しかし、この画期的な端末のカスタマイズは、ドコモの首を自分で締める事にならないだろうか?というのも、自由なOS、自由なアプリが載せられると言う事は、PCまで高機能とは言わないが、それに近いことが携帯端末のハードで実現ができる可能性を持たせたということだろう。そうなると、携帯でSkypeができるように改造するためのOSを作るやつらが絶対でてくるはずだ。
ただ、こういう仕様を作ったとしても、結局は携帯の電波帯を使って通信することは必須になるわけなので、必然的に、どんどんパケットを使うようなつくりを推奨することになる。無線LANの範囲を使えるようにはドコモはさすがに開放しないだろう。携帯の電波帯を使ってくれるこそ、そのキャリアの価値があるはずなのだ。パケット量の定額制を低い金額に設定していないドコモなので、画期的なOSおよびアプリをユーザに作ってもらうことは、必然的にドコモ収益を上げることを意味する。
しかし繰り返すが、いままで端末の仕様まで細かくキャリアが決めていたことをすべて公開することは、画期的だとおもう。
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NTTドコモ、OSやアプリケーションを自由に搭載できる携帯電話機の仕様を策定
NTTドコモは、企業ユーザなどが選定・開発したOSやアプリケーションを自由に搭載できる携帯電話機の仕様を、インテル コーポレーショ ン(社長 兼 CEO:ポール・オッテリーニ、本社:米国カリフォルニア州サンタクララ)との共同研究により策定しました。
本仕様は、 通信事業者が選定・開発したOSやアプリケーションを搭載する領域(以下「既製領域」)とは別に、企業ユーザなどが選定・開発したOSやアプリケーション を搭載する領域(以下「自由開発領域」)、および、各領域に対する制御を行う「領域制御部」を規定しています。
「自由開発領域」には、 例えば、企業ユーザが、自社業務に合わせて開発したオリジナルのブラウザやスケジューラを搭載した上で、独自のセキュリティポリシーを設定して利用するこ とも可能です。個人が自作のゲームソフトを携帯電話機にインストールして楽しむなどの利用も想定されます。
「領域制御部」は、「自由開 発領域」と「既製領域」との切り替えを可能とするだけではなく、「自由開発領域」に搭載されたOSやアプリケーションに障害が発生した場合に、「既製領 域」への影響を遮断する機能を備えています。いずれの領域が起動している場合でも携帯電話機の通信機能が維持されるよう、「領域制御部」が各領域を制御し ていますので、例えば、「自由開発領域」のアプリケーションを使用している時に電話が着信した場合でも、「既製領域」に切り替えて通話を開始することがで きます。
ドコモの本仕様は下記のURLで。
http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/technology/osti/index.html
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