2013/10/17

ホテル浦島(熊野)

今回の熊野詣ではどこに宿泊地を置いたらいいのか正直迷った。新宮にしたらいいのか、それとも紀伊勝浦にしたらいいのか、それとも那智にしたらいいのか、どこが一番便がいいのか分からなかったからである。いろいろ調べてみると、紀伊勝浦周辺のほうがたくさん宿泊施設があることがわかったので、まずは紀伊勝浦のところで決めようとは思った。しかし、その中でもホテルはどこにすればいいのか、これまた悩む。たまたまそう悩んでいた時期に、紀伊勝浦の特集かなにかがテレビで放映されていて、洞窟温泉というものを紹介していた「ホテル浦島」というところにしようとした。

このホテル浦島とホテルは、最寄りは紀伊勝浦駅になるのだが、そこから波止場まで歩いていき、そこからホテル専用の無料の船に乗って海からホテルに到着するという仕組みをとっている。海からお客さんが入館するなんていうだけで、もうイベントとしては盛り上がるじゃないではないか。そして、無料の直行便の船なのだが、こちらは正味搭乗時間として5分程度なのだが、なかなか風情として楽しい。勝浦がある湾を横切るような航路を採るので、波は穏やかだ。実は波止場から既にホテルは見えているのだが、ホテルが半島に存在しているので、車でも直接行くことができるのだが、だったら船で行ったほうが楽しいだろう。その無料の船も事前に時刻表で確認したほうが良いが、実は結構朝早い時間から遅い時間まで定期運行しているので特に慌てる必要は無いと思われる。
 
 
建物は先述のとおり、勝浦の半島全部を使ったつくりになっているため、実に館内は広い。この中で1日居ても厭きないくらい広いのである。半島も平べったい地形ではないため、半島の持ち味を生かしているから、高低さも結構あるし、建物自体も比較的高層化している。これだけ広い建物だと一体どれだけ宿泊客が泊まれるんだろう?という素朴な疑問が出てくる。かなりの団体客が泊まっても全然収容能力としてはあるほどだからだ。

ちなみにこのあたりはすべて天然温泉であり、このホテルの中には露天風呂を含めると、全部で6種類のお風呂が存在する。それも館内のあらゆる場所に点在しているので、お風呂めぐりだけでも館内にいるのが楽しいものになるだろう。ここの露天風呂は是非全部可能な限り行って欲しいところだ。室内の大浴場というのも存在するのだが、ホテルの売りになっている洞窟温泉が2種類存在する。名前は「忘帰洞」と「玄武洞」である。どちらももともと海の潮によってくりぬかれた場所を温泉場としてわざと作ったようなところなので、もうすぐ傍に海があったりするのだ。これが海から波の音を聞きながら、夜だとライトアップされた洞窟温泉が幻想的な雰囲気になっているので、是非楽しんで欲しいところ。それから半島の山頂付近に存在する建物にも温泉がある。例えば「天海の湯」だと、海抜80メートルから太平洋を望むことができるので、爽快感があるところだ。
 
海から船に乗って到着したら、そのままチェックインが可能だ。
チェックイン時に夕御飯の時間を聞かれる。この時間というのがどういう意味があるのか全くわからないのだが、いちおう多くの人が同じ時間帯でご飯にならないような配慮なんだろうとは思う。しかし、レストランはバイキング形式になっており、レストラン自体も結構大きなエリアになっているので、座れなくなるということは全く無い。それもバイキングと言っても、ありとあらゆるジャンルのものが揃っているので、何も食べるものが無いということはまずありえない。味はどうかというと、お世辞にも全部美味いということは無いのだが、やっぱり海の傍だからということもあり、魚料理は結構美味い。特に、時間帯によってはマグロの解体ショーをやっているので、そのときには間近で解体ショーを観たい人にとっては楽しいものだろう。だいたいショーをやっているときには、すごい人が集まってきて、切り分けたばかりのマグロをゲットするために並んでいる人が出来ることだろう。
 
 
しかし、レストランは大きく3箇所存在しており、どこのレストランも統一的に提供されるご飯は同じである。飽きがこないようということもあるのだろうが、夕方にフロントへ鍵を取りに行くときに、夕御飯の場所を指定されるので、それに従って、いくつかに分かれているレストランに移動すれば良い。確かに毎回同じ場所でご飯を食べるということになると、たぶん飽きが来るんだろうとは思うが、とはいっても、提供されるご飯はどこに言っても同じなので大した違いは無いとは思う。
 
さて、自分たちが泊まったのは、海が見える側の6階だ。海といえども、ちょうど勝浦港見える場所なのだが、景色としてはなかなか良いと思った。和室部屋であり、必要最低限のものは全部揃っているようだった。残念ながら部屋からネット接続というのは出来ない。ロビーに行かないとネットは使えないようだった。こういう大型で古くからあるホテルの場合にはまだまだ部屋からLAN接続ができるという仕組みはこれからなんだろうなとは思った。その代わりにアメニティについては、必要最低限のものは全部揃っているから、なにも持って行かなくても、ここで宿泊は可能だろうとは思う。
 
 
 
ホテルの中では、定期的に那智大社の曼荼羅の説明をしてくれるひとがいる。無料で講座を受けることができるので、那智を訪れる前には、是非この説明を聞いたうえで訪問をしたほうが良いだろうと思う。知っているのと知らないのとでは、現地に行ったときにその内容の感慨深さは違ってくるだろうからだ。説明をしてくれるのは、那智の専門ボランティアによる説明なので、かなり詳しいことまでよく説明してくれる。

それからホテルにとっては宿泊料とともにかなりの稼ぎになっていると思われるのが、お土産コーナーである。ここのホテルのお土産コーナーはとても広いし、品数もかなり多い。海の傍だからということもあるのだが、魚までそのまま売られており、だれがそんなものを買って帰るんだろうととても不思議に思うのだが、それもまた旅の醍醐味だろう。だいたい紀伊半島全般、特に勝浦周辺で買えるお土産類は全部ここで揃うので、各地観光地で買うのを忘れた!と騒がなくても、ここのお土産コーナーで落ち着いて買えば何の何の問題も無い。
 

ホテル浦島
URL : http://www.hotelurashima.co.jp
Address : 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦1165-2
TEL:0735-52-1011 
FAX:0735-52-0275
Facebook : https://www.facebook.com/hotelurashima

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