2012/05/22

キューケンホフ公園のチューリップ

キューケンホフ公園は日本人が考えるチューリップ畑を堪能できるところ・・・と言いたいのだが、実際にはちょっと趣向が違うところだとわかった。確かに一面ちゅーりっぷばかりが咲いていて、どこもかしこもチューリップという、まさに絵に描いたような光景が見える場所もあるが、それはキューケンホフはそればかりではない。キューケンホフは、オランダ中のチューリップ栽培業者が自慢のチューリップを展示する場所なのであり、展示しているチューリップも種類もさることながら、展示の仕方もかなり各社で工夫されているのがわかるだろう。

入り口を入ってすぐの場所に人がたまっていた。なぜこんなところに人がたむろしているのだろうと思っていたら、入り口付近に大きなオルゴールを奏でているトラックがとまっていたからである。しかもこのオルゴール、比較的最先端な曲もディスクを用意しているようで、自分たちが帰ろうとしていたときには、Lady Gaga の Juda がかかっていたのには驚いた。

キューケンホフ公園は本当に広い。なめた感覚でおきらくごくらくでここに来ようものなら、その広さに圧倒されて、公園内のチューリップも触りだけみて帰ることになるだろう。心していくのであれば、朝から晩までここにいるようなつもりで来たほうがいい。

いちおうテーマごとに多彩なチューリップを使って地面に絵画を描いているような作品が結構あるのだが、これだけチューリップがたくさんあると、最初は圧倒される。しかし、園内を長く歩いていると、ほとんど全部といっていいほど、普通にチューリップが大量に咲き乱れていることに慣れてしまって、贅沢にも、他に花はないのか?と言いたくなるほどのものだ。小学校の花壇くらいしかチューリップが咲いているところを見たことがないので、このキューケンホフ公園に入園してすぐのころは、チューリップが咲き乱れているのに出くわすたびに写真を撮りまくっていたのだが、だんだん時間が経過していくと、普通に咲いているだけだったら特に興味を持たなくなってしまった。むしろ、描点式の絵画を描いているような作品のところに出くわしたときだけ写真を撮ったり、一面黒色のチューリップの塊があったりと、日本ではまぁお目にかかるようなことはないチューリップに出くわしたときには写真を撮ってみた。
園内は広いため、入園する前にミネラルウォーター類は買い込んでいたほうがいい。もちろん園内でも休憩所やレストランはあるので、そこで買ってもいいのだが、ディズニーランドのようにあちこちに売店があるわけじゃないし、オランダは比較的乾燥をしているところなので、水分補給は十分にやっておく必要がある。ただ、園内の何箇所に東屋に見立てた建物があるので、そこで小休憩をすることは可能だし、飲み物や軽食も買うことができるので、園内に入る前にミネラルウォータ持ってくるのを忘れたという人はここで買っても良いだろう。

レストランはこれまたなかなか広い面積を持っているので、ご飯を食べるために1時間待ちなんていうことはまずない。軽食からそこそこおなかにたまる物までいろいろ揃っているバイキング形式である。そしてなんといっても、レストランの建物内は無料のWi-Fiが入るところもいい。まさかとおもっていたのだが、壁にWi-Fi利用可能という宣伝があったので、使ってみたら本当に使えた。といっても、こんなところでWi-Fiが使えたとしても、なんか意味があるのかどうかは不明。使えるということ自体がすばらしい。

入り口から一番奥のところには風車があり、そこの風車は展望台のようになっているので、昇ることができる。そんなに大きな風車ではないのだが、どこまで行っても平坦なオランダでは、ちょっとでも高いところがあると、やっぱり人は上に昇りたくなるようで、たくさんの人が狭い展望台空間に昇ろうと殺到していた。風車を昇っているときにきづくことなのだが、風車の内部がどうなっているのかが実はよくわかるので、ぜひ確認してみてほしいところだ。

この風車の近くのところが、日本人がチューリップ畑を想像する場所に出くわす。まるでチューリップで絨毯を作っているように整然と、そしてカラフルに並んでいるのが遠めでも良くわかることだろう。この展望台の位置は、キューケンホフに来ているひとのほとんどが見る場所だと思うので、写真に収めるためにはかなり競争がある。そこをめげずにぜひカメラで取りたいところだ。ツアーによっては、このチューリップ畑の中に運河あり、その運河をボートで通るツアーがあるようなのだが、そこまで近くで見る必要はないだろうと思った。あれは遠目で見るのが綺麗なのであって、近場から見てしまうと、単なるチューリップの塊にしか見えないからだ。

チューリップばっかりでは飽きてくることを狙ってなのか、簡易ながらの動物園もあるのも面白い。種類としてはそんなに多くいるわけじゃないのだが、檻が存在せず、動物の周りに逃げないように柵を設けているだけ。上野動物園の鹿エリアみたいな感じだ。動物にも触れるので、子供たちにはいい遊びエリアだと思う。

ちなみにキューケンホフ公園は年中開園しているわけじゃなく、3月20日ごろからの春の2ヶ月間しか開園していない。2013年の開園は、2013/3/21から2013/5/20までの模様。
最後に、園内にあったのだが、子供の娯楽エリアのところに、吹きさらしになっているオランダを代表とするキャラクターのミッフィーがあった。が、見るも無残なはげはげ状態になっているのが痛々しい。

キューケンホフ公園 (Keukenhof)
URL : http://www.keukenhof.nl/jp/
Facebook : http://www.facebook.com/visitkeukenhof

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