2010/02/02

こちカブ(Podcast)

カブドットコム証券が提供しているラジオNIKKEIの投資情報番組である「こちカブ」は、株式の投資を中心とした情報提供番組であるのと同時に、アメリカの簡易な経済動向も聞けるので、いま市場でどのようなことが起こっているのかを解説してくれるという意味ではおもしろい番組だと思う。

しかし、所詮、株式に関する投資予想の番組であるため、競馬の予想屋となんら変わらない。いちおう「今日の日経平均はこのくらいの金額を見込んでいる」なんていうような表現がたまに出てくるのだが、これって競馬の「今日は5番の馬が来ると思う」という言い方と全くかわらない。当たるも当たらないも、基本的には投資をする人間が決めることなので、こういう野次馬的なやりとりを参考にしてもいいだろうし、外野が単に騒いでいるだけで、その外野が騒ぎたいネタというのがいまどういうのがあるのかというのを知る程度としても、この番組を聴いているのはいいだろうと思う。

毎朝更新しているため、本当なら、株式市場が始まる寸前にデータをダウンロードしてきて聞けばいいのだが、出勤前にそんなダウンロードができるほどの余裕は無いので、その晩にデータをダウンロードして、翌朝の通勤時に聞いているというのが多い。だから、結果としてどういう市場の動きになったのかが後出しながらも知った上で聞いているので、このときに予想屋は何と言っていたのだろうというのを笑いながら聞いてみるのもいいだろう。まじめにデイトレーダとして市場に参加しているのであれば、そんな聞き方では情報が遅すぎるのは当然だろう。あくまでも、株式を持っているが寝かしている株ばかり持っている人は、いま自分でいったやり方で十分だと思う。

毎日、カブドットコム証券の専門家による、投資のポイントや今日の市場の動きの予想などをしてくれるので、飽きが来ない。語り口に関しても、積極的に投資をするような言い方をしているので、乗せられると、ついつい自分も参加してもいいかもしれないという錯覚がおこってしまうのが否めない。あと、アシスタントの女性に関しても、株式市場のことについて良く知っているので、証券会社のひとたちによる難しい言葉に対しても、噛み砕いて調整してくれるところは素人参加者にとってはうれしい限りだ。

ただ、この番組では「この株を買いなさい」とか「この株はいまヤバイから避けたほうがいい」というような具体的な銘柄を使って説明することは無い。証券会社が市場に関与したということになりかねないからだろう。だから、市場にどのような企業があって、どことどこがどう絡んでいるのかを知らない人にとっては、話の内容がいまいちわかりにくいかもしれない。逆に言うと、ヘビー株式取引者で、株価チャートや株式売買に関するテクニカルな面について興味がある人にとっては、たまにアドバイスを放送していたりするので、聴いて損は無いと思われる。

こちカブ(Podcast)
http://market.radionikkei.jp/kochikabu/

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