会社の研修で一緒になったひとが、たまたま長野のひとで、東京のおみやげとして買って帰りたいものがあるというので、てっきり定番の東京ばななのようなものかなと思っていたら「メイプリーズのケーキを買って帰りたい」という。聞いたことがなかったので、そんなに有名なのかなぁと半信半疑で思っていた。
場所のことをその人に聞いてみると、新宿駅にあるらしいことはわかっているんだが、詳しい場所がわからないという。そんな身近なところにあったなんてぜんぜん気づかなかったし、頻繁に通っている場所なので、自分としてはよく知っている場所だと思っていたので、それを知らないことに多少のショックはあった。実際の場所は、新宿駅西口のJR改札口から丸の内線に乗り換えようとするコンコースにある。確かにいくつかの店舗が存在していたことは気づいていたが、その中に話題になるようなケーキ屋があるとは知らなかった。
ケーキ屋と聞くと、いちごショートケーキやモンブランのような定番があり、ホールケーキとしてみんなでシェアできるような、生クリームたっぷりとか、可愛らしいデザインのケーキが多かったりするのだが、この店に並んでいるケーキを見てびっくりした。
ショーケースに入っているケーキを見ると、中華料理屋か点心屋かと思うようなラインナップが陳列している。ケーキ屋なのに「餃子」とか「天津飯」とか書かれた札と商品が並んでいるではないか。どっからどうみてもケーキには見えず、まさしく札に書かれているような商品にしか見えない。「まぐろ丼」に至っては、サランラップが上に掛かっている丼もの陳列している。それを見たときにはもうびっくりした。この店はケーキ屋と名乗っているが、実はケーキ屋ではなく、ケーキなんか売れないからどうでもいいお惣菜まで売っているんだと思っていた。しかし、これはもう大間違いだということが後からわかる。
中華系のケーキを持って帰るための演出として、中華料理屋のひとたちが出前として持ち歩いているケースに入れてくれたりするのも面白い。店の名前がメイプリーズだからということもあるのだろうが、「紅楓軒」と書かれているのはいい。
店の前は実は結構人が並んでいて、いろんなケーキを買っていこうしているひとたちがたくさんいた。中にはサラリーマンの人もニコニコしながら買っている様子も見られた。
実際に買ってみた。それも「餃子」を。中身は豚肉というわけじゃなく、カスタードクリームになっていて、表面のぱりぱりの皮は、パリパリ感の食感は無いが、薄生地で作られているものだった。ちょうどカスタードのシュークリームを餃子型にしたものと考えたほうがいいだろう。それに美味い。口に入れるまで餃子と思っているので、脳みそと口が餃子を受けるように準備が出ているので、この餃子型ケーキが口に入ってくると、一瞬脳みそがパニックを起こして、何が起こったのだ?という気分になれる。
話題にするにはおもしろい選択のケーキだと思うし、これを買って帰るといっていた研修参加者のひとはおもしろいところに目をつけたなーとおもった。いろいろ目移りしてしまい、試してみたくなるから面白い。
メイプリーズ
http://maplies.wix.com/maplies
営業時間:10:00~22:30
住所:東京都新宿区西新宿1-1-2 新宿地下鉄ビルB2F
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