ホテルから歩いていける範囲ではあるのだが、隣の地下鉄駅サルダーニャ(Saldanha)からさらにちょっと北に行ったレプブリカ通り(Avenida da República)沿いに、実はリスボンでは結構なの知れたパティスリーの店がある。それが、ヴェルサイユ(Pastelaria Sala de Cha Versailles)という名前の店である。
朝の7時半から夜の10時まで営業しているので、朝ごはんの買出しから、夕御飯として利用するまで、各種の食事と持ち帰りを提供する店なのだが、ここは絶対に一度は行ってみてほしいところだと思う。
というのも、ここの店、開業は1932年とそんなに老舗とは言えるものではないとおもうのだが、不景気のポルトガルの中では結構長く営業を続けているとk路緒ではあると思うことと、店の内装が本当に見事で、街は荒廃しきって、住んでいる人たちもなんとなく疲弊し切っている感が拭えないのだが、ここの店の中だけは、ウイーンやパリの老舗のパティスリのような雰囲気と気品と品数とデコレーションがすごい見事だからだ。
持ち帰り用としてカウンターには、すごい種類の菓子パンが売られているケースがある。そこはもうミスタードーナツなんか比にもならないくらいのドーナツやタルトも当然だが、ケーキもある。見た目もおいしそうなものばかりで、気持ち悪いくらい派手な色でデコレートされたものなんかはここには存在しない。どちらかというと上品な菓子パンという感じのものばかりだ。カウンター裏の方の壁にいくと、名前がよくわかんないキャンディーやチョコレートなんかも売られているので、常連客にとっては、もう「あれ、なんですか?」なんか聞かなくても買って帰るようになっている。
自分たちのような一元さんの場合には、ガラスケースの中に並べられている種類になにも名前が書かれていないので、これが欲しいというときに、名前を言うよりも指差し呼称で「あれが欲しい」というのを言えば良いのでとても楽だが、常連客の場合には、なにを買うのか大体毎回同じようなので、客が入ってきた途端に、お店の人がその客用に買うだろうと思うものを適当にまとめていたことには、それだけここは常連客にとっては御用達の店なんだろうなというのはよくわかった。
ドーナツのような持ち帰りようなモノばっかりではなく、実はカフェとしても使われている。店に入って左のほうを眺めていると、テーブルと椅子のセットがずらっと並んでいるのが見えるだろう。ここで買って、そのままテーブルで食べてもいいし、テーブルで注文をしてお茶と一緒に食べるというのもありだ。お茶といえば、実は旧植民地のモザンビークのお茶「Licungo」というのがここの店では提供されている有名なお茶らしいのだが、それだけじゃなく、いまでは英国茶なんかも当然置かれているので、不慣れな人は飲みなれているお茶やコーヒーを頼めばいいだろう。
そして、軽食だけではなく、実はここのパティスリー、もうちょっと重そうなご飯も食べることができる。ステーキ類なかも全然パンとは関係ないじゃんとおもうのだが、ちょっとしたレストランよりもおもしろい種類のご飯が食べられるので、夕御飯として使うのもいいだろう。
昼ごはん兼おやつとして立ち寄って、そのままホテルに帰って食べたのだが、その種類の名前が全くわからないので記載できない。しかし、写真は撮っておいたのでそれを載せておこうと思う。
Pastelaria Sala de Cha Versailles
Address : Avenida da República 15A, Lisbon
Open : 毎日7:30am-10pm
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