2013/05/12

カンポ・グランデ・バスターミナル(リスボン)

大きな修道院がある街・マフラにいくには、バスで行くしかない。そのバスは、北部のリスボンのバスターミナルである、カンポグランデ(Campo Grande)というところからいく。カンポグランデにいくには、地下鉄赤線に乗っていけば良いだけなので、結構実は簡単にいける。

カンポグランデは本当に大きなバスターミナルのだが、残念なことに大きなバスターミナルにも関わらず、ほとんど案内らしいものはない。だから、お目当てのバスがどこから出るのかというのは、現地に住んでいないような人が行った場合には、もう皆目検討が付かないのである。とはいっても、インドや未開の土地のバスターミナルのように、バスが適当に停まっていて、片っ端からお目当てのバスを探しまくってから乗るということはない。いちおう整然としたバス停が並んでいるのだ。だが、駅のすぐ傍にあるんだったら、どこ行きのバスがどこの場所から出ているというくらいの案内があってもいいはず。しかし、ポルトガルの全体にもいえることなのだが、説明らしい説明はどこに行っても何の建物もほとんどないというところが不適切というか不親切というか、知らないんだったら知っている誰かに聞けというスタンスなのか、このあたりの適当さが、個人的にはまだまだ慣れない。

しかし、駅を降りて、バスターミナルを真っ直ぐいくと小屋らしいものがあり、そこが総合案内所になっているようで、そこで聞くことは可能だ。案内所といってもどちらかというと、長距離バスの料金支払い所という感じだ。ただ、それに併設して自分が行きたいバスがどこから出て行き、何時のバスなのかということは教えてくれる。が、自分たちがここの案内所に行ったときには、確かに事前に調べていたバスの時間を教えてくれたのだが、バス停については超適当に「あっち」としか教えてくれなかった。バス停がどの島のどこのバス停番号からということを教えてくれれば良いのに、なんでそういうのを教えないのかなーと思う。乗るバスの色は緑色でというバスの特長だけは教えてくれるのだが、案内所をあとにして緑色のバスってどこかなーっとおもったら、あちこちその色のバスが停まっているじゃないかー。もうわけがわからんのである。
長距離バスの時間は事前に調べておいたほうがいい。それはネット上にも結構載っているので、ちょっと調べればすぐ分かる。そのときには、行きもそうだが、帰りの時間も事前に調べていたほうがいい。そうじゃなければ、もしかしたら、帰ってこれなくなるという危険性があるからだ。今回マフラまでいくバスは、Mafrense社のバス。時刻表はMafrense社のサイトから常に最新の情報を取ることができるのだが、気をつけるべきことは、平日と土日祝日で運行状況が全く異なるということだ。土日祝日になると運行本数が格段に減ることになるので注意である。いちおうバスターミナルの案内所では、同じ時刻表をくれるはずである。

#この記事を書いているときの時刻表はこちら

マフラまでの片道は4.10ユーロ。車内で切符は購入することができるので、乗り込むときにバスの運転手から買うことになる。台湾のバスみたいに、料金はぴったり払えというわけじゃなくても、おつりはもらえるし、降りるまでは料金を払うときに貰う感熱紙のレシートを持っておかないといけない。
ちなみにMafrense社のバスは、地下鉄の駅を降りたあと、そのまま横断歩道を渡っていくと、正面のところにあるバス停が実はお目当てのバスが出発する場所だった。簡単に歩けばつける場所だったのだが、そのピンポイントの場所がわからなかったため、たぶんバスターミナル全体をくまなく全部見てしまったと思う。おかげで、どの程度広いバスターミナルなのかということを知ることができたのはありがたい。
 
それとポルトガルのバスが素晴らしいと思ったのは、すべての路線バスには無料で利用できるWi-Fiの環境が整っていること。これは事前登録なしに、誰でも使えることができるようになっている。路線バスとはいえ、中距離バスの領域に入っているこのバスで、長旅になるなかの暇を潰すにはもってこいだと思われる。帰りのバスの中では、リスボンにいく学生の集団に出くわしたのだが、学生が多いのにも関わらず、意外に車内が静かだなーとおもったら、乗車している学生の多くが、持っているスマホでネットに接続して遊んでいたという事実を知る。それだけポルトガルでもWi-Fi環境は一般的に普及しており、携帯電話会社の無線回線を使わせることが目的のようにインフラを進めているというわけじゃないことがよくわかった。

旅行者にとってのマフラへ行く間の30分くらいのバスの旅行は、途中山道なんかも通るので、景観がとてもいいため、別にバスの中でネットをして遊んでいるという暇は無いと思われる。車窓からの風景が素晴らしいためにそれを楽しむことをしたほうがいい。帰りはどっぷり疲れて見ている気合がないかもしれないが。

それはそうと、カンポ・グランデのバスターミナルには併設して、サッカースタジアムがある。こちらは、スポルティング・リスボン(Sporting Clube de Portugal)の本拠地ジョゼ・アルヴァラーデ・スタジアム(Estádio José Alvalade)である。もう、その大きさはとても大きくてビックリする。

Mafrense社のバス
URL : http://www.mafrense.pt/

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