2007/11/10
平壌行き定期便開通
北朝鮮というと、地理的には近いが、いまだに怪しい謎のマフィアの集団みたいな国であるが、意外にも、この国と国交があるところは世界で150カ国以上で、外交上は開けた国を演出していることになっている。ちなみに、国交樹立をしていないところは、日本・アメリカ・フランスがもちろん入っている。そんなたくさんの国と国交樹立をしているのだが、入国と出国に対しては、情報と同じように物流においても制限があるために、空路の定期便というのをなかなか作っていない所が、未だに遠い存在の国とさせているところであろう。
ナショナルフラッグである高麗航空は、定期便があるのはわかるが、他国の航空路線がピョンヤンへ乗り入れているのは、調べてみると、やはり少ない。ピョンヤンの平壌順安空港の「非公式サイト」を見てみると、やっぱり北朝鮮に政治的に近い国とは定期便があるようだ。一番分かりやすいのは、ロシアのアエロフロートのようであるが、最新のアエロフロートのサイトをみても、ピョンヤン行きの航路は定期便としてはないらしい。あとびっくりしたのは、台湾の航空会社がチャーター便で、たまに北朝鮮行きの飛行機を飛ばしていたことだろう。マンダリン航空が北朝鮮のこのサイトに書いてあったときには、え!?とおもった。
そんな定期便があるのかないのか良く分からないようなピョンヤン行きの航空路だが、正式に高麗航空ではない航空会社がようやく開通した。Skyteamに入る予定になっている中国の中国国際航空だ。株価も絶好調で上昇中なのだが、航空路ができるということは、それだけピョンヤンと北京間の行き来が多い、または需要があるからということを意味する。北朝鮮人の出入りが多いのか、それとも商売根性の逞しい中国人が頻繁に北朝鮮に出入りして、北朝鮮の製品を中国または中国経由で海外に売りまくることを助長させるものであることは容易に想像がつく。だいがい、航空路を開設する場合には、2カ国間の思惑が合致しないと開通はありえないわけだ。経済制裁を受けている北朝鮮にとっては、なんとか外貨獲得し、国内平定をすることが重要視しているわけなので、北朝鮮産の麻薬や平気類を中国経由で売りまくることによって、北朝鮮の人間(特に軍人)のお腹を満たすことを頑張っているのは誰でも知っていること。行き先が北京ではなく、上海とか香港というのであれば、もっと商売的に見えるものだとおもうが、行き先が北京というところが、いかにも怪しすぎると感じるのは自分だけだろうか?
最後の命綱になっている中国との同盟をどうしても確保しておきたい北朝鮮にとっては、この航空路線が政治家同士や商売人同志、ヤクザ同士のつながりとして重要視しているのはわかりやすものだ。
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中国国際航空、マカオ線と平壌線を就航
中国国際航空(CA)は12月7日から、北京/マカオ線を就航する。運航はデイリーで、使用機材はボーイング738型機。また、2008年1月2日からは北京/平壌線を就航。運航日は水・金・日の週3便で、ボーイング733型機を使用する。スケジュールの詳細は下記の通り。
▽CA運航スケジュール
・北京/マカオ線(デイリー運航)
CA119便 PEK12時55分発/MFM16時20分着
CA120便 MFM17時35分発/PEK20時55分着
・平壌線/北京線(水・金・日曜日運航)
CA121便 PEK14時00分発/FNJ16時45分着
CA122便 FNJ17時54分発/PEK18時30分着
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