ANAのプレミアクラスは、JALのファーストクラスと同じ扱いになっており、スターアライアンスの扱いでも、ファーストクラスの扱いになっているものだ。というのが解ったのは、マイル加算後、加盟している航空会社のマイレージプログラムに、さっそく処理結果が載っているのを確認してわかった。
ANAのプレミアクラスは、羽田・大阪・札幌・福岡からの搭乗の場合には、空港ラウンジが利用することができる特典がある。その他の地方空港の場合には、まず空港ラウンジというものが存在しないので全く意味がない。ただし、チェックインをして荷物を預けるという場合には、カウンターが異なるので、貧乏人エコノミー普通席に比べると待遇が異なるだろう。今回は荷物がほとんどなかったので、これもまた利用できずに居た。
このクラスでのメリットとしては、大きくわけて3つあると思われる。
1つ目は優先搭乗である。スターアライアンスのゴールメンバーであれば、もちろん優先搭乗が可能なのであるが、やはり長蛇の列で並んだあとに乗り込むというのは、結構しんどい。ぎりぎりになって搭乗するということになると、今度はトランク室への荷物の出し入れができるスペースがなくなっているというのもあるので、できれば早く乗り込みたいというのはあるからだ。
2つめのメリットは、座席の広さが断然違うということだろう。これは当たり前のことなのだが、エコノミー席に比べて倍以上の広さがある。足を投げ出しても、前に突っかからないというのはかなりリラックスができるものだ。さらにシートは、斜めではあるが、ほぼ180度に傾くくらいのリクライニングになっているので、長距離路線で利用するには本当に休まる。まぁ、国内旅行であれば、どんなに遠くても2時間以内であるため、それほど寝られる時間というのは存在しないのは事実だろう。熊本から羽田に戻るときに今回は利用したのだが、それでもフライト時間は90分もあるので、そのフライト時間内はかなり快適だった。背もたれも高いし、椅子の幅も広いのも嬉しい。が、やっぱり前が広いというのが一番嬉しいことだろう。アメニティとして、スリッパも提供されるので、思い存分靴を脱いでリラックスができるのもこのシートの特徴だろう。
3つめのメリットは、懐石料理が提供されることだろう。夕方出発の便に搭乗したので、夕ご飯がプレミアクラスでは提供される。羽田・大阪・福岡・札幌からの便の場合は、特定の懐石料理が提供されるのだが、他の路線はどうやら共通メニュが提供されるようである。それでもかなり豪華な感じがした。写真を撮るのをすっかり忘れていたので、残念な思いがした。量としては少なからず多からずである。ご飯のときにアルコールを摂取したいひともいるだろうが、それは不可。追加料金を払えばのめるらしいが、そこまでしてまで飲もうとする人は最初から持ち込めば良いと思う。今回、夕方のフライトになることがわかっていたので、夕ご飯を搭乗前や到着後に食べる時間を見つけなければならないということをしなかったのは、とても便利だったと思う。プレミアクラスが、プラス5000円で楽しめるということであれば、その5000円で楽とご飯を手に入れると考えれば、安いのではないだろうか。といっても、交通費は削りたいところの1つのファクターであるとおもうので、ケチるほうが望ましいと考える人もいるのは当然だろう。
もし、自分が大阪便に乗るとした場合だったらどうしていたかと考えると、たぶん羽田から大阪便にプレミアクラスは使わないと思う。それは乗っている時間が40分程度しかないからで、それだったら多少の我慢もできるからである。40分のなかでご飯をたべたり、ちょっとゆったりするなんていうのは、あわただしいことこの上ない。それまでして乗りたいかというと疑問だ。やはりある程度距離が離れた路線であれば乗っても良いかなとは思う。プレミアクラス自体は距離によって値段が依存するわけではなく、依存するエコノミ料金+5000円という固定相場であるからだ。
なお、プレミアクラスは人数が少ないために、結構早い段階で満席になるようである。また、少ない人数向けに専用のアテンダントが付くので、いたれりつくせりのサービスをうけることができる。「お茶が飲みたい」と思えば、すぐ持ってくるし、「あれはないのか?」といえば、相談に乗ってくれるのも嬉しい。
今度はラウンジが存在する空港から出発する場合に使ってみたいと思う。株主優待券を持っていたので、プレミアクラスで遠出するのもいいかなとおもったのだが、普通の割引程度であれば乗らないと思う。
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