2013/07/27

伊東ホテル聚楽

伊東にあるホテル聚楽に泊まってみた。伊東まではJRで行き、そこからは送迎バスがあると聞いていたのでそれを利用してみる。しかし、伊東駅に到着したときにどこからそれは乗れば良いのか判らないなと思っていたところ、改札口を出たところにホテル聚楽の看板を持っている人が立っていることを発見。出迎えなのかなとおもっていたら、他にもお客さんが居るらしく、バス乗り場を案内しているだけらしい。乗り場は頻繁に変わるようなのだが、このときには、駅ロータリの向こう側から乗車することになった。
ホテル聚楽は、伊東のなかでも高台に属しているところなのであるため、バスがだんだん山道を上っていく状態になったときには一体どこまで行くんだろう?と多少不安が出て着たのだが、いちおう道々の途中で「こちらがホテル聚楽」という看板があったので、不安は段々なくなってくる。急激な坂道を上った最後のところにホテル聚楽はあるのだが、ハトヤの本館も実は似たような場所に建っているのでややこしい。

バスが到着し入館すると、ホテルの人の出迎えが行われ、そのままロビーのほうに促される。そして、チェックインお願いをすると、お待ちくださいという言葉と同時に、ロビー内にあるラウンジで待ってくれと指示された。ここに宿泊客を待たせて、その間に事務処理をするようなのだが、そのときに宿泊客を単純に待たせるだけでは芸がないので、ウェルカムドリンクを用意してくれて、その間に旅の疲れをちょっと取ってもらおうという趣向らしい。ラウンジは喫茶も兼ねており、普通にラウンジだけ使うことも可能である。
 
 
さて無事チェックインが終わって部屋に行ってみると、部屋の広さにびっくりしたのだが、和室と洋室をミックスしたような部屋だったので、最近はやりのタイプの部屋だということはわかった。ソファはあるのだが、テレビの周りは畳みになっており、そこにはお膳と座椅子がある。ベッドを採用しているので、床に寝たいという人にとってはちょっと苦手かもしれないが、多くの人はベッドでも全然構わないと思っていることだろう。
浴室とトイレは別々になっているのだが、温泉地にいるのに部屋のお風呂を使うというのは、女性で生理だとか小さな子供づれで子供から目を離せない人などというのが使うのだろうが、多くの人はたぶんこの部屋の中にある風呂は使わないだろう。多くの人は大浴場にいくことになるのだろうが、そのときには館内をタオルを持って歩くという昔ながらのスタイルでは昭和の香りがプンプンするものであるし、スタイリッシュな感じはしない。ここでは館内移動用に籐の籠を使うことになる。これにタオルを入れたり、化粧品を入れて持ち歩いているのであれば、特に違和感は無いだろうから、オシャレだ。アメニティについても化粧水も用意されていたりするので、特に何ももってこないでそのままホテルに泊まると言うのもありだろう。
 
 
ベランダのほうに出てみる。一見すると大したことがないと思われるだろう。景色にしても、高台にホテルがあるために目の前に海が見えるというようなものではない。眼下にはホテル敷地内の芝生とプールくらいしか見ることができない。ところが、なんと全部屋のベランダには足湯が用意されている。常にお湯が出ている状態なのである。ベランダの足湯に浸かりながらなにをするかというのは宿泊者がめいめい考えればいいことだ。
お風呂の場所は2箇所。1つは典型的な日本風呂風の大浴場ではある。もう1つは南欧風風呂と銘打っている結構広いお風呂場である。打たせ湯や寝湯、サウナや一般的な大きな風呂があったりするので、個人的にはこちらのほうが楽しい。是非どちらのお風呂のほうにもいってみて体験してみたらいいと思う。
 
 
夕御飯はとても立派だった。もともとこのホテルを予約するときには夕御飯はセットにしておいた。金目鯛セットを注文していたのでどういうものが出てくるのかというのはちょっと期待していたところではある。ウェブで事前に予約をしたときに「金目鯛づしくの創作料理」ということが載っていたので、どういうものなのかというのは期待ができる。なにしろ、金目鯛自体が脂が乗っていたら、これほど美味い魚はないからだ。ただ、金目鯛の旬は冬である。だからこのときに夏に金目鯛を注文したということは、それほど脂が乗っているような魚を食べることはまぁ難しいということだろう。しかし、それでも伊東は金目鯛の産地ではあるので期待したが、やっぱり調理の仕方によってそこは脂のたらなさをカバーしているという感じがした。ウェブに乗っていた調理を紹介すると以下の通りである。

①プリプリ“お造り”
②流行にのって“塩麹焼き”
③甘ぁ~く薫る“煮付”
④シャキッ水菜と一緒にさっぱり食べよ“蒸籠蒸し”
⑤風味染み込む“釜飯”
 
 
 
 
 
 
 
 
 
なお、この時に刺身に使われていた金目鯛の頭の部分は、翌朝の味噌汁に使われることになるので、本当に金目鯛づくしである。最後に抹茶と和菓子のセットが出てくるまでが夕御飯のセットであり、結構次から次へと料理が運ばれてくると、全体像があんまりわからないので段々おなかが一杯になってくる。

翌朝の食事は、小鉢がたくさん揃っている日本料理そのものだった。見た目からして豪華なように見えるのだが、それでも料理としての量はそんなに多いわけじゃないので、女性でも全く平気な量だろうと思われる。しかし、朝からデザートと紅茶なんていうのを出してくれるなんてなんとなく粋を感じるところだ。
 
 
そういえばこのホテルは全館ネットが利用できる。ロビーでも使えるし、部屋でも使える。しかし、部屋では有線LANしかないために、部屋でモバイル端末を使う場合には、有線から無線に変換するコネクタやアダプタを用意する必要があるだろう。海外にあるような不安定に遅いネットワークではどうやらなさそうだったのは付け加えておく。

個人的には今回は1泊じゃなく、2泊はここでしたかったところだ。やはり1泊で出て行くというのはもったいない。もっとのんびりしてホテル生活をしたいところではある。そして、唯一の欠点といえば、一度外にいくと戻ってくるのが送迎バスしか存在しないので面倒くさいということだろう。駅から近く、それも歩いていけるような場所であれば、いつホテルに戻ってもいいという思いはあるだろうが、ここではそうはできない。離れ小島のリゾートホテルに泊まったという感覚で泊まるべき場所なのだろうと思った。

伊東ホテル聚楽
URL: http://www.hotel-juraku.co.jp/ito/
Email: ito@hotel-juraku.co.jp
住所:静岡県伊東市岡281番地
電話 : 0557-37-3161
FAX : 0557-36-3455

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