大きな都市ではないところの地方空港は、本当にわかりやすい空港構造をしているから便利だとおもう。必要最低限度のものしか置かれていないからだ。羽田空港のような巨大な空港の場合は、空港からバスに乗ろうとしたときに、どこのバス停から乗ればいいのか行き先が多いためにわけがわからなくなるが、熊本空港ではまずそんなことはない。市内にいく場合には、空港ターミナルを到着口から出たあと、すぐに外に出て、5番の乗り場から乗れば良い。その乗り場もターミナルの出口を出て、歩いて5歩のところにある。空港バスで熊本市内にいく場合には、1人あたり620円である。乗り場傍にある自動販売機で購入する。乗車時に現金で支払うということはない。だから、チケットが無い場合には乗れない。
バスは比較的にたくさんの本数が出ている。熊本自体が実は結構、日本全国色々な場所と就航している場所であるためだろうが、ひっきりなしに飛行機が飛んでいるために、それだけバスも充実しているのだろうと思う。15分~20分毎にバスは出ているためかなり便利だ。
ただし、空港バスだからといって安心できないことが2つほどあるので、それを記載したい。
1つは、空港バスというと、空港と市内を結ぶ路線バスの一種と思われるのが通例だろう。ところが、熊本空港と熊本市内を結ぶバスの場合は、確かに前述のように、空港と市内だけを結ぶバスも存在する。が、その中にたまに、大分から九州を横切って熊本までやってくる長距離バスがたまたま熊本空港を経由して熊本市内へ行くというのも存在するのである。だから、いち早くターミナルから出てきて、バス停で先頭待ちをしていたとしても、あいにく大分からやってきたバスがバス停に横付けした際に、既に大半の席はに人がいるという場合に出くわすときもあろう。実際に自分たちが今回熊本空港から熊本市内へ移動する際に遭遇したバスは、まさしくそんなバスだった。ただ、このバス、一概に悪い面だけ述べるのは申し訳ない。長距離バスだからかもしれないが、シートピッチがめちゃくちゃ広いのである。普通の空港バスに使われるシートピッチよりもかなり広くて、ゆうゆう足元に荷物が置ける。感覚としては新幹線ののぞみの席と同じくらいあるだろうとおもった。さらに、バスの中はテレビが放映されているが、ヘッドフォンまで用意されていて、バスの中だけ楽しめる音楽が別メニュとして用意されているという徹底振りだ。これだけの設備ならば、長距離移動も苦ではないだろう。空港と市内だけを結んでいるバスの場合には、このような豪華なバスではなく、普通の空港バスしか走っていないので、どちらが得なのかは乗ってから感じてもらえれば良い。
2つめは、交通センタである。熊本市内では交通の要所になっており、だいたいのバスはここを拠点に放射線状にバスが出ていると思って良い。市内の中心部に位置しているために、どこに行くにもここの交通センタで下りてから別の交通機関に乗り換えれば良いと思われる。ところが、空港バスはここで終点ではなく、熊本駅まで行く。熊本駅まで行く人は、一瞬アナウンスから「本日はご乗車ありがとうございました」と言われて、「あれ?ここが終点?」と思ってしまう場合もあろう。さらに多くの乗客もここで降りるから、それに釣られて、駅まで行く人は降りてしまってはいけない。バスはちゃんと熊本駅まで行くので、エンジン音が切られても、おとなしくしばらく座席に座っているべきである。駅=交通の要所になっている場合が地方は多いのに、ここではそれが通用しないので注意だろう。
空港から市内へはだいたい45分くらいで到着するのだが、熊本市内に入るまではかなり快適にバスは走る。市内に入った途端に、バスはたくさんの信号にひっかかり、いったいいつになったら到着するんだろうという不安に駆られる。さらに市内に入ると、至る所でバスは停留場があるために停止する。多くのバス停はすっとばしていくことになるが、乗客によってはそんなところで下りるのか!?というようなひとも同乗する場合もあるし、正当な場所で下りているから文句は言えないのだ。特に交通センタから駅までの道のりが、本当にバスがちんたらちんたら走るので、一体どうなっているのだ?と本当に思ってしまう。
熊本空港リムジンバス時刻表
URL : http://www.kyusanko.co.jp/sankobus/kuko_minato/thismonth/limousine01.php
0 件のコメント:
コメントを投稿