夏のリゾート時期に前から気になっていた伊東の2つのホテルに付いて、実際に泊まってみてどういうところなのか確認したいと思っていた。ちょうど7月の3連休のときに、それぞれのホテルに1泊ずつ泊まってみて検証をすることにした。
今回検証したいとおもったのは、伊東に存在しているホテルの中ではどちらも有名だが、1つは「伊東ホテル聚楽」と「伊東温泉ホテルサンハトヤ」である。テレビCMでもおなじみなので、東京近郊に住んでいる人であれば一度はそのCMを観たことがあるだろう。「ホテル聚楽」は「じゅらくよーん♪」とお色気タップリのCMだ。こちらは「ホテル聚楽」がグループ企業であるため、伊東にある「ホテル聚楽」に特化したものではない。かたや、「伊東温泉ホテルサンハトヤ」は「ハトヤグループ」のなかの1つのホテルであり、ハトヤはたぶん地方に住んでいる人でさえも知っているCM「4・1・2・6♪」のあれである。
どちらのホテルもJR伊東駅から送迎バスが出ているので、車で行かなくても電車で気軽にいけることが出来る。そして、チェックインとチェックアウトの時間はどちらも同じであり、一般的な午後2時からチェックイン可能、午前10時にチェックアウトというものだ。どちらも大きなホテルであり、家族や団体が泊まっても収容できるだけのスペースを持っていると思って良いところだ。しかし、今回の比較で分かったことは、個人的には伊東の大きなホテルに泊まる場合は「ホテル聚楽」のほうに軍配をあげたい。その理由を下記に記載する。
■送迎バス
どちらのホテルも、駅に迎えの人がいて、バス乗り場を案内しているのは同じ。そしてどちらのホテルも事前にバスの予約をしないといけないというわけじゃなく、自由にバスに乗れる。いちおう事前にも予約ができるのだが、それを絶対に守らないといけないというわけじゃない。だいたいバスに自分たちの名前を持って立ちんぼをしているひとがいるわけがないからだ。ただ、どちらのホテルも大きいため、観光シーズンにいくと、バスに乗ろうとするひとが結構たくさんいて乗り切れない場合もある。そこはホテル側が臨機応変にバスを増便してくれたりするから、宿泊客が心配する必要は無い。もちろんバスは無料で乗車可能。
■チェックイン
チェックインはどちらも大きなロビーフロアで行うことになる。しかし、これはホテル聚楽のほうに軍配だ。ホテル聚楽はチェックインのときに、宿泊客を立たせるということはしない。最近では高級ホテルのエグゼクティブフロアではよくありがちなのだが、ロビーエリアにあるソファ(実はラウンジをかねているのだが)に宿泊客は座って待っているだけで、ホテル側の係員がソファにやってきてチェックインを行う。決してカウンターのところで済ませるというものではない。そして、宿泊客はウェルカムドリンクと一緒にその手続きを行うことになる。一方、サンハトヤのほうは、典型的な昔ながらのカウンター形式のチェックインとなる。カウンターのひとも宿泊側もたちっぱなしで行うというものだ。
■部屋と内装
部屋の綺麗さは、こちらもホテル聚楽のほうが良い。たぶんホテル聚楽は最近リニューアルしたんだろうとおもうのだが、和室の畳が新しくて気持ちが良い。しかし、ホテル聚楽のほうは和室の部分とフローリングの部分とに分かれているため、和洋合体版というのが正直なところだ。ベッド生活のひとにはいいと思う。そして結構広めの部屋になっているために、結構落ち着くというものだ。部屋の詳細に付いては個別の項目を設けたので、そちらのほうを参照していただきたいと思う。一方サンハトヤのほうは、昔ながらのホテルの部屋という感じをそのまま表しているようなものだった。ただ、唯一サンハトヤのほうがいいと思ったのは、部屋からの外の景色が、窓一面に海が見えていて、これが最高だから。ただ、窓が汚い。そりゃそうだろう。もう窓の下は海だから、海風や風雨のせいで窓は頻繁に汚れる。窓掃除は結構大変だから、放置プレーのようになって窓は汚くなるものだ。ホテル聚楽のほうは、高台にホテルがあるために、部屋から海は見えるといえばみえるのだが、ちょっと遠いところにあるようにしか見えず、ホテル聚楽の敷地内を眺めるというようなものだから、物足らない。まぁ、窓の外重視というわけじゃないから別に構わないと思う。あと、サンハトヤは部屋の中に内湯があり、それも外がよく見えるためにとても開放感があるというのがいいところだろう。
■ご飯
ご飯については、ホテル聚楽のほうが素晴らしい。セットメニュを頼んだということだろうが、それでも料理の扱いかたが丁寧になっているし、仲居の方たちがとても親切であるように感じた。ご飯を食べるスペースに付いても、グループごとの個別空間を設けてくれるというところもいいし、ご飯がとても美味しいのが一番だろう。反対にサンハトヤは、宿泊客は刑務所と同じである。バイキング形式なので、一見すると何でも食べられるというのでわくわくするのだが、このバイキングというのが曲者で、味付けは二の次で、量と種類だけに命を懸けているから、そんなに喜んで食べたいという意欲をそがれてしまうのである。また、サンハトヤは、ステージショーを観ながら夕御飯を食べるのだが、これがまたつまんない演者の演技をみながら食べると言うのは、もうほとんど拷問に近いといっていいだろう。
■ネット環境
ネット環境はホテル聚楽の軍配。ホテル聚楽はロビーフロアには無線LANが完備されており、部屋には有線LANがある。しかしタブレット端末しかもって行かない人にとっては部屋ではなんにもできないことになるので、有線を無線にする機器でも持っていけばこれは解決できるだろう。サンハトヤはロビーにネットが繋がる端末が用意されているのだが、これだけであり、ロビーに無線LANがあるわけじゃないし、部屋もLANが使えるわけじゃない。だが、どちらのホテルも携帯会社の電波は届くので、普通にスマホや携帯は使えると思って良い。
■大浴場
大浴場は、甲乙付けがたいところなのだが、綺麗さから言うとホテル聚楽のほうかなとは思う。しかし、ホテル聚楽は綺麗な大浴場だというだけあって、何も面白みが無い。その代わり、サンハトヤのほうは水着を着用して入る温泉と、裸で入る温泉と2種類あるし、普通に裸で入るほうは、自称「海底温泉」という名前を打っているだけあって、偽装ながら海底にいるような雰囲気にはなる。が、こちらも最初の3分間くらいだけはそう思うのだが、それ以降は、だんだん自分が詰まんないところに居るという感じになってしまいそうだ。
■おみやげ
どちらも伊東に存在するホテルであるため、伊東のお土産を売っているということは変わりない。地元のお土産となると、静岡全体に関するものから伊東ならではの海産物までいろいろ存在する。これは同じだ。ただ、サンハトヤのほうはハトヤというキャラクタが存在しており、それを使ったお菓子類まで売られているのだ。一番笑えるのは、鎌倉の有名なお菓子「鳩サブレー」を真似た(インスパイアされた?)「ハトヤサブレー」だろう。形もほとんど同じ。だが、味はちょっと違うというものだ。これもキャラクタをもっているか持っていないかということによる違いだろう。そのほかにもハトヤのキャラクターを使った商品があるので、これをゲットするのも楽しいだろう。
■全体の雰囲気
全体の雰囲気としてサンハトヤのほうは家族連れのひとたちが多いということもあるため喧しい。子供づれが多いからなのかもしれない。その点、ホテル聚楽のほうも同じように家族連れOKのところなのだが、どちらかというと落ち着いた雰囲気がするところだ。カップルのひとたちだったら絶対ホテル聚楽が良いとおもう。もちろん友達同士で仲良く遊びに来るという場合でもホテル聚楽のほうが、大人の雰囲気があって落ちつく。
それぞれのホテルについての詳細なレポートは別途報告したいとおもう。
0 件のコメント:
コメントを投稿