2012/05/21

retaurant cafe in de waag (アムステルダム)


ダム広場から東方向へ運河を2つ越えたところに、ニューマルクト広場というのがある。そのど真ん中に測量所(Waag)というのが存在する。丸い形をしており、一体この建物はなんなんだろう?というとても気になる存在だが、実はこれ、目の前の広場で売り買いされる商品のための測量所として、名前の通り使われていたようだ。だいたいこんな建物にいかないと製品の測量ができなかったなんていうことが笑えるのだが、たぶん、小売がお客さんにうるためのものではなく、卸売りが小売りに対して纏め売りをする、いわゆる青果市場や魚市場としてこの広場は使われたんじゃないのだろうかとおもう。それもこの広場はちょっと広い運河の中間地点に存在しているから、大量の品物を船でここまで運んでいたからなのだろうというのは想像できる。
その測量所もいまでは人が集まるカフェレストランになっているから歴史は面白い。レストランの名前は、まさしくそのまんまじゃないか!とツッコミを入れられるだろう「Restaurant and Cafe IN DE WAAG」である。「測量所のなかのレストランカフェ」という意味。これがまた雰囲気が、駅馬車の映画に出てくるような食堂のような雰囲気なのがいい。
 
早い時間に行くと、ここもビールと雑談でたくさんの人が集まるところになるのだが、中途半端な時間にいくと人が空いていて丁度いい。たくさんの人が集まっていると、メニュを選んで料理が来るまでも時間がかかるだろうし、席が少なくなるし、周りが想像しくなって、自分たちの会話もなかなか聞こえにくくなるというものになるだろう。だから、この日も夕方18時半頃には到着できるようにしてみた。
ここでは通常メニュもあるのだが、毎日変化するDay Menuも存在するので、料理を注文するときに、ちょっと店員に聞いてみるのがいい。

今回食べたのは下記の通りで、これにビールが付いているが、飲み物はここには含めていない。

Tomato Soup : 7Euro
Asparagas Soup : 6Euro
Duck Confi : 19Euro
Rack and stew of Dutch sucker Lamb : 26Euro
Today's Cake : 5Euro

スープ二種について先に述べると、これがどちらもこれだけで腹いっぱいになってしまうくらいの量であったことは押さえておきたい。日本のレストランで出てくるような、メイン料理のサブの位置づけでしかないようなスープでは全然なく、これだけでも十分に満足できるくらいの量と美味しさなのだ。特に、とまとのスープなんかは、どこまで食べても全然減らないので、まるでラーメンのスープを飲まされているくらいの量だった。決していやいやその量を飲んでいたわけじゃない。この量を飲んでいたらメインは食べられないんじゃないのか?という不安から来る不満なのだ。味としては、こんだけ量が多いと途中で飽きてくるのでは?とおもわれるだろうが、まったくない。いつまでも食べていたいという気持ちになる。トマトとアスパラガスとでは、全く異なる味であるため、味見として互いに違うスープの味見をすることにすると、アスパラガス→トマトの場合は、余計箸が進むということになるが、トマト→アスパラガスの場合は、味がほとんどないじゃないかー!と騒ぐようなことになる。

肉料理2種は、どちらもこれがオランダ料理ということとは言えるものではない。だからと言って、適当に作られたものだとか、アメリカ人みたいに味オンチにぴったりだというようなものではなかった。オランダも味オンチの国の1つと言われていたりするところだが、実際にはそんなことはない。アメリカ人よりはマシだ。コーンフレークとハンバーガーとコーラしか飲まないようなアメリカ人に微妙な味なんかわかるわけがないのだが、オランダはまだ生で魚を食べるという文化があるので、味は分かるようだ。ラム肉のほうは味が濃いソースが掛かっており、ラム肉ととても相性がばっちしだった。骨付きの鴨肉のほうも中は半生のちょうどいい焼き方になっているので、温かいうちに食べると、肉汁がじわーっと出てきてとても美味い。どちらもソースが絶妙にいいのだ。

スープの前には、前菜として一口サイズのしゃれたお通しと、ライ麦パンが出てきた。結構適当に入ったつもりのレストランだったのだが、最初からちゃんとしたものがでてきたことに驚いたことと、味は大満足。最初から最後まで興奮しまくりだった。
最後に自分はもう満腹状態だったので食べなかったが、友達がここの日替わりデザートを食べることにした。アイスクリームとフルーツケーキも手を抜いていない。甘いもの大国であることはあまり知られていないのだが、くどくない甘さがちょうどいい。日本人の舌にはぴったりだとおもった。

お店を出たときには、カフェとして広場に向かってのんびり座っているひとたちがたくさんいたことに驚いた。ダム広場と同じように、このニューマルクトでも移動遊園地がでており、規模はそんなに大きいわけじゃないのだが、そこで楽しんでいる観光客や地元のひとの様子をオープンテラスで見ているという感じなんだろう。それにしても、太陽の日が少ない地域は、どうしてこうオープンテラスのテーブルのほうが人気なんだろう?個人的には埃っぽいし、暑いし、光がまぶしいし、全く良いところが無いと思うんだが、ウィーン文化のように室内が定番というほうが個人的には好きだ。

Restaurant and Cafe IN DE WAAG
URL : http://www.indewaag.nl/en/
Address : Nieumarkt 4, Amsterdam
Phone : 020-4227772

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