2015/08/01

釜鶴ひもの店(熱海)

 
熱海といったら干物というくらい、お土産としては定番になるものだし、それは駅の売店も、駅近くの商店街も含めて、どこに行っても干物、ひもの、ヒモノと看板が掛かっている店がたくさんある。おそらく熱海の干物を買うときに、どこの店が良いかと言うのは個人差があり、それぞれの人に好き嫌いがあるかもしれないとは思っている。しかし、干物は美味いものからまずいものまで、実は結構幅が広くて、食べてみるまでその美味さはわからないので、結構な値段をはたいて買ったあげく、まずいものを食わされた日には、もうがっかり感しか出てこないだろう。

そんなにたくさんの干物を食べた経験があるかといったら、そうではないのだが、大体の人が口を揃えて言うには「かまつるの干物は美味いよねー」ということ。確かに前からこの言葉は聞いたことがあった気がするが、あんまり干物を頻繁に食べることもないし、好んで食べたいと思ったことが無いので、気にもすることがなかったが、あるとき、叔母が熱海お土産として釜鶴のアジの干物を持ってきて食べたとき、それまで考えていた干物の概念を全部ぶっ壊してくれて、まるで普通の焼き魚みたいだと思うくらい脂が乗っていてとても美味かった。干物でもここまで美味いものがあるんだと知った瞬間である。それから熱海に行ったら絶対今度は釜鶴のひものを買おうと決心していた。

そのときには、ネット通販しているということを知らなかったので、現地に行かないと手に入らないものだということしか思っていなかったので、熱海に行く機会を作らねばということしか頭に無かったが、ようやく熱海に行くことになったので、釜鶴のひもの屋に行ってみることにした。

熱海銀座といわれる通りがあるが、そこに本店を構えている。創業150年の老舗の店というから、よっぽど古めかしい店舗なんだろうと勝手に想像していたのだが、まったく違っていた。見た目は普通にある魚屋さんみたいなものだったほうが驚いた。そして、いろいろな干物が売られているので、どれもこれも美味そうに見えて仕方なかった。

実はもう1店舗存在しているのだが、それは本店からも歩いて3分程度のところにあり、海沿いの道路に存在するものだ。もしかしたら、熱海銀座の店よりも、この海岸通沿いの店のほうが有名かもしれない。

もちろんお土産には、干物の詰め合わせを購入した。アジだけじゃなく、トビウオ、カマス、うるめいわしなどが入ったセット物だ。いろいろな干物を食べてみれば、自分が好きな干物は何だろうというのはわかるだろうということも想像して買ったわけである。家に帰って食べてみると、やっぱり一番美味いのは、定番ながら「アジ」だった。あの脂の乗りは他の干物には出せないものだ。うるめいわしについては、酒のつまみとしては最高のものだ。そして、トビウオとかかますや金目鯛がまずいと言っているわけじゃなく、どれもこれも釜鶴の干物は美味いのだが、それでもアジには適わないということである。

しかし、釜鶴の干物は本当にどれもこれも美味しい。ハズレは無い。何度食べても美味しいとおもうし、また食べてみたくなってしまう不思議さがある。

釜鶴ひもの店
URL:http://www.kamaturu.co.jp/
住所:熱海市銀座町10-18
電話:0557-81-2172
営業時間:8:00 ~ 18:30



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