ヒースロー空港の周りにはトランジットホテルがめちゃくちゃたくさんあるのだが、日本の地図みたいに詳細な地図なんか海外で求めるのは不可能に近い。この地図の問題を考えるたびに旺文社ありがとうーとおもうのだが、どうして海外の地図はすごいアバウトな地図情報しか無いんだろうか?それはともかく、多くのトランジットホテルを探しているところ、1つの特徴を発見した。国際的チェーンを持っているホテルの場合、これが市内じゃ無くても意外に高い宿泊費が必要だということ。とはいっても、名の知られていないようなホテルが他にもあるのかというと、これがあんまりないのと、あったとしても、空港の傍のくせになかなか面倒くさい場所に存在するというのが実情だった。そう考えると、チェーン店ではあるのだが、比較的安いところを探してみることになった。
それで探したのが、「シェラトン・スカイラインホテルロンドンヒースロー (Sheraton Skyline Heathrow Airport Hotel)」というところ。シェラトンのホテルはロンドンにはめちゃくちゃたくさんあるのだが、ここのホテルが値段から考えると一番手ごろだと思ったからだ。ただ、このホテルに到着する前まで、一体空港からホテルまで遠いのか近いのか全くよくわからなかったというのが少し不安要素ではあった。いちおう地図はあったが、その縮尺による距離間がつかめなかったからである。
ホテルまでの交通手段は近くに地下鉄の駅が存在しないこともあり、タクシーでの移動しかないと思っていた。行きはホテルまで15ポンド。この時、初めてロンドンの黒タクシーに乗る。黒タクシーについては別のところで記載したいところだ。しかし、帰りは道の関係なのかわからないのだが、12ポンドだった。というのも、行きはメータでの料金支払いだったのだが、帰りのときに、乗車前にタクシードライバに「空港まで値段ってどのくらいですか?」と聞いたところ「12(ポンド)だね」と言われて、そのあとメーターを倒さないで走ったからである。帰りのドライバは結局そのまま12ポンドでOKだったので、それ以上ボラれることは無かったのだが、よく考えたらぼられる可能性はあったかもしれない。それにしても、同じ道を走っているのに、3ポンド、500円の差が出てくるとは面白い。
ちなみに、帰りは結局タクシーをホテルで呼んでもらって、ホテルから空港に直接移動することにしたのだが、ホテルのロビーのところに、近郊のホテルを含めて空港との間を循環で運行しているバスの存在を発見した。1人あたり4.5ポンド。事前にロビーのところの自動販売機で購入することになるのだが、時間としてはどの程度かかるのかわからない。ただ、バスは20分おきに運行しているようだった。特に事前予約は必要なし。タクシーで移動した場合には空港とホテル間はだいたい15分で到着することができる。
実際にここのホテルはトランジットホテルとしては空港に近いほうにあると思われる。そのためなのか、トランジットホテルなんてあんまり利用する人なんか居ないだろうと鷹を括っていたのだが、実際にはかなりたくさんの人がホテルに泊まっていることを滞在中に知ることになる。大体の宿泊客は、ロンドン市内に出て行かないで、自分の出発までホテルでのんびりしていたいという時間に余裕のある人たちばっかりだったと思われる。中には日本人の人も居たのだが、そのひとはたぶん出張だったのだろうと思う。
ここのホテルを予約するときに、ホテルラウンジが利用できるタイプを予約したため、チェックイン後、荷物を部屋に置いたら、そのままラウンジへ直行してみた。昼間に到着したので、昼間から利用している人なんかあんまり居ないだろうと思っていたら、大間違いだった。そう、ここはトランジットホテルであり、これが街中であれば普通は街中に遊びに行っている時間帯ではあるのだが、街中に出て行こうと思わないような人たちばっかりが泊まっている場所なのであって、時間があまりに余っている人たちが集まっている場所なのである。そういうひとがホテルでなにをするかというと、ご飯を食べるか、部屋でのんびりしているか、ラウンジが使えるならラウンジを使っているんだろうということになる。そのラウンジ利用可能者が昼間から集まって何するでもなく、勝手に飲んだり食べたりしているという状態に出くわしてしまったのである。
ちなみにホテルのラウンジはそんなに広いわけじゃないのだが、クッキーやサンドイッチなどの軽食を食べられるものは用意されていたし、ビールは飲み放題だったし、ウィスキー類もそこそこ揃っていたのは、のんびりする場所としては良かったと思う。もちろん、備えつけのPCもあったりする。ただし、ここのPCはネットワークが悪いのか端末が悪いのかたまにネットワークに接続できないという状態になるときがあるので不安定である。ちなみに、自分たちが利用したときには、無線LANの環境は一応あったのだが、ラウンジであってもそれはホテル宿泊者が有料で利用できるというものだったので、金を払ってでもネットに接続したいなんていう欲望は無かったから、あっさり無線LANを利用することは止めた。シェラトンはこういうところはケチだなとおもう。
さて、部屋の様子だが、ラウンジからあまり離れていない場所に部屋があてがわれたのだが、部屋はよくあるシェラトンのスタンダードタイプであるため、非の打ち所は無し。ただし、スリッパーと歯ブラシセットが無いので、これはフロントに行ってもらってくる必要がある。浴室も浴槽つきのタイプであったため、夜ならのんびりとお風呂に入って疲れを取るということもできるから便利だったし、無料のミネラルウォータもあるから特に飲み物を買う必要もない。なにしろ、ポット器具も用意されているので、ここで部屋にあったお茶でも飲むのでもいいだろう。
そういえば、ホテル内にスタバがあることを発見した。どこにいってもスタバがあるのはもう世界の常識になっているところだが、こんなホテルの中に、ホテル宿泊者向けにのみ解放しているようなスタバって、いったい売り上げはどのくらいあるんだろうか?と疑問になる。ロサンゼルスにあるウェスティン・ボナベンチャーに随分昔に泊まったときにもホテル内にスタバがあってビックリしたのだが、そのときと同じ驚きはあった。
朝食はラウンジ利用者はラウンジで利用することができる。朝食つきのタイプの予約を採っている場合は、1階にあるのだが、建物の真ん中にあるプールを挟んで、フロントと反対側にあるレストランでご飯を食べることになる。しかしバイキング形式のところで自分たちも食べられると思って行ってみたが、「朝食のサービスは有料だったらご利用できますが、そうじゃなければラウンジのところをご利用ください」と言われてしまった。わざわざイギリスのバイキングのために1人あたり10ポンドも払うのはバカバカしいなぁーと思ったのでラウンジに行く。
ラウンジで用意されていた朝食のメニュは大したメニュは用意されておらず、簡単なパンやヨーグルトやシリアルは用意されているだけであった。もちろんコールドミールとしてのハム類は充実だったのだが、できれば温かいメニュも用意されていて欲しかったところである。
夕御飯はというと、ホテルの傍にレストランがあるわけでもなんでもないので、宿泊客はホテル内にあるいくつかのレストランに行くしか選択がない。またはラウンジで飲んだ暮れになって、食べないという選択もあるが、これはアル中になるだけなので却下。とは言っても、ホテル内で営業をしていそうなところは、どうやら「SPORTS」というところのスポーツバーのレストランしか開いていなかったので、そちらに行ってみた。名前の通り、イギリスのサッカー・プレミアリーグの試合を大型画面で放映中のところで、内装はアメリカ西部のような雰囲気だった。
・Battered Fish and Chips with tartar sauce and lemon : 11.00ポンド
・Curry Platter : chicken tikka masala, Bhuna gosh and lentil Dhai : 17.60ポンド
味はどちらもどちらで、お世辞でも美味いとは言えない。お腹がちょっと満たされたという感想が出たとおりである。しかし、初めてたべたイギリスのフィッシュ&チップスは、もっと不味いものだと思っていたのだが、意外に普通の白身魚のフライであったので拍子抜けした。
シェラトン・スカイラインホテルロンドンヒースロー
Sheraton Skyline Heathrow Airport Hotel
URL:http://www.starwoodhotels.com/sheraton/property/overview/index.html?propertyID=268&language=ja_JP
Address : Bath Road (A4), Hayes, England UB3 5BP
Phone : (44)(208) 7592535
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