2007/09/08

マカオ散策

マカオの中には色々な世界遺産がたくさんある。媽閣廟からはマカオの中心地であるセナド広場へ移動する。これはバスで移動することにした。マカオ島の間はバスが縦横無尽に走っているので、これを利用するのが一番いい。媽閣廟は島の端にあるので、ここを起点にいろいろなところに行くバスがあるので、便利だ。いくつかのバスはセナド広場のほうへいくので、これは観光案内所でくれるガイドブックを見るのが良いとおもわれる。

その前に媽閣廟に行った後に入った中華料理屋は、マカオらしいところではなく、いかにも地元のどうしようもなさそうな人たちが普通に入る場所だったのだが、これがまた衝撃的だった。料理はまぁまぁで、強いて言えばちょっと味が濃いかなと思ったのだが、それより衝撃的なのは食器の適当さだ。日本なら絶対、こんなものは出さないだろうというような皿とカップが出てきたことだ。よく見ると、ところどころが掻けているのである。
店の名前は「銘記」だ。衝撃的な食器をみたいのであれば、料理は別にしてここに入って一度味わって欲しいものである。
セナド広場へバスで移動してみた。本当に美しい広場で、ここは世界遺産として登録するのは当然だと思った。中華の世界の中でここだけはまるっきりポルトガルそのままだからだからだ。だから、異様に見えてくるのだ。それもこの景色があまりにも綺麗すぎるので本当の世界じゃないのではないか?と一瞬思ってしまう感じだ。
マカオは結構キリスト教徒が多い。やはりポルトガルの支配下にあったからなのだろう。このセナド広場の傍には結構教会があるのだ。一番大きい教会はたぶんセント・ドミンゴ教会だろうと思う。中にはミサじゃない時間帯であれば自由に入ることが出来る。これまでヨーロッパの教会をたくさん見たことがある自分にとっては、ここまでシンプルかつ何も無い殺風景の教会も素晴らしいと思った。やはり暑すぎるからか、扇風機ががんがんに教壇のところにあるのはちょっと笑える。
マカオの代名詞にもなっているセントポール寺院跡に続く道は、まるで台北の夜市のように賑やかで色々な店が道の両側を占拠している。しかし、不思議なのはなぜかビーフジャーキー類を売っている店が多かったことだろう。あれは何か意味があるのだろうか?
やっぱりセントポール寺院は、入り口しか残っていないのだが、ここは絶対訪れるべき場所だ。ほとんどのものが焼けてしまったので存在しないが、若干昔からの遺品が残っている小さな博物館も併設しているので、是非訪れたい。ここでは、歴史の授業でみたことしかない長崎のキリシタンのことがよく分かる。殉教したキリシタンの肖像画もあるので、遠いマカオの地なのになぜか日本に親近感が湧いてしまう場所である。
セントポール寺院からはマカオ博物館のほうに行ってみたい。途中に大砲がずらっと並ぶエリアに出てくるので、ここが「モンテの砦(Mount Fortress)」あることが分かる。全部で22本の大砲があり、いまでは展望台として利用されている場所である。しかし、本当に博物館に行こうとするのであれば、こちらのほうの階段から行くべきではなく、博物館直通のエスカレータを利用したほうがいい。絶対疲れる。しかし、展望台に来て見ると、心地よい風を感じることが出来るので、これを堪能したい人は辛い階段を上るべきだ
展望台と併設しているのが博物館である。香港の博物館とどこがどう違うかと言われるとなかなか答えるのが難しいところであるが、マカオの歴史を知るためには是非ここを訪れたほうがいい。しかし、中は思った以上に広いところなので、のんびり見て歩いていると、他のマカオの各所を見ることが出来ないので、適当に廻ったほうがいい。
夜のセナド広場もなかなか綺麗だ。夜の散策は日差しが無いので涼しいため、この時間帯に出歩くのも悪くない。
夜のマカオといえば、やっぱりカジノだろう。夜になると、何処からともなく集まってきた人たちがネオンが光るカジノ拠点に続々とやってくる。今回はカジノへ出かけることは無かったのだが、ひさしぶりにネオンきらびやかな新宿歌舞伎町のような雰囲気の場所に来たな-という気がした。

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