2010/02/01

蔡旻佑

久しく台湾の音楽シーンについて記載していなかったので、ここで久しぶりに書いてみたいと思う。ここしばらくの間で「うん、これは良い」と思ったのは、シンガーソングライターの蔡旻佑(Evan Yo)だろう。顔よし、曲よしとくれば人気が必然と出てくるものである。だが、まだまだ本国台湾でも、王力宏ほどの人気はない。これからたくさんの作品を余に出すことによって、台湾をはじめとする、各国中国系の人たちの間では人気度が増えていくことだろうと想像できる。
はじめて蔡旻佑の曲を聞いたのは、セカンドアルバムの「搜尋蔡旻佑」だった。これを聞いたときに、ラフだけどなかなかアグレッシブなやつが出てきたなというのが第一印象だった。いつもながら、アルバムのジャケットを見ただけで購入したので、どういう曲を歌う人なのか全く事前情報をいれずに聞いていただけあって、その衝撃的なことは、半端じゃなかった気がする。そのあと、調べてみると、現在まだ学生ながらも、ピアノとバイオリンとギターは大得意であり、ライブ映像をみていると、いろいろな楽器を奏でながら歌っているのを観る機会が増えた。特に「搜尋蔡旻佑」のなかの、「阿姆斯壯」なんていうのは、まさしく怖いものなしで、俺様の才能はすばらしい!というのを全面的に出しているような曲だと感じられたし、それだけパワフルな曲であるというのはわかった。そんな力強い曲もあれば、「The Love I Know」のような繊細的な曲もあったりして、その極端な曲作りが見えたために、一体この人の頭の中はどうなっているのだろうか?と興味深くなったのは言うまでもない。だから、このアルバムを買ったあとは、しばらく通勤時に聴く音楽としては定番にしていた。目指すところは、同じ台湾人の王力宏のような人だと、自身のウェブサイトやFacebookにも記載しているところが面白い。でも、曲のジャンルとしては、なんとなく相容れないような気がする。と思っていたところ、3枚目のアルバムを、ちょうど2009年の11月に台湾に行くときに発売されていたことに気づいて思わず買ってみた。全作品と同じようにぶっとんだものになっているものかとおもって期待したところ、一転してすべてバラードになっていた。大人になったというべきなのか、それとも心境の変化があったのかはよくわからない。怖いもの無しと曲で表現していた前作とは違って、なんてすべてがさびしいのだろうというのを醸し出していているような内容になっている。その名も題名が、「寂寞,好了」。特に「小乖乖」なんていう曲を聴くと、その曲の中で出てくる相手は一体だれなのだ?と気になってしまう。きっと他のファンの人たちにとってもおなじなのだろう。そうこうしていると、年末から年始にかけて、蔡旻佑が入隊しなければならないために近々音楽活動をやめて軍に入隊するというニュースが入った。台湾の場合は徴兵制なので、すべての台湾人は身体に異常が無い限り、兵役の義務がある。若いときにしばらくの間、入隊しなければならないのはそれだけ人生の中で無駄とか成長する期間とか言われるとはいえ、それまでの活動とは一線を化さなければならないというのは辛いところだろう。社会奉仕をすることで入隊をしないという選択もあるようだが、彼は兵役のほうを採ったようだ。いつ入隊しなければならないのかはわからないが、近いことは確からしい。芸能ニュースをみても、女友達によく電話をしているようで、入隊しなければならないことに対する不安を言っているようだ。が、所詮、芸能ニュースなので、どこまでが本当のことなのか不明である。

ただ、彼自身がいろいろなメディアを使って、自身の現在の心境やイベントに参加したときの最新映像を出してくれているので、これを観るととても楽しそうにやっているように見受けられる。特に、facebookでの彼自身による投稿は、本人じゃないひとがやっているのじゃないのだろうか?といわんばかりに、ほとんど中毒のように更新しているのがすごい。有名になってまでもネットで情報を配信しているというのはとてもすごいとおもう。ブログ程度であれば、適当な時間にちゃちゃっと書けばいいのだろうが、写真の編集や選択までもしているところをみると、結構時間をかけているように見受けられる。もしかしたら、マネージャか取り巻きがつくっているのかもしれない。が、いずれにしても最新情報がfacebookを経由してみられるのはすごいと思った。

いずれにしても、久々に注目するべき台湾人男性歌手が出てきたなという感じだ。隊伍の音楽活動について飛躍することを期待したい。

Facebookの蔡旻佑

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