2013/10/17

南紀・熊野古道フリーきっぷ

正規の値段で東京から熊野エリアに行き、熊野の各場所に移動する場合にはバス以外に交通機関が無く、それも結構拠点間移動の料金がそんなに高くないとはいえ、チリつもでも馬鹿にはできない金額になる。そして、熊野エリアとの鉄道も意外に距離があるので高いので、なんとかならないのかなーとおもったら、JR東海が行っている割引切符「南紀・熊野古道フリーきっぷ」というのがあることを発見した。
この切符は、熊野市から紀伊勝浦間の電車は乗り放題、何度乗り降りしても良い。さらにこの区間であれば、各駅停車だけじゃなく特級列車も自由席は乗り放題なのである。また、名古屋から乗り放題区間までの往復の特急料金も含まれるし、指定席料金も特に気にしなくて良い。そして、新宮と紀伊勝浦を始発とする特定区間のバスも実は乗り放題。3日間の有効期間ではあるのだが、とても有益に使える切符だと思われる。
こんなに便利な切符でありながら、実はJR東海とJR東海ツアーズでしか買うことができない。東京のみどりの窓口では購入ができないのである。しかしながら、JR東海ツアーズそしてJR東海専用のみどりの窓口というのは、東京駅と品川駅に存在する。だから、そこで切符を買えるのかと思って問い合わせてみたら、なんと買うことができるのは名古屋に行かないとダメなんだそうな。同じJR東海ツアーズだったらどこでも買えるのかと思ったら、違うらしい。わざわざ事前に名古屋に行って、名古屋から先で有効の割引切符を買うなんていうバカなことはしたくない。じゃぁ、どうするか?旅行当日に、名古屋までの往復新幹線の切符を買うことにし、そこから先は名古屋の駅に到着したら買うことにしようと思った。幸いにも両親はあまり金に糸目をつけない人たちなので、割引券は要らないということらしい。だから、名古屋に到着したら、親はそのまま伊勢・南紀方面の電車が発車するホームに行ってもらい、自分ひとりは急いでみどりの窓口またはJR東海ツアーズの窓口に行って、切符を買うことにしようと思ったのである。

この目論見はかなり用意周到の駅構内の情報を知った上で行動しないと、無駄な動きによって切符が買えなくなるというオチになったのでは困る。なので、この時点でこの状態だったときにはどうするかというシミュレーションをいくつか考えて当日に臨むことにした。
割引切符の特性として、名古屋から最初に「降りた」駅が「行き」の扱いになり、その後同日に乗り放題区間で乗り降りする場合には、「帰り」の切符で用を足すことになる。なので、「行き」の切符は最初に降りる駅で回収されてしまうことになる。なお、乗り放題区間のバスはどうするのかというと、実は新宮駅または南紀勝浦駅前にある熊野バスの営業所に行き、割引切符購入時に渡される引き換え券を営業所に行って渡せば、熊野バスだけ利用できる乗り放題パスを貰えるというものである。そのパスには、「いつまで」を表す日付がデカデカと書かれているので、車掌は一目瞭然で判断できるというものである。営業所はどこにあるんだろうと、出発前には不安に思っていたのだが、改札口を出てすぐにあるバスターミナルを見つけると、すぐそこに営業所があるので、誰でもすぐ分かると思う。なお、熊野バスについていえば、JRとタイアップした「南紀・熊野古道フリーきっぷ」を持っていなくても、独自に3日間の乗り放題パスというのを売っているので、営業所に行って買うというのもありだろう。

南紀・熊野古道フリーきっぷ
UR : http://railway.jr-central.co.jp/tickets/topics/convenience/nanki-kumanokodou/
料金:中辺路コース 9,500円(名古屋から)

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