日本人は世界からどう見られているのだろうというのは、とても素朴だが、気になる質問事項だ。海外の人と話をする機会もあるが、いまこうして話をしている相手は、一体日本人または日本という国を本当のところはどう思っているのだろう?とつくづく不思議に思うことは多々有る。
日本・日本文化・日本人大好きと謳っている代表格は台湾人だと思うが、彼らとて、表面的には日本が好きと言いつつも、本当のところは日本人に対してどうおもっているのかというのは、あまり見ることができないことだ。日本人に対しては「日本が好きだよー」と言ってくれるが、それは相手を建てるために言っているのか本心なのかかなり疑問。確かに、日本語を勉強している人が、人口密度に対してかなり高い地域ではあるし、日本文化を代表とするテレビ・雑誌・ゲーム等々のメディアは、日本と同様の量を台湾では仕入れることが出来るし、多くの台湾人はそれに共感しているようだ。だが、全員が「好印象」だとおもっているとは限らない。たまに「中国を侵略した」という言葉を聞くと、ゾクッと来る。台湾は中国ではないが、自称・中国人と言っている人(多くは外省人)は少なからず居るので、そういう人が話をする
と、日本は一概には好印象には思われていないのだなと思う。
中国に目を向けてみると、ニュースなどの報道機関が発表する様子だと、中国・中国人は日本に対して「反日感情が有る」と言われているが、実際に上海あたりに行ってみると、意外にそうではない。「好印象を持っているか否か」と言われると、やはり教育のせいで、「好印象を持っているわけではない」と答える人が多いのだが、日本文化や日本のことは好きだという人が結構多いのに驚く。なんでも中国が一番だーはははーとおもっている国だと思っていただけに、これは意外な嬉しい事実だと思った。日本の漫画やゲームや音楽はもちろんだし、反日だから絶対日本の文化を電波に載せないだろうと思われていたが、実際には日本の番組は中国のテレビ番組で普通に見られるし、結構多く情報は取り入れられている。そして、最近は金持ちになってきた沿岸部の中国人にとって、「行ってみたい場所」の1番目に上げられる国がなんと日本なのにも驚く。日本製品に対する「神話」を持っているからというのが理由なのだが、「モノ」だけでなく、神社仏閣のような日本人の精神的な要素を代表とする場所に対しても「行きたい」とおもっている中国人は結構多い。
同じ反日運動活発な韓国の場合は、行ったことが無い場所なので、これ以上はここでは言及しない。
さて、日本人が大好きな場所といえば、アメリカとヨーロッパということになるのだが、ヨーロッパに行くと、やはり日本人を含めてアジア人全般は、まだまだ「サル」の段階から抜け出せない。ヨーロッパ人と話をする場合、「教養」というのが無いとまともに扱ってくれないという文化がだいたいの場所で通用される。教養の度合いを見せると「おっ、ちょっとまともに人間として扱ってあげようかな」と思うらしいが、そうではない場合、単なる「金づる」としか思われないのが現実だ。そんなヨーロッパ人にとって、やっぱり日本はなかなかいまでも謎の国の一つであるため、「好印象かどうか」というと、個人的には、いまいち掴み難いところだとおもう。経済的発展があって、日本製品がいろいろな場所で使われているし、触れる機会があるために、「こんないい製品を作る国はいいところだ」と思っている程度が、ニュース報道の好印象の結果に繋がっているような気がする。戦後は特に悪いことをなんにもしていなかったし、近隣の他国(中国や韓国)のほうが凶暴性を世界のメディアに乗ってしまったために、相対的に日本が好印象の国に上がっただけのような気がするのだ。
同じ好印象の国としてカナダがニュースでは挙げられているが、日本人にとってカナダとはどういうところかといわれると、かなり考え込んでしまう。何故なら、これといって特徴がカナダには無いからだ。ウィスラーのような巨大なスキーリゾートと、秋になると旅行社のパンフレットに掲載されるメイプル街道くらいしかイメージが無い。カナダも隣国のアメリカが、世界の警察と言いながら色々な場所でどんぱちやっている代わりに、カナダは何もしないから、単に相対的に好印象になったのではないかという、日本と同じ理屈で好印象になったかもしれない。
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世界の好感度、日本とカナダ1位――BBC調査
「世界に最も良い影響を与えている国は日本とカナダ」――。英国放送協会(BBC)がこのほどまとめた国際世論調査で、こんな結果が出た。歴史問題などを巡って周辺国の政府や人々の反日感情は根強いとされるものの、世界的には高い好感度を得ている。
調査は日本など12カ国と欧州連合(EU)について、世界に好影響や悪影響を与えているかどうかを27カ国の2万8000人に尋ねた。日本が「好影響を与えている」との回答はカナダと並ぶ54%。「悪影響を与えている」との回答は20%でカナダの14%を上回った
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