2007/11/10
ハプスブルク歴史物語
「皇帝たちの中国史」と同じように、参考資料になるような本かなと前からチェックをしていた参考書があった。それがNHKブックス出版されている「ハプスブルク歴史物語」である。ハプスブルク家の650年に渡る統治を、まとめて書いている本かと思っていたので、手に持っていても良い参考書かなと思っていた。ブックオフに行っても、この手のような本はなかなか売られていないし、だいたい、新品でもともと買っている人がどの程度居たのかというのが疑問の本なので、まず見つけられないだろうと思っていた。しかし、偶然にもブックオフで100円で見つけてしまった。見つけたら、ハプスブルクのファンとしては買わざるを得ない。(義務化!?)
どうせ100円だからと思って買ったのはいいが、これほど期待はずれの本だとは思わなかった。内容が薄いのである。それも意味不明なところだけ内容が濃く、どこにこの本を書いた人は力点を置きたいのかぜんぜんわからない。650年の統治の間には、各王の力の入れ具合が違ってもいいのだが、それもあまり出てこない。そして、この著者が文化的な面を得意とするのであれば、それを主張すればいいのに、中途半端に政治や哲学や芸術面を書いているので、内容が乏しいのだ。ハプスブルク統治時代に、ハプスブルク領内から、素晴らしい芸術家がたくさん生まれて、それぞれの人たちがとても活躍したことは、どこの本を読んでも分かるのだが、それもまた中途半端に述べているために、やきもきする。
ハプスブルク家について書いている本は他にもたくさんあるので、それを見たほうが健康的に良いし、いい参考資料になる。こんなものに定価を払う必要はないし、家にあっても二度と見るような本じゃないので、さっさと、またブックオフに売りに出してしまいたい気がする。
ハプスブルク歴史物語
NHKブックス
倉田 稔
定価:920円
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