大相撲台湾巡業が8月19、20の両日、台北ドーム(台北小巨蛋球場)で行われた。力士42人が優勝賞金1000万円を懸けたトーナメント戦を行われた。今回の巡業は、第二次世界大戦後初の台湾巡業で、1993年6月の米国サンノゼ、ハワイ場所以来、13年ぶりの海外巡業。しかし、戦前の日本統治時代には、たびたび台湾巡業が行われていたようで、今回の台湾巡業は1936年以来のなんと70年ぶりだそうだ。さすがにその時代の巡業を覚えている人は数が少ないようではあるが、最近の大相撲は日本人だけではなく、朝青龍を初めとする外国人力士も多くなり、海外にもテレビ中継がされているものだから、台湾でも当然人気があると当初から予想されていた。ふたを開けてみたら、案の定、大人気で大好評で、2日間のチケットがあっという間に売切れてしまう大盛況だったようだ。NHKの国際衛星放送が台湾では普通の家庭でも見られるため、大相撲は元来より台湾では人気があったようである。ところが、今回の台湾巡業は、本来は「台湾公演」として行われる予定ではあったが、「公演」とした場合、台湾政府による招待という意味になるため、これでは中国を刺激してしまうという配慮から、台湾の民間企業が日本相撲協会と興行契約することで実現したという裏話だ。しかし、実際には、陳水扁台湾総統と公式表敬訪問をしているし、台湾国内では国賓扱いとして、あちこちに招待されていたようである。台北101の展望台に登ったり(意味不明)。台湾としては世界一の建物を自慢したいというところだったのだろうが、力士がたくさんあの屋上にいる様子を想像すると、さすがの台北101も倒れるんじゃないの?と心配になってくる。余計なお世話だと思うが。そんな力士達は、台湾滞在中、パパラッチの取材攻撃にヘキヘキしたらしい。台湾にはテレビ局がたくさんあるため、どの局も「特ダネ」を狙って、終日力士の一部始終を追い掛け回しているようだ。興行が終わったあとの「お疲れ様飲み会」にも密かに侵入して、どの力士がどんだけ飲んでいるとか、ある力士が女性の腰に手を回してお持ち帰りした(実際には、奥さん)とか、それを連日報道しているらしい。それほど、大相撲が注目されていたという結果では有る。台湾の報道機関のあまりにも酷いパパラッチを対応するために、力士達は同行した家族とは別のフロアで、全員軟禁状態で監視されていたらしい。今回利用されたのは、台北のシェラトンホテル(台北喜來登大飯店)のようで、台北では5梅(台湾では星のかわりに梅がランク表記に使われる)ホテルに相当するホテル。
ちなみに、優勝はやっぱり朝青龍で、優勝金のほか、優勝商品としてマンゴー100kgが贈呈されたらしい。マンゴー100kgって、日本に持って帰ると、すごい値段で売れるが、一気に貰っても食べられないと思う(汗)
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