姫路での夕ご飯のときに、できれば姫路の名物を食べてみたいとおもって探していたのだが、姫路はこれといった名物がないことに気づく。それでもお好み焼きとかラーメンとかでは味気が無いので、それなりに名物になりそこねくらいのものがないのかと探してみたところ、姫路はなぜか穴子料理の店が多いことに気づく。
しかし、宮島の穴子丼の店のように、穴子専門の店というのは存在しない。だいたいの店は穴子を扱っている寿司屋のなかで扱っているということになる。しかし、夜の寿司屋というのは、やっぱり敷居が高い気がする。昼間はサービスメニュとして、1000円程度で食べられても、これが夜になるとめちゃくちゃ高い値段になって提供されていたりするから、一体なんだよー!と思うところだ。ただ、一度穴子が名物っぽいという情報がインプットされてしまうと、やっぱり穴子を食べてみたくなる。
そこで探してみたのが、食べログサイトを見たところ、駅と城を結ぶメイン通りを中心に見れば、そこから西に少し商店街のところを入っていったところにある寿司屋「鶴美すし」というところが、昼も夜も旨いという情報が入ったので、ここに行ってみることにした。
土曜日の6時ごろに入店したときには、店内はがらーんとしていた。店員が暇そうにしていたので、入るのに躊躇したのだが、地方としてはこんなものなのかもしれない。
さて、店内の様子はどうかというと、カウンター席と座敷席の2種類に分かれていて、そんなに大人数はワイワイ出来る場所ではないことがわかった。食べログのようなサイトをみると、人気がありそうなことが記載されていたので、そうなると大人数が来た場合にはどのようになっているんだろうと疑問に思う。今回は座敷席のほうを選んでみることにした。
セットメニュと単品ものが揃っていて、最初にビビッていた寿司屋に対する値段の高さではないことに安心した。まぁこんなもんだろうという納得のいく値段が表示されているからだ。しかし、手ごろな値段だからといって、味も手ごろだったら悲しいものがある。そこは食べてみてからのお楽しみだろう。
せっかく穴子のために来たのだから、ここは絶対穴子に関するものをメインに食べることにしたいと思ってので、結果的に次のものにした。
・あなご寿し盛合せ 2,700円×2セット
・蒸し穴子にぎり 800円×3人分
もっとがっつり食べられると思っていたのだが、意外に寿司の盛り合わせを3人で食べただけで結構満腹になる。寿司は、大皿に載って運ばれてくるわけではないため、見た目は小食に見えて、じゃんじゃん注文しても良いかもっとおもうのだが、ご飯物はあとからおなかに溜まるので、食べている間に満腹なってくることに気づく。これは、寿司と焼肉は同じ感じになる。しかし、盛り合わせ程度を3人でシェアするのでは、さすがにちょっと足らないみたいだったので、蒸し穴子を追加で1人2貫を注文した。
さて、穴子なのだが、個人的には蒸した穴子にタレをつけたものが一番旨いと感じた。盛り合わせには、他に巻き寿司にしたものや、白焼きにしたものが存在していたが、やっぱり蒸した穴子が一番旨い。ただ、残念だなとおもったのが、シャリの部分をもっと絞めてほしかった。なぜなら、握られた穴子のご飯の部分を持つと、ばらばらーと簡単になってしまうからである。確かにあまり絞められたシャリは硬い感じがするので嫌だが、こんなに柔なのはちょっと辛い。ネタは旨いのにご飯はいまいちというのが100点を挙げられない理由である。
さて、寿司屋なので特に長居することもなく、店内に45分くらいしか滞在していなかったのだが、その間にやってきたほかの客は全くなく、この店、経営的に大丈夫なのかと心配になってきた。ところが、店の問題ではなく、姫路の街全体が週末の夜になると悲しい状態になるということは、帰りに商店街とメインの通りを歩いたときに良くわかった。会社がある平日の場合には、帰宅がてらに引っ掛けて帰る人は多いのだろうが、週末になって姫路駅前が繁華街になっているからと言って、そこで飲み食いする人はいないし、まず歩いている人が居ないのである。東京と同じような感覚で地方都市を見てはいけないということを改めて感じた。ただ、言い換えれば、週末には観光客だけ来る様な店ばかりになっているので、それほど混まないで食事を堪能できるというのはありがたい。
ひめじの味 鶴美すし
兵庫県姫路市西二階町38番地
電話番号:079-288-8155
営業時間: 昼 11:30 ~ 2:30pm
夜 5:00pm ~ 10:30pm
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