2009/06/13

北京の物価とコンビニ

中国の物価、特に北京の物価は、上海に行ったときに感じたこととほぼ同じだったので、記載したいと思う。

正しい為替レートでは、1中国元=約15日本円で良いのだが、それをそのまま現地の物価価値に適すると、中国の物価はかなりまだ安い。実際に、地下鉄の乗車値段は2元だから、日本円に直すと30円。これは安い。じゃ、その30円の価格というのは、現地の人から見たら、高いのか?それとも安いのか?これが分かれば、他のものを買う際にも、その価格が高いのか安いのかを判断できると思う。

一般市民の足としてすっかり定着した地下鉄の価格が2元ということは、地元北京の人にとっても、この2元というのが妥当の値段として考えているのだろう。これが高ければ、一般市民は地下鉄を使わないで、他の代替手段を考えるのだろう。日本での初乗り金額は、東京の場合は160円(都営なら170円)で、他の地方に行くと200円くらいが相場なのではないだろうか。

そう考えると、中国での価格と物価価値を計算すると、単純に、表示価格にゼロを2個つけた価格を人民元から円に単位を直した(為替レートで変換するのではない)価格が、現地感覚の価格なのだといえるのではないだろうか?つまり、先の例でいうと、地下鉄の価格2元というのは、現地の感覚で言うと、200円くらいの価値という意味で取ればよいのだ。この単純な値段の出し方が、結構北京滞在中には役に立った。

観光地ではキオスクのような屋台が必ずあるので、そこで飲料水を買うのは、暑い北京では必須だとおもう。だいたい、こういうところで売られているミネラルウォーターは1本3元だ。先の計算で言うと、現地価格300円ということになり、日本人感覚で300円の水を買うのはちょっと高いなとおもうが、観光地価格で、なんでも高くなるというのは日本でも同じなので、まぁ、300円くらいは問題ない値段といえよう。実際にコンビニに行けば、1.5リットルでも2元くらいなので、これは日本人感覚としても同じなのではないだろうか。

タクシーの値段も、北京市内ではメーター制なので、安心して乗れるが、だいたい遠くまで乗ったとしても100元程度だ。日本円に直すと1500円程度だから、それだけでも安いとおもうが、現地感覚でいうと1万円に相当する。さすがにタクシーの運転手も1回につき1万円くらいの客を乗せれば「儲けもの」とおもうに違いない。

別の機会に「タクシー」だけを記事したいのだが、頤和園から円明園に行く際に、白タクのおっさんが「20元でどうだ?」と言ってきた。距離感が全く分からないので、それが高いのか安いのか検討もつかないが、普通のタクシーのおっさんが行かないということを考えると、結構近いと踏んだ。それでも20元なので、日本円だとたった300円だが、現地価格で考えるとそれは2000円。近いのに2000円は無いだろうと判断し、「近いんだろう?だったら15元」と交渉。オヤジは最初「そんなのダメダメ」と無視していたのだが、客がなかなか捕まらなかったらしく「分かった。じゃ、15元でいい」と交渉成立。白タクを値引きさせたのも酷い日本人だと思うが、日本人が15元だの20元だのでガタガタ言っていることがきっと他の日本人から見たらどうでもいいことに見えるかもしれない。でも、現地の感覚で行動していると、たかが5元も大きく見えてくるから不思議で、その感覚でモノや人と接していると、「金持ち日本人」一般的に見られているのを、自然に現地の人たちに混ざれるような気がする。

だから、レストランでお茶を出されて、それが50元なんていうのを言われたら、「はぁ!???こんなのが50元?ぼったくりバーにでも来ているんじゃないんだから、その値段は無いだろう?」と驚愕するのは当然だ。

そういえば、コンビニを北京で探すのは大変だ。台湾の感覚でコンビにはそのへんにいたるところにあるだろうと思われると困る。特に大きな通り沿いには、「絶対」といっていいほどコンビニ類は存在しない。じゃぁ、どこに気軽に買える店があるのかというと、それは裏路地にあるのである。裏路地には人が住んでいるため、人が住んでいるのであれば、その人たちが生活必需品をゲットするための店が近くにあるはずなのである。それが路地裏なのだ。意外に路地裏には、店が結構あったりする。しかし、なかなか観光客では入りにくい。もちろん、そんなところでは英語が通じるわけが無い。だけど、指差して、それくれー!とジェスチャーでやれば、なんとか通じるものなのだ。

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