の9000円になっていたのだから、びっくりしたという理由は分かるだろう。

さらにびっくりしたのは、店舗に行ってみると、いつも優待券が束になってショーケースに置かれているのに、そこの枚数がとても少なく、なおかつ、優待券が置かれている場所に「優待券を売ってください。高額買取します」とまで宣伝されていた。それだけニーズが高かったようである。ちなみに、自分が売りに並んでいるときに、優待券を買おうとしている人がいて、その人に店を通さず売ってやろうかなと思った。ちなみに、売りの価格は9500円。だから、その時点で、9300円くらいで直接購入したい人に売ってしまえば、こちらとしても、店に売ったときより高く売れるし、客としても、店の価格よりも安く変えるからお得だったに違いない。7枚分63000円を売りに出してこの日は終了。

そういえば、5月発行分の優待券はいくらで売ったのだろうか?と考えてみると、こちらは、夏休み前に裁いたのであるが、夏休みとして利用する人が多いため、基本的には冬版よりは高く売れる。店頭販売価格が12000円くらいになっているときがあるが、そこまで高いのにそれでも買う人たちってどういう人なんだろう?と前から気にはなっていた。たぶん沖縄か北海道に行きたいと思っている人たちが買っているんだろうが、半額+12000円まで払っていく場所とは何処なんだろう?と疑問に思う。7月中旬くらいに売ったときの価格は、1枚10500円。結構高い。だから、7枚で73500円である。

22年度はまだ株主総会が行われているわけじゃないが、IR情報としてもう分かっている。証券会社のサイトや四季報を見ればわかることだが、22年度の配当金はたぶん0円だろう。配当無しの株券を持っているほど馬鹿馬鹿しいものは無いのだが、そのかわりにANAの場合には優待券というサブ配当みたいなのがあるので、これはいい。22年度の優待券売却の総額は、136,500円である。結構良いかもしれない。ちょっと前までは配当が出ていたのだが、そのときは1株あたり4円がMAXだった。10000株でも4万円程度しか配当がないわけだから、そう考えると優待券の売却のほうが配当率が良いということになる。

ANAの優待券は航空券が半額になる券のほかに、ANAホテルでの宿泊やレストランの割引券も一緒にあるが、こちらのほうはほとんどかねにならないので、まずは売ることは無い。売っても200円程度なのだろうなとおもう。ただ、たまにチケット屋の店頭をみると、このどうでも良いような割引券でさえ売りに出す人がいるみたいで、ショーケースの中に売っているのを見つけちゃったりするわけである。

デートレーダーではないので、そこまで株式売買に真剣になっているわけじゃないのだが、保有株の動向についてはやっぱり気になるものだ。無料で真剣にやってくれる資産運用協力者がいるんだったらお任せしたいのだが、そんな奇特な人は世の中いないだろう。リスクを背負いたくないと思っている人が多いだろうし、責任を取りたくないと思っている人たちも多いからだ。

ちなみに、ANAの株主優待券だが、これまで5月に発行するものは1年間有効で、冬に発行するものは半年間有効という条件だったが、今度から時期に関係なくどちらも1年間有効の優待券になる。これはとても便利な利用の仕方になるだろう。が、優待券売買市場としては、これまで半年しか使えなかったという冬版の価格が大きく変わってくるかもしれない。

そして4月に入ってすぐに優待券の価格は激安になってきた。4月10日頃の価格としては4500円程度で取引されている。

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