2012/05/21

女王の日前夜祭(アムステルダム)

 
女王の日の4月30日はお祭りの当日なのだが、祭りは実はその数日前から始まっているというのが本当のところだ。ダム広場やニューマルクトに移動遊園地が出現するというのは他の記事で記載したとおりなのだが、そのほかはどうかというと、特に前日が祭りがこれから始まりますというのをよく体験できるときだとおもう。

前夜祭である4月29日は、この年は日曜日であり、通常なら次の日が月曜日なので、あまり前日の夜は羽目を外さないようにしたいところであるのだが、この日は違った。夜が深まれば深まるほどだんだん人が外に集まってきたのである。まだまだ今日は寝ませんよーというような観光客なのか、それともアムステルダムのひとなのか、それとも郊外に住んでいる人たちなのか分からないが、もう前夜から街中をステージとみなしてあちこちで盛り上がり始めているのである。

盛り上がり始めているというとよくわからないかもしれないが、まぁ、道端でビール片手に騒ぎ始めるのは当たり前だし、どこからともなく現れた屋台で買い食いを初めて要る様子は、台北の士林夜市みたいな感じになるわ、なんといっても、普段は単なるカフェだとおもうが、そのカフェが即席のDJブースを表に出して、そこでオランダならではのテクノをジャンジャン鳴らしており、そのビートに乗せて周りの人たちが踊りまくっているというのがいかにもハコという制限無しに遊び始めたというのが分かる様子だった。


店のデコレーションも女王の日に倣ってか、オレンジ色にあわせるようにしているし、街中を歩くと、アムステルダムのどこかのハコでは、夜通しイベントを行うのでみんな参加しろという意味のフライヤーがでているが、そのデザインはベアトレックス女王をモチーフにしたものだったり、これは女王侮辱罪になるんじゃないのか?と思うところだが、そこはおおらかなオランダなので許されるらしい。

ダム広場なんかはきっと朝までずっと巨大レイブ会場になっていたんだとおもうのだが、そんな近くのホテルに泊まった場合にはきっと煩くて寝れなかったに違いない。駅に近いほうにホテルがあり、やかましいところとは少し離れた場所だったのは幸いだった。しかし、ホテルのラウンジあたりにいると、夜なのに、これから祭り会場に向かいますと意気込んでいるような人たちが結構歩いているのを目撃した。

やっぱり祭りはどこの国でも盛り上がれるものなんだなと改めて感じた。

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