2007/03/14

世界中で花粉症

これまで花粉症の時期になると、「あぁ、日本を離れてどっかの国で暮らしたい」とか、「鼻を取ってしまいたい」とか思っているほど、もう花粉症とは長い友達状態になっている自分だが、こんなニュースが出てしまっては、日本から脱出しても意味が無いと思ってしまった。幸い、杉花粉以外の花粉には反応が無いのだが、この先、現代人かつ都会人としては、いろいろな花粉症に過敏に反応するかもしれないと考えると、少し悲しい。それもニュースのように、年がら年中花粉が飛んでいることになってしまっては、いまではシーズンイベントとして諦めている感をすべて拭い捨てなければならなくなり、1年中不快な気分で過ごさなければならなくなるから嫌だ。人間が森に入らなくなったことも原因だが、現代人が自然に触れる機会がなく、無菌状態で過ごすことが当然だとおもうよな環境で生活しはじめたことが原因だろう。不清潔な生活環境の場所で花粉症の人は絶対居ないと思う。

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花粉症、世界ではや猛威――暖冬の影響、通年化の傾向も

暖冬の影響で花粉の飛散が例年より早く始まり、世界各地で花粉症が本格的に広がり出した。地球温暖化で花粉シーズンの通年化が促され、花粉の濃度上昇でアレルギー症状が出やすくなる懸念も強まっている。一方、花粉症向け薬品の市場は成長が見込め、製薬企業は新薬の開発体制を強化している。
 仏大気生物学観測網(RNSA)によると欧州での花粉の飛散はハンノキ、ポプラなどで昨年より約一週間早まっているもよう。「暖冬で(樹木の成長が加速し)花粉の発生が早まりやすくなっている」(ティボードン代表)ためだ。
 記録的な暖冬となった仏では地中海に面した南部一帯を中心にスギやハンノキの花粉の飛散量が急増。カバノキは今月下旬に東部にも広がり、月内にパリなど北部にも達する見通し。同国では人口の2割が花粉症に苦しんでいるとされる。
 スペインやイタリアも花粉量が多い。セルビアなど中東欧も含め、欧州全域が花粉の影響を受けつつある。
 人口の1割超の4000万人が花粉症とされる米国では、フロリダ州やテキサス州で飛散がピークを迎えた。晩春から初夏にかけてはムギやイネ科の植物、夏から秋口にかけては道端のブタクサが花粉を飛ばす。通常は夏に多い種類の花粉でも、猛暑だと秋になっても飛び続ける。花粉シーズンは暖冬と猛暑によって徐々に通年化しつつある。
 同国では温暖化の影響で花粉の飛び始める時期が早まっているとの報告が相次いでいる。ミズーリ州カンザスシティー市の病院の調査によると、市内のオークの木が花粉を飛ばし始める時期は過去10年間で毎年平均半日ずつ早くなっている。
 温暖化ガスである二酸化炭素(CO2)の増加で光合成が促進され、花粉量も増えると考えられている。くしゃみなどのアレルギー症状は主に花粉の濃度に関係する。一定量を超えると発症するため、今後は患者が増加する可能性もある。
 日本でも花粉の飛散は例年より早く始まった。大気中の花粉の量を計測している環境省によると、今シーズンに全国で最も早く花粉の飛散が始まったのは東京都。平年に比べて2週間も早い1月31日に観測された。同省は「暖冬の影響でスギの開花が早まったため」と分析する。

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