2006/08/20

台湾国立博物館


 JALカードの会員誌「Agola」には、JALグループの航空会社である日本アジア航空(JAA)が台湾に就航している関係上、毎月の誌面上に台湾のことが紹介されている。最新号の2006年8月号には、国立台湾博物館の記事が掲載されていた。
 人口260万人を数える台北市の中心部。二二八和平公園と名づけられた公園には、亜熱帯特有の濃い緑の樹木が生い茂る。そんな中でどっしりとした構えを誇る大型建築が国立台湾博物館だ。
 この建物の竣工は1915年3月。翌月には開館式典が挙行されている。竣工以来、台湾における近代建築の白眉とされ、注目を集めてきた。現在は国家が指定する文化財になっている。
 館内は3階構造となっており、メインとなるのは1階と2階。現在は企画店が中心となっており、常設展示は少ないが、展示内容は幅広く、自然生態から地質鉱物、生物、歴史と多岐にわたっている。いずれも台湾本島とその周辺地域のものが集められ、日本との関わりが感じられるものもあって興味が尽きない。特に古地図や蝶類に関する特別展は人気が高い。遠足や社会科見学などで訪れる子どもたちはもちろん、外国人旅行者でも十分楽しめる内容となっている。
 博物館周辺には、台湾で最初に走った蒸気機関車や戦前の銀行建築、オフィスビルなどの歴史遺産として保存されている。将来的にはこういったものを複合させ、博物館を中心とする知的空間として整備していく予定だという。博物館の三階には将来像を紹介している特別展示質が設置されている。
 また、建築そのものとしても見所が多い。この建築は台湾では珍しいギリシャ風建築様式で、上部のペディメントと列柱が目を引く。まるで神殿のような迫力だ。そして、玄関を入ると、吹き抜けとなった正面ホールに圧倒される。天井には大きなステンドグラスがあり、美しく輝いている。用材にはすべてイタリアから運び込まれた大理石を使っているという贅沢さだ。
 台湾駅に近く、交通も便利な定番の観光スポット。しない散策の際にはぜひ足を運んで貰いたい。
 
 ついでに言うと、Agolaの台湾に関する記事を見るたびに、JR東海のCMではないが、「そうだ、台湾に行こう・・・」と思うのは何故だろう?自分がもしかしたら、祖先が台湾人だったのではないか?と勘違いするくらい、台湾には愛着がある。台湾に関することは、適宜blog上にも記載していこうと思う。

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