今回の宿泊地がある場所は、新宮からさらに紀伊半島を南下するところにある紀伊勝浦が最寄り駅。そこまではもちろん列車で移動することになるのだが、新宮から先は恐ろしく本数が減る。新宮までの電車の本数も少ないとは思っていたが、さらにそれよりも減るから、電車を乗り過ごした場合は大変なことになる。それも電車が少なくなるのは仕方ないとして、乗れる電車が各駅停車が少ないというのがもっと笑える。新宮から紀伊勝浦までは各駅で25分でいけるところなのだが、ここに他には特急列車しか走っていないというオチなのだ。それも特急でさえも23分かかるというから、ほとんど各駅停車と同じじゃないかというくらいのスピードである。
「南紀・熊野古道フリーきっぷ」を持っていれば、乗車可能区間に入っているので、特急列車だろうがなんだろうが関係なく来た電車に乗れば良い。しかし、フリー切符を持っていなかった場合には、乗車券のほかに追加として特急券を買わないとダメなのであるのは電車のルールだ。通常だと210円でいけるところ、特急料金600円が追加される。うーん・・・。だけど、各駅が来るまで待っているという手もなくは無いが、そんなことをしていたら時間の無駄でしかないので、ここは潔く600円を払ってさっさと乗ったほうが良いと思われる。都会の駅だと、普通の乗車券だけ買って、電車の中で特急券を買えば良いじゃんとおもわれるかもしれないが、ここは新宮というとんでもない田舎駅だから、まず改札口のところで駅員に止められることだろう。なにしろ、この駅はまだ自動改札になっていないので、駅員による切符の確認が行われるところだ。
さすがに新宮から紀伊勝浦に行くという人は少ないのか、電車がやってくるホームにはほとんど人が立っていない。でも、それも旅情というものだろう。しかし、駅のホームにJリーグの各チームの旗が垂れ下がっているんだが、これは一体なんなの?駅員に聞いてみたところ、サッカーの日本代表は八咫烏がトレードマークになっており、日本代表が属しているひとたちは各Jリーグのチームに属しているから、右に倣えのつもりでここの駅に奉納のつもりで掲げているんだそうだ。決して新宮がどこかのJリーグのチームを応援しているという意味ではない。
ちなみに、新宮から先、紀伊勝浦方面の路線は、実はJR東海のエリアではなく、JR西日本の範囲になる。でも、新宮の駅の駅員はどうみてもJR西日本の人たちだった。だけど、駅員としてはJR東海のほうの情報も知っておかないといけないし、当然JR西日本側のことも知らないといけないので、結構実は田舎駅なのに大変なんだろうなという気がした。そして、紀伊勝浦までの道中は、海岸沿いを通っているので、左側には海がずっと見えているので、是非堪能して欲しいと思う。なんとなく風情としては、東伊豆を電車で移動している風景と似ている。
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