セビリアには街中を通る、絵にあるトラムが運行中だ。セビリアのトラムは、セビリア交通公社(Transportes Urbanos de Sevilla, Sociedad Anonima Municipal (TUSSAM) )が運営している交通網の1つである。TUSSAMがサービス運行しているのは、トラムのほかに、一番目立つのはバス。そして地下鉄を運行しているのもTUSSAMだ。
セビリアのトラムは、ヌエバ広場からサン・ベルナルド駅までの4駅間を結んでいる。ヌエバ広場を出発すると、Archivo de Indias、Puerta Jerez、Prado San Sebastian、そしてSan Berardoと停まる。この駅の数だけみると、セビリアに到着するまでは、この路面電車が運行している距離は結構あるのだと思ってた。なにせ距離感がないので、ひと駅の間隔が結構あるのかと思っていたのだが、実際に行ってみると、なんでこの4駅間しかトラムは運行していないのだろうか?というくらい意味がわからない乗り物だと言うことが分かった。
とはいっても、自分たちにとっては、後ほどサンベルナルド駅からグラナダ行きの電車に乗るために、トランクを引っ張っていかねばならないことになるので、この電車が無いとバスに乗って移動することを考えると大変だったからとても重宝した。最終的には、このトラムでサンベルナルド駅に行って電車にのることを目的にしていたので、出発地点であるヌエバ広場に近いところにホテルを構えたのは正解だった。決して観光スポットが近いからという理由でホテルを選んだわけではない。
滞在中にこのトラムを他に利用したかというと、全く使わなかった。最初は、セビリアに到着したあとに、グラナダ行きの切符を買いに行くためには、サンベルナルド駅またはサンフアン駅にいかないといけないため、それなら便利そうなサンベルナルド駅に行かないとだめなんだろうとはおもっていたが、別に記載したとおり、ホテルのフロントに聞いたところ、サンベルナルド駅は小さいから切符を売っていないかもしれないということを聞いたので、事前切符をRenfeの出店で買うことにしたため事前切符をかうためにサンベルナルド駅にいくことはなくなった。そのほかには特にトラムを使う必要が元々なかったので、結局滞在中は1度しかトラムを使わなかったことになる。
トラムは2両編成で運行しているものであり、結構頻繁に運行しているから、このトラムを使いたい人にとっては便利だろうとは思う。が、所詮、4駅しか使わないものなので、実際にこのトラムが満員になることは先ず無いとおもっていい。トラム自体は比較的に新しい車両で運行しているので、清潔感はある。ポルトガルの路面電車みたいに落書きだらけということはないので、見た目にもよいとは思う。
切符は、それぞれの停車場に自動販売機が売られているので、そこで買うことになる。買えるのは1回券だけ。1回あたり1.4ユーロである。実はここで失敗したことがある。てっきり、バス・電車はどの路線に乗っても共通だと勝手な思い込みをしていた。なので、のちほどコルドバや近距離の場所に行く際にバスに乗ることを考えて、往復分の1回券を、このトラムの自動販売機で購入してしまったのだが、トラムの自動販売機で買った1回券はトラムでしか利用できず、当日でしか利用できないものであるのだ。だから、トラムで買った切符を、トラムに乗らず、バスで利用しようとしたところ、運転手に「ダメ!」と怒られた。よくみると、切符には路線名が記載されているのである。じゃ、バスに乗るときにはどうしたら良いのかというと、乗るときにバスの運転手から切符を買うまたは乗る際に前払いするということになるのだ。値段は同じ。なので、数ユーロ分だけ無駄なことをしてしまった。ちなみにトラムは路線名として「T1」というのが付けられている。
トラムの速度はとても遅い。本当に遅い。でも、人間が歩くよりは早い。だからということもあるのだが、乗る人は少ないのだろう。それと、もっと路線として長く伸ばせば良いのに、なんであんだけの距離しか走らないのかが不明だ。
TUSSAM
URL : http://www.tussam.es/index.php
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