路面電車が走っている風景というのは、とてものどかに思える。いまでは数少なくなったために、路面電車がまだ走っているようなエリアは、見ているだけでも楽しくなってくるのはなぜだろう。
肥前・熊本にもまだ路面電車は現役として活躍している。これだけ車社会になっていっているにも関わらず、まだ路面電車が生きているということは、それだけこれを利用している人がまだまだ居るということなのだろう。もう1つ驚きなのは、路面電車が走っているエリアというのは、バスも走っており、互いに競合している気もするのだが、その点はどのように棲み分けをしているのかが不思議だ。
熊本で走っている路面電車は、2つの路線から形成される。1つは、熊本駅からさらに少し南のほうに行ったところにある田崎橋から、主要観光地を通り、健軍町までの繋がっているルートと、健軍町から辛島町まではさっき述べた路線と同じだが、そこから北のほうに路線は向いて、上熊本駅までいく路線である。
路面電車なので、駅の間隔はとても短いし、駅自体も小さい。道路の真ん中にあるのはどこの町でも同じことだと思うが、交通量が多い場所だと、この路面電車ほど邪魔者はないとおもう。ただ、交通ルール上は路面電車も車と同じ道路交通法が適用されることから、路面電車さえ、普通の信号で停止される。電車だから、信号関係なく進むというわけじゃないことから、渋滞のときには、電車さえも詰まってしまい運行できなくなるということにもなる。
熊本駅の隣にある「二本木口」という駅は、熊本駅前から歩いて5分以内に到着する。さらにいうと、その二本木口駅から、終点の田崎橋のプラットフォームは良く見える。だから、自分が二本木口から熊本城方面に行く際に、電車はまだ来ないのだろうか?とおもって電車が入ってくる方角を見ると、隣で駅で電車が停まっているのが良く見える。しかし、疑問なのは、なんで熊本駅前という立地が終点ではなく、中途半端なところに終着駅があるかということだ。
電車は長くて2両。たいていは1両編成である。1両編成のばあいには、ワンマンカーになっているので、後乗り前降りで、後から料金を払う。ただし、こんな熊本にもSuicaみたいなカード方式が適用されているようで、それを使う場合には、乗るときと降りるときの両方でカードを読み取り機にかざす必要がある。電車は初乗り150円であり、結構遠くまで乗れる。2両編成の場合には、車掌が乗っているので、その人の指示に従おう。車掌が乗っている場合には、先頭車両に移動して清算をするということをしなくても良い。ただ、この2両編成の電車はそんなに頻繁に走っているわけでもなく、たまにしか走っていない。乗れたらラッキーだと思ったほうが良い。さらにこの2両編成は新型車両なので、旧型に比べると底が低い。となると、足が悪い人は余計乗るだけでも大変苦労することになるのだが、新型は段差がないのでかなり楽になると思う。路面電車は便利だとおもうが、それと同じ程度のバスが走っているので、バスのほうが実際には便利なような気がする。旅としてはどちらを選ぶかは個人次第だろう。
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