前から気になっていたビストロの店が新宿西口にある。その新宿西口には、なぜか感じのよさようなビストロが2軒近くに存在するのだが、周りがヨドバシカメラだったり、単なる飲み屋だったりするために、なんだかそのビストロの雰囲気が全く異質に映っている。つまり、その2軒だけは、周りの時間とは違う次元で動いているように見えるのだ。オープンカフェみたいな店のつくりでもないし、パリの裏路地にあるような店構えになっているところも少し気になる存在として現れている。今回紹介するのは「Le Coupe Chou」。
夜にこちらにお邪魔したのだが、入店したのは18時。しかし、既に店の中には結構な人が来店していた。1階の厨房のあるフロアには、カウンター席11席、テーブル席が2人用×2+4人テーブルがある。地下にも実はテーブル席があるのだが、できれば厨房を覗ける1階席を頼みたい。今回は当然1階席で座る。それも厨房の様子が一番見やすい場所をキープした。客にじーっと見られたら料理人としてどのような感じがするのかなと思うが、料理人じゃないので、このあたりの雰囲気はわからない。厨房に向かって、ぐだぐだ薀蓄を並べるような馬鹿親父がたまにいるのだが、あぁいうのは嫌われるのだろう。大人しく厨房の様子を見ながら、料理が出てくるのを待つというのが良いと思われる。
ディナーメニュは、すべてコース料理。コースは以下の4つである。昼にはこの他に、サービスランチコースというのが存在する。時間的には今回そのコースは省略だ。
・ライトコース(前菜、メイン、デザート) 3,500円
・Aコース(前菜、スープ、メイン、デザート、コーヒー) 4,500 円
・Bコース(前菜×2、スープ、メイン、デザート、コーヒー) 5,500円
・Le Coupe Chouコース(おまかせ) 8,500 円
全てのコースにおけるメインは、肉類か魚類かどちらか1品を選ぶことができる。前菜も1,2種類しかないようなケチ臭い料理屋とは異なり10種類くらいの中から選ぶことができる。肉・魚についても同様だ。スープは本日のスープと、定番のクリームスープの2種類しかないが、別にここでブイヤベースを喰いたいというようなことは考えられないので、こんなもんだろう。コースメニュを選ぶ人はほとんどのようだが、当然、単品を組み合わせていただくことも可能だ。でも、単品を選ぶよりもコストパフォーマンスを考えるとコースのほうが良いと思われる。ワインリストを拝見すると、赤はフランスボルドー中心で揃えている。白のワインは忘れた。アルコールに弱い人用にも、ソフトドリンクは用意されているので、心配ない。
厨房は2人の料理人がてきぱきとこなしていた。1階フロアを仕切っている注文を受けるおっさんが、手際が悪いのか良いのかよくわからない行動をしていて、評価に苦しむ。こういう店に来たら、時間を気にせず、店のスピードに合わせて食事をするのが一番よいと思うので、おっさんを早く捕まえて「早く注文を取れよー」みたいなことをせっつくことはしたくないので、おっさんが気付いたときに注文をするようなことをした。ただ、それに苛立つ客はいるようで、「注文おねがいしまーす」と言う人は居た。なんだか気分がマイナスになる。ただ、気になったのは、厨房で中心になってフライパンを握っていた人が少しもーほー臭かったところだ。
今回注文した料理はこんな感じだ。
・前菜(1)- ウニのラザニア
・前菜(2)- 鴨のコンフィ
・前菜(3)- フォアグラのソテー
・スープ - 本日のスープ(ブロッコリーのクリームスープ)
・メイン(1)- イベリコ豚の
・メイン(2)- 子羊のソテー
・デザート(1)- クリーム・ブリュレ(焼きプリン)
・デザート(2)- 洋梨のタルト
・コーヒー
パンは、フランスのレストランにありがちな、籠に入ったフランスパンに、たっぷりバターが盛られた小皿が付属でついている。宮廷料理にあるようにバターをナイフで掬って食べる形式は、いかにもフランスっぽくて良い。
以下は料理の批評に移る。
ウニのラザニアは、ウニの味が塩気を飛ばさずそのままの素材を活かしているので、日本人にはとても良い味だった。ウニ好きな人には是非お勧めしたい。個人的にはウニはあまり好きじゃないので、こういう料理はパス。
鴨のコンフィは、想像と違ったような内容だった。舞茸と青菜と、鴨をフルーツソースで絡めたものを一緒に盛られている。鴨好きの自分にとってはこれは最高。周りに、小さいブロック化したポテトも可愛く添えているのも愛らしい。しかしなんと言っても、鴨の甘味がほどよく茸系の味とマッチしているところが、なんだか秋の食事という雰囲気を出してくれるものだった。
フォアグラのソテーについては写真を撮るのを忘れた。これも味は悪くないのだが、個人的にはもう少し、フォアグラが硬めに焼いてくれることを望んだ。どろっとしたフォアグラが好きな人はいいかもしれない。一緒に行った友達らは「こういうフォアグラは、たくさん食べられる」と言っていた。贅沢にも、以前パリに行ったときに、バスティーユ近くの有名フランス料理店に行ったときに、あほみたいにフォアグラを食べて、胸焼けをしたことがあるのだが、やはり今回注文したくらいの量のフォアグラを食べたほうが味が断然わかる。
子羊のソテーについてだが、これは食べるところが少なすぎる。写真でもわかるように、骨付きになっているのが楽しいのだが、それにさらに脂肪のところがびっちりついているので、食べられない。しかも、ナイフが肉きりナイフではないため、ギザギザがついていないから脂肪のところを切ろうにも切ることが出来ないのだ。少ないながらも食べてみると、料理の時に、いかにも「羊」という匂いがしてきて、今自分達が注文した料理が調理されているなと分かるくらいのものだったが、いざ提供された料理を見ると、全然その臭みがない。やはり調理の仕方なのだろう。これも甘いソースが掛っているせいか、子羊の独特の味がしない。これは失敗したー。
イベリコ豚の料理は、想像したイベリコ豚の味があんまりしないで淡白な味だった。子羊とは異なり脂肪のところはあまり多くなく、柔らかさも丁度良いと思われるのが、いまいち味がない。イベリコ豚はもっと味が濃くて、いかにも豚を食べているというような気がするはずだったのに、何故だろう!?
クリームブリュレは、平べったい更に、クリーム上に乗っけたプリンの表面を上手くやいている。南仏あたりでは、イタリアの北部も含めて、このクリーム・ブリュレがとてもポピュラーなデザートである。その店によって味が全然違うので、どうしてこう違う味が出るのだろうとかなり不思議にいつも思う。ここも独特な味がしていておいしかった。ただ、難点は、ガスで表面を焼いているところだと思う。それだけは減点。
洋梨のタルトは、どこにでもある一般的なタルトとして一番安心が出来る。アイスクリームがさっぱりとしているので、濃い肉料理を食べた後は、これで口直しができる。
フランスでコーヒーといったら、エスプレッソが基本だと思われるが、ここのレストランは、食器こそエスプレッソカップなのだが、中身はネスカフェっぽい、言い換えれば、シアトルカフェのまずいコーヒーだった。最後の最後で「残念」な結果だ。これだったら、普通の喫茶店で出てくるカップでたっぷりコーヒーを飲んだほうがいいかなと思う。
夜にこちらにお邪魔したのだが、入店したのは18時。しかし、既に店の中には結構な人が来店していた。1階の厨房のあるフロアには、カウンター席11席、テーブル席が2人用×2+4人テーブルがある。地下にも実はテーブル席があるのだが、できれば厨房を覗ける1階席を頼みたい。今回は当然1階席で座る。それも厨房の様子が一番見やすい場所をキープした。客にじーっと見られたら料理人としてどのような感じがするのかなと思うが、料理人じゃないので、このあたりの雰囲気はわからない。厨房に向かって、ぐだぐだ薀蓄を並べるような馬鹿親父がたまにいるのだが、あぁいうのは嫌われるのだろう。大人しく厨房の様子を見ながら、料理が出てくるのを待つというのが良いと思われる。
ディナーメニュは、すべてコース料理。コースは以下の4つである。昼にはこの他に、サービスランチコースというのが存在する。時間的には今回そのコースは省略だ。
・ライトコース(前菜、メイン、デザート) 3,500円
・Aコース(前菜、スープ、メイン、デザート、コーヒー) 4,500 円
・Bコース(前菜×2、スープ、メイン、デザート、コーヒー) 5,500円
・Le Coupe Chouコース(おまかせ) 8,500 円
全てのコースにおけるメインは、肉類か魚類かどちらか1品を選ぶことができる。前菜も1,2種類しかないようなケチ臭い料理屋とは異なり10種類くらいの中から選ぶことができる。肉・魚についても同様だ。スープは本日のスープと、定番のクリームスープの2種類しかないが、別にここでブイヤベースを喰いたいというようなことは考えられないので、こんなもんだろう。コースメニュを選ぶ人はほとんどのようだが、当然、単品を組み合わせていただくことも可能だ。でも、単品を選ぶよりもコストパフォーマンスを考えるとコースのほうが良いと思われる。ワインリストを拝見すると、赤はフランスボルドー中心で揃えている。白のワインは忘れた。アルコールに弱い人用にも、ソフトドリンクは用意されているので、心配ない。
厨房は2人の料理人がてきぱきとこなしていた。1階フロアを仕切っている注文を受けるおっさんが、手際が悪いのか良いのかよくわからない行動をしていて、評価に苦しむ。こういう店に来たら、時間を気にせず、店のスピードに合わせて食事をするのが一番よいと思うので、おっさんを早く捕まえて「早く注文を取れよー」みたいなことをせっつくことはしたくないので、おっさんが気付いたときに注文をするようなことをした。ただ、それに苛立つ客はいるようで、「注文おねがいしまーす」と言う人は居た。なんだか気分がマイナスになる。ただ、気になったのは、厨房で中心になってフライパンを握っていた人が少しもーほー臭かったところだ。
今回注文した料理はこんな感じだ。
・前菜(1)- ウニのラザニア
・前菜(2)- 鴨のコンフィ
・前菜(3)- フォアグラのソテー
・スープ - 本日のスープ(ブロッコリーのクリームスープ)
・メイン(1)- イベリコ豚の
・メイン(2)- 子羊のソテー
・デザート(1)- クリーム・ブリュレ(焼きプリン)
・デザート(2)- 洋梨のタルト
・コーヒー
パンは、フランスのレストランにありがちな、籠に入ったフランスパンに、たっぷりバターが盛られた小皿が付属でついている。宮廷料理にあるようにバターをナイフで掬って食べる形式は、いかにもフランスっぽくて良い。
以下は料理の批評に移る。
ウニのラザニアは、ウニの味が塩気を飛ばさずそのままの素材を活かしているので、日本人にはとても良い味だった。ウニ好きな人には是非お勧めしたい。個人的にはウニはあまり好きじゃないので、こういう料理はパス。
鴨のコンフィは、想像と違ったような内容だった。舞茸と青菜と、鴨をフルーツソースで絡めたものを一緒に盛られている。鴨好きの自分にとってはこれは最高。周りに、小さいブロック化したポテトも可愛く添えているのも愛らしい。しかしなんと言っても、鴨の甘味がほどよく茸系の味とマッチしているところが、なんだか秋の食事という雰囲気を出してくれるものだった。
フォアグラのソテーについては写真を撮るのを忘れた。これも味は悪くないのだが、個人的にはもう少し、フォアグラが硬めに焼いてくれることを望んだ。どろっとしたフォアグラが好きな人はいいかもしれない。一緒に行った友達らは「こういうフォアグラは、たくさん食べられる」と言っていた。贅沢にも、以前パリに行ったときに、バスティーユ近くの有名フランス料理店に行ったときに、あほみたいにフォアグラを食べて、胸焼けをしたことがあるのだが、やはり今回注文したくらいの量のフォアグラを食べたほうが味が断然わかる。
子羊のソテーについてだが、これは食べるところが少なすぎる。写真でもわかるように、骨付きになっているのが楽しいのだが、それにさらに脂肪のところがびっちりついているので、食べられない。しかも、ナイフが肉きりナイフではないため、ギザギザがついていないから脂肪のところを切ろうにも切ることが出来ないのだ。少ないながらも食べてみると、料理の時に、いかにも「羊」という匂いがしてきて、今自分達が注文した料理が調理されているなと分かるくらいのものだったが、いざ提供された料理を見ると、全然その臭みがない。やはり調理の仕方なのだろう。これも甘いソースが掛っているせいか、子羊の独特の味がしない。これは失敗したー。
イベリコ豚の料理は、想像したイベリコ豚の味があんまりしないで淡白な味だった。子羊とは異なり脂肪のところはあまり多くなく、柔らかさも丁度良いと思われるのが、いまいち味がない。イベリコ豚はもっと味が濃くて、いかにも豚を食べているというような気がするはずだったのに、何故だろう!?
クリームブリュレは、平べったい更に、クリーム上に乗っけたプリンの表面を上手くやいている。南仏あたりでは、イタリアの北部も含めて、このクリーム・ブリュレがとてもポピュラーなデザートである。その店によって味が全然違うので、どうしてこう違う味が出るのだろうとかなり不思議にいつも思う。ここも独特な味がしていておいしかった。ただ、難点は、ガスで表面を焼いているところだと思う。それだけは減点。
洋梨のタルトは、どこにでもある一般的なタルトとして一番安心が出来る。アイスクリームがさっぱりとしているので、濃い肉料理を食べた後は、これで口直しができる。
フランスでコーヒーといったら、エスプレッソが基本だと思われるが、ここのレストランは、食器こそエスプレッソカップなのだが、中身はネスカフェっぽい、言い換えれば、シアトルカフェのまずいコーヒーだった。最後の最後で「残念」な結果だ。これだったら、普通の喫茶店で出てくるカップでたっぷりコーヒーを飲んだほうがいいかなと思う。
全体的には申し分のないレストランだと思うが、二度とはいくかどうかは疑問だ。
Le Coupe Chou
住所 : 新宿区西新宿1-15-7
電話 : 03-3348-1610
営業時間 : 11:30~14:00 17:00~22:00
定休日 : 第3月曜定休
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