2009/05/09

CAT(ウィーン)

ウィーンの空港から市内に行く方法はいくつかあるが、いちばん簡単なのはCity Airport Train (CAT)を使うことだろう。空港とWien Mitte駅間をノンストップで結ぶ直行列車であるからだ。行きも帰りもウィーンの空港を使うのであれば、ウィーンの空港に到着してCATに乗るときに、往復チケットを買うべきだろう。片道は9ユーロ。ウィーンの各箇所で割引が適用されるVienna Cardを買っておけば、片道7.5ユーロで買うことができる。往復割引は特にないので、行きの段階で買ってしまったほうが帰りの切符が無いということで騒がなくてもいいからだ。

CAT自体は普通のオーストリア国有鉄道の電車であるが、CAT専用の線路と駅プラットフォームを使っているために、他の乗客が乗ることは無い。それに、頻繁に出ているからかもしれないが、列車自体はそんなに長い編成を組んで走っているわけでもない。全車両2階建て編成であるため、もちろん「サル人間」は上の階に登って良い景色を眺めるのがいいだろうが、トランク引っ張って上の階にのぼるのはとてもしんどい。いちおう列車の入り口付近にトランク設置場所があるのだが、荷物を取られる心配のひとが結構居るようで、みんな自席付近までトランクを持っていっていたのが不思議だ。掻っ攫いの多い街であるわけでもないのに。
CATのイメージカラーは、ライトグリーン。ウィーンの空港からウィーン・ミッテ駅のどこにいっても、このライトグリーンの色だけを追っていけば、CATには乗れる。地下鉄の駅と交差しているウィーン・ミッテ駅の場合は、色を追っていかないと、自分の乗る列車が分からなくなるのだが、まさしくこのライトグリーンは眼に映える色なのですぐわかる。ただし、残念ながら難点が1つ。ウィーン・ミッテ駅から地下鉄に乗り継ごうとした場合、とてもじゃないが同じ駅とは思えないくらい歩かされる。東京駅で新幹線を下りたあとに、地下鉄半蔵門線の大手町の駅に乗り換えるようなくらい離れている。同じ駅のようで同じ駅じゃないという意味では、地下鉄の駅がLandstrasseなのに、CATの駅名がWien Mitteになっていることでも分かると思う。特に今回行ったときには、Wien Mitte付近の地上が工事中であったため、荷物をごろごろ引っ張って歩こうにも、砂利道ならぬ工事道を歩いていかねばならず、とても観光客に優しくない作りになっていた。まぁ、それも時間が経てば接続の良い環境には作り変わるはずなので、それを待って渡墺するかたもいてもいいとおもう。

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