マカオに到着したあと、まず最初に訪れたいと思ったのが、マカオタワーである。テレビで放映されていたのを見て、凄い-と思ったからだ。何が凄いかというと、このタワーは、展望台を通常はガラスで覆われた内側からみるという常識を取り外して、なんと屋外でみるというのをやっているからだ。これだけ聞いたら屋外なんて、結構いろいろな塔でもあるじゃないかーというのだが、ちょっと違う。通常、屋外にも出られる展望台の場合は、前に壁があったりするのだが、ここのタワーは、工事現場の足組みみたいなところを歩いて、あとは前も後ろも全部なにも支えが無いところを歩けるのである。下を向けばそのまま地面が丸見え、下からの風も直接当たってしまうという恐怖の体験ができるところなのだ。しかし安全面は申し分なくきちんとしている。全参加者は腰にベルトをつけられ、ベルトは足場と上下で平行されたレールにカーテンのフックみたいな感じで繋がれているので、万が一、足を踏み外しても安全ベルトで助かるという仕組みなのである。
これを体験したいというわけではなかったのだが、この独創的なタワーがなんとなく、ぼーっとしているマカオには似つかわしくないということと、周りにあまり高い建物が無いマカオにおいて、マカオ全貌が見られるというために、ほとんどサルと同じ感覚で上ってみたいなと思ったのだ。しかし、マカオに到着したあと、どのようにここに行けばいいのかは、いちおうガイドには書いてあったので、それに従おうかと思った。
フェリー到着場でまずは観光案内所に飛び込んで、マカオ全体の地図が欲しかったので、それを探しにウロウロしてみる。そうしているうちに、怪しいおっさんが近づいてきて、「タクシーか?」と声をかけてきた。こういう客引きのオヤジはとても怪しいので注意である。「不要、不要」とほとんど無視していたのだが、それでもノコノコとついてきて、ずーっと喋っている。んで、何が言いたいのか聞いてやろうじゃないかと腹を括ってみたところ、マカオタワーの展望台券と送り代で1人$HK75で良いと言うではないか。本当か!?と疑う。というのも、マカオタワーはてっぺんに上るだけでもHK$80だから、これは安い。本物のチケットなのかとかなり疑いたくなる。それもタワーまでの送り代も含まれているというから驚きだ。まぁ、値段からすると1人あたり1000円程度なので、騙されたと思って、このおっさんについていってみようと、父親と議論した結果、おっさんの提案に乗る事にした。おっさんは、チケットを渡して全部で225ドルだから、250ドルを渡してお釣りを返して貰おうかと思った。お釣りは、この運転手から貰ってくれというではないか、「あっ?なんだ、それ?おっさん、うそだろう?」と喚くが、「本当にこいつから貰ってくれ」と言う。そして、英語もできそうもないおっさんにバトンが移って、その運転手らしい人に何かごにゅごにょ言っていた。運転手は自分たちを車のほうに案内するのだが、どんな車に載せられるのかと期待していたところ、超ボロい車に案内される。「これって、白タクもいい加減にしろというくらい汚いじゃん」と思う。両親とも不安そうに思うが、まぁ、ここまできたら仕方が無い。おっさんに従うしかない。窓は汚いし、動くのか?というような車に乗せられていった。
車に乗せられた途端におつりの25ドルを返してくれた。まぁ、それはそれで良い。あとはマカオタワーに本当に行ってくれるのかだけだった。運転手のオヤジはマカオタワーまで無口で運転する。乱暴の運転でもない。単に車がぼろいだけだった。10分くらい車で移動したところ、マカオタワーに到着した。車で10分もかかるので、これを歩いていくにはとても無理な距離である。しかし、たまに道路には無謀にも歩いている人がいて、凄いと思う。というのも、マカオの天候はとても凄く、日差しと下からの跳ね返りが眩しいために、とても数分も外に居たくないという感覚になるのだ。車の中はもちろん、冷房ガンガンにかけてくれたので、涼しい。
マカオタワーに到着したときに本当に使える切符を渡されたのかどうか不安だったので、いちおうタワーの案内員に、これって、使える切符ですか?と聞いてみる。そうしたら「もちろんです」との返答が返って来た。へぇー、とすると、彼らは一体儲けとしてはどうなっているのだろう?と不思議に思うのである。旅行社に対して大口割引券を配って、それを格安に仕入れ、中身を知らない観光客に正規料金よりは安い値段で売ることにしているのだろうか?タクシー代を値切りに値切って、タダにしてしまうような日本人はかつていなかったらしく、向こうも押しが悪いなーとおもったが、最初はチケットとタクシー代で300ドルといってきたのは、ここで述べておきたい。ふざけるなーと怒ったのが良かったのだと思う。
さて、マカオタワーに入ると、もともとコンベンションセンタも兼用しているらしいので、なんとなくタワーのための建物という感じが全くしない。タワーに乗るためには、入り口を入って、右手にあるエスカレータを下がっていくことから始まる。エスカレータ下には、ワーナーブラザーズのキャラクターグッヅ屋がある。なぜ、ここにバックスバニーがいるのか?と意味不明だなーと考えてしまうのは、ご愛嬌。そして、それをさらに奥に進んでいくと、マカオがこれまでどのように発展していったかが分かる壁新聞的な歴史の通路に出てくる。それを観る人はほとんど居ない。更にどんどん進むと、エレベータホールに到着する。
このエレベータは高速運行をしているのだが、なぜかエレベータには58Fと61Fのボタンが付いている。確かにその階が展望台のエリアなのだが、じゃ、他の階には何があって、そこは止まることが出来るのか!?とこれも不思議なものだ。タワー自体にオフィスフロアがあるとはとてもじゃないが思えないのに、階だけ表示しているのがなんとなく笑える。数字でいかに高いところまで上っているのかを分かりやすくするために表記しているのかは不明だ。エレベータに乗ったら、まずは最上階のフロアである61階までは上がろう。エレベータを降りると、目の前に360度展望ができる風景が見えてくる。説明によると、このタワーからは55km先の景色まで見えるらしい。ちなみに展望台の場所は高さが221mのところにあり、タワー自体は、風速400km/hまで耐えられるような設計になっている。肝心の景色はというと、マカオの全体が見渡せる風景が眼下に広がるのが見える。しかし、マカオの海は汚い。ここで泳ごうとする気持ちになれないのは、このタワーからの風景をみれば一目瞭然だ。さらに、タイパ島との橋は、天候が真っ青の晴天の下ではとても映えて見えた。
ふと見ると、やっぱり屋外にでて空中散歩をしている人がいるのに気付く。インストラクターの指導のもとに歩いているが、見ているだけで恐そうだ。しかし、楽しそうにやっているのが眼につく。内側の展望台も、東京タワーの展望台と同じように、ところどころ、ガラス張りにはなっているが、真下の景色が見えるようなところがある。この上に寝転がって上から写真を撮っているおっさんを見つけたときには「どこでもいるんだな、こんなおっさんは」と思ったのは言うまでも無い。台北101のように、大きなお土産屋があるわけでもないので、本当にここでは景色を楽しむために上るべきだと思う。あと、タワーに上ると、マカオがいかにまだまだ発展途中の場所かというのがわかる。さらにいうと、宇海で隔てられた2つの島を埋め立てて巨大な土地にしようと、現在進行中であるということも分かる。この巨大な埋立地が出来た場合には、マカオの経済的な発展がかなり期待できそうな気がする。カジノの町として有名になってしまったマカオだが、香港に負けないように経済発展したいという思いは強いようである。
マカオタワー:http://www.macautower.com.mo/
これを体験したいというわけではなかったのだが、この独創的なタワーがなんとなく、ぼーっとしているマカオには似つかわしくないということと、周りにあまり高い建物が無いマカオにおいて、マカオ全貌が見られるというために、ほとんどサルと同じ感覚で上ってみたいなと思ったのだ。しかし、マカオに到着したあと、どのようにここに行けばいいのかは、いちおうガイドには書いてあったので、それに従おうかと思った。
フェリー到着場でまずは観光案内所に飛び込んで、マカオ全体の地図が欲しかったので、それを探しにウロウロしてみる。そうしているうちに、怪しいおっさんが近づいてきて、「タクシーか?」と声をかけてきた。こういう客引きのオヤジはとても怪しいので注意である。「不要、不要」とほとんど無視していたのだが、それでもノコノコとついてきて、ずーっと喋っている。んで、何が言いたいのか聞いてやろうじゃないかと腹を括ってみたところ、マカオタワーの展望台券と送り代で1人$HK75で良いと言うではないか。本当か!?と疑う。というのも、マカオタワーはてっぺんに上るだけでもHK$80だから、これは安い。本物のチケットなのかとかなり疑いたくなる。それもタワーまでの送り代も含まれているというから驚きだ。まぁ、値段からすると1人あたり1000円程度なので、騙されたと思って、このおっさんについていってみようと、父親と議論した結果、おっさんの提案に乗る事にした。おっさんは、チケットを渡して全部で225ドルだから、250ドルを渡してお釣りを返して貰おうかと思った。お釣りは、この運転手から貰ってくれというではないか、「あっ?なんだ、それ?おっさん、うそだろう?」と喚くが、「本当にこいつから貰ってくれ」と言う。そして、英語もできそうもないおっさんにバトンが移って、その運転手らしい人に何かごにゅごにょ言っていた。運転手は自分たちを車のほうに案内するのだが、どんな車に載せられるのかと期待していたところ、超ボロい車に案内される。「これって、白タクもいい加減にしろというくらい汚いじゃん」と思う。両親とも不安そうに思うが、まぁ、ここまできたら仕方が無い。おっさんに従うしかない。窓は汚いし、動くのか?というような車に乗せられていった。
車に乗せられた途端におつりの25ドルを返してくれた。まぁ、それはそれで良い。あとはマカオタワーに本当に行ってくれるのかだけだった。運転手のオヤジはマカオタワーまで無口で運転する。乱暴の運転でもない。単に車がぼろいだけだった。10分くらい車で移動したところ、マカオタワーに到着した。車で10分もかかるので、これを歩いていくにはとても無理な距離である。しかし、たまに道路には無謀にも歩いている人がいて、凄いと思う。というのも、マカオの天候はとても凄く、日差しと下からの跳ね返りが眩しいために、とても数分も外に居たくないという感覚になるのだ。車の中はもちろん、冷房ガンガンにかけてくれたので、涼しい。
マカオタワーに到着したときに本当に使える切符を渡されたのかどうか不安だったので、いちおうタワーの案内員に、これって、使える切符ですか?と聞いてみる。そうしたら「もちろんです」との返答が返って来た。へぇー、とすると、彼らは一体儲けとしてはどうなっているのだろう?と不思議に思うのである。旅行社に対して大口割引券を配って、それを格安に仕入れ、中身を知らない観光客に正規料金よりは安い値段で売ることにしているのだろうか?タクシー代を値切りに値切って、タダにしてしまうような日本人はかつていなかったらしく、向こうも押しが悪いなーとおもったが、最初はチケットとタクシー代で300ドルといってきたのは、ここで述べておきたい。ふざけるなーと怒ったのが良かったのだと思う。
さて、マカオタワーに入ると、もともとコンベンションセンタも兼用しているらしいので、なんとなくタワーのための建物という感じが全くしない。タワーに乗るためには、入り口を入って、右手にあるエスカレータを下がっていくことから始まる。エスカレータ下には、ワーナーブラザーズのキャラクターグッヅ屋がある。なぜ、ここにバックスバニーがいるのか?と意味不明だなーと考えてしまうのは、ご愛嬌。そして、それをさらに奥に進んでいくと、マカオがこれまでどのように発展していったかが分かる壁新聞的な歴史の通路に出てくる。それを観る人はほとんど居ない。更にどんどん進むと、エレベータホールに到着する。
このエレベータは高速運行をしているのだが、なぜかエレベータには58Fと61Fのボタンが付いている。確かにその階が展望台のエリアなのだが、じゃ、他の階には何があって、そこは止まることが出来るのか!?とこれも不思議なものだ。タワー自体にオフィスフロアがあるとはとてもじゃないが思えないのに、階だけ表示しているのがなんとなく笑える。数字でいかに高いところまで上っているのかを分かりやすくするために表記しているのかは不明だ。エレベータに乗ったら、まずは最上階のフロアである61階までは上がろう。エレベータを降りると、目の前に360度展望ができる風景が見えてくる。説明によると、このタワーからは55km先の景色まで見えるらしい。ちなみに展望台の場所は高さが221mのところにあり、タワー自体は、風速400km/hまで耐えられるような設計になっている。肝心の景色はというと、マカオの全体が見渡せる風景が眼下に広がるのが見える。しかし、マカオの海は汚い。ここで泳ごうとする気持ちになれないのは、このタワーからの風景をみれば一目瞭然だ。さらに、タイパ島との橋は、天候が真っ青の晴天の下ではとても映えて見えた。
ふと見ると、やっぱり屋外にでて空中散歩をしている人がいるのに気付く。インストラクターの指導のもとに歩いているが、見ているだけで恐そうだ。しかし、楽しそうにやっているのが眼につく。内側の展望台も、東京タワーの展望台と同じように、ところどころ、ガラス張りにはなっているが、真下の景色が見えるようなところがある。この上に寝転がって上から写真を撮っているおっさんを見つけたときには「どこでもいるんだな、こんなおっさんは」と思ったのは言うまでも無い。台北101のように、大きなお土産屋があるわけでもないので、本当にここでは景色を楽しむために上るべきだと思う。あと、タワーに上ると、マカオがいかにまだまだ発展途中の場所かというのがわかる。さらにいうと、宇海で隔てられた2つの島を埋め立てて巨大な土地にしようと、現在進行中であるということも分かる。この巨大な埋立地が出来た場合には、マカオの経済的な発展がかなり期待できそうな気がする。カジノの町として有名になってしまったマカオだが、香港に負けないように経済発展したいという思いは強いようである。
マカオタワー:http://www.macautower.com.mo/
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