春節時(旧正月)に多く購入されるのは「身に着ける物」
30代でも圧歳銭(中国版お年玉)をもらう人は20~30%
~ 中国3都市で働く人の春節時の消費行動アンケートより ~
株式会社日本総合研究所(代表取締役社長:木本泰行、東京都千代田区一番町16番)と楽天リサーチ株式会社(代表取締役社長:森 学、東京都港区六本木1-8-7)は、上海・広州・北京の3都市で働く中国人の方を対象に、「中国における春節時の消費行動に関するアンケート」を実施しました。
今回の調査は、2007年2月7日から2月11日までの期間に、楽天リサーチ登録モニター(約35万人)から上海・広州・北京で働く男女を抽出し、有効回答を得た300人のデータを基に集計しました。
■調査結果
中国では1月1日ではなく、旧正月(暦によって毎年日付は変わり、「春節」と言う)を新年として盛大に祝う習慣が一般的です。今回のアンケートではこの春節に関して、「圧歳銭(中国版のお年玉)」「年夜飯(大晦日に食べる夕食)」「春節前後の消費動向」という大きく3つの項目でアンケートを行いました。
まず圧歳銭については、最近の日本ではあまり見かけないことですが、30%以上の人が「職場関係者のこども」にも渡すと回答しました。この背景には、国営企業を中心とした職場と家族が一体となったコミュニティーが形成されていた時代の名残もあるのではないかと推察されます。また、20~30年前の圧歳銭の大半が50元未満だったのに比べて、非常に高額な圧歳銭を渡すケースも見られ、中国の所得格差の広がりを思わせる結果となりました。圧歳銭をもらう予定については、30代でも20~30%の人が親や親族からもらうと回答しています。20~30代の消費をけん引する層が圧歳銭という臨時収入を得ることにより、「春節は新たな装いで」という伝統的な考え方と相まって、春節が一年の中でも消費活動の盛り上がる時期となっているのではないでしょうか。
年夜飯については、最近はレストランなどで行うことも増えていると言われる中、やはり自宅で手料理を作るという伝統的な形式が主流であるという結果になりました。
春節前後の消費動向については、高所得世帯ほど旅行へ出かける割合が高くなっています。また、前述の中国の伝統的な考え方を裏付けるように、服飾、化粧品、アクセサリーといった「身に着ける物」を購入する人が多いという結果となりました。
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