2009/06/13

美林閣(北京)

北京にもファミレスのようなものは存在するが、お手ごろ価格から、ちょっと高級のものまで千差万別のようだ。北京っ子に人気の上海レストランチェーンとガイドに書いてあったのが「美林閣(Meilinge)」だ。上海でもともとはチェーン展開をしている店で、北京でも10店舗以上が展開中。基本的に海産物を多く使う上海料理なので、海に慣れている日本人には味として一番似ているので食べやすいと思う。値段も20元~50元程度なので安いと評判なのだが・・・。

実際に注文をしてみた。後で記載するが、まず飲み物で「無料」の水やお茶は一切無い。アルコールと同じようにお茶を頼んでも値段がとられる。それも北京近郊ではお茶が取れないのでこれまた高いのだ。オレンジジュースのほうが安かったりするので、最初は度肝を抜かれた。

この日は北京初日でもあったため、朝早くから出発していたこともあり、あまり重いものを食べるのは良そうと思い、次のものを注文した。

・揚州炒飯
・蟹粉小籠包
・青椒炒鶏蛋
・洋葱炒大腸
・台湾凍頂烏龍茶

まず炒飯だが、これが意外にも油でべちゃべちゃで、もっと本当の炒飯はご飯がパラっとしているはずなのに、これでよくもまぁ客に出せるものだとたまげた。シンプルの素材を使っているので、油分だけもっと押さえればまともな炒飯になるはずなのに、きっとバイトが嫌がらせのように作ったのだろう。最終的には残した。小籠包は、蟹味噌と蟹肉を豚肉に絡めて作った小籠包で、これは通常の小籠包のように肉汁がじゅわーっと染み出てくるものだったから、とても美味く感じた。1籠4個入っているものだったが、足らないと思ったので2籠分を注文する。

ピーマンと玉子を絡めた青椒炒鶏蛋は、めちゃくちゃ塩気が強くて、食べるたびにお茶が欲しくなるくらいのものだった。ちょうど昼間に炎天下を歩いていて、塩分が足らなくなっていたからちょうどよかったものの、普通に食べているのであればこれは塩辛すぎる。見た目では全然塩辛いなんていうのが分からないのだが、きっと食塩を嫌がらせのように入れたんじゃないか?というくらいの量が入っていたに決まっている。これも残した。
意外に美味いとおもったのが、洋葱炒大腸。玉ねぎと豚のソーセージを辛目のソースで炒めたものなのだが、これが一番美味かった気がする。今回利用した美林閣は、王府井の歩行者天国の中央部にある金魚胡同沿いにある場所だったのだが、最初「あれ?開店してないのかな?」というくらい店が真っ暗だった。自分たちのほかには1組の客がいただけだったのだが、店の半分は、まるで北朝鮮のレストランのように電燈が消えていて、それって節約なのか?というくらいの嫌がらせだった気がする。最終的に日が落ちても、店の半分は電気が付かなかった。だから、とても暗い店なのだという印象が拭えない。また、接客をするウェイターの態度もダメだ。たぶんバイトなのかそれとも地方から出てきたばかりの子なのかわからないが、客が少なくて暇なのか、ずっと手持ちの携帯でなにかいじっているし、注文しようと思って手を挙げても無視。英語はもちろん全く出来ない。日本語はもちろん出来るわけが無い。中国語が喋れない観光客を野蛮人扱いの眼でみるのだが、こちらからみるとお前たちのほうが、よっぽど野蛮人見える。北京オリンピックを期にようやく客商売とは何なのかというのを知ったというが、まだまだ末端の人たちには客商売ができるような態度にはなっていないことが良く分かった。

美林閣
東城区金魚胡同19号
Phone : 51671777
営業時間:11:00~14:30, 17:00~21:30

0 件のコメント: