バルセロナの空港は第1と第2の2つのターミナルがあるのだが、双方のターミナルは離れているため移動が大変だ。幸いにも、シンガポール航空とイベリア航空は同じターミナルで運航されているようなので、まだ大変さは少なかったかもしれない。
到着後にダッシュで荷物を受け取って、チェックインしないといけないなーとあたふたしていたところ、飛行機から降りた直後に、機内アナウンスで自分の名前が呼ばれた。だいたいこういうときに名前が呼ばれるというのは、よくないことだと言うのは分かっている。アナウンスを聞いていると「降りたら空港職員の指示に従ってくださーい」だと。どうやら、羽田を出発するときに、荷物をシンガポール航空とイベリア航空で通してチェックインしようとしたが、機械の都合上できなかったので、バルセロナでは一度荷物を受け取らなければならないと思っていたが、イベリア航空側に、シンガポール航空から経由して乗る乗客がいるという情報が入ったようで、そのために乗り換え時間が少ない自分たちをサポートしてくれる人が待機していたようなのだ。参加アライアンスが全く違うので、シンガポール航空からイベリア航空へ情報が繋がらないだろうとおもっていたのに、実は情報が行っていたことにビックリした。
この空港職員は乗り継ぎ時間が少ない乗客用として、常に空港側が用意している人たちである。この時も、本来ならば、結構長い道を通らないといけない通路があるが、それを手っ取り早く秘密のルートを使って早くチェックインカウンターのところへいくように導かれる。が、本来なら信頼するべき空港職員だとおもうのだが、サポートしてくれるお姉さんがまたとんでもなくボケた人だった。顔は可愛いのに、このボケ方で仕事が出来ているとは思えんというものだった。
最初のボケは、飛行機からコンコースを移動する際に最初に通る扉が開かないという症状にであったこと。ボケ子(空港係員を以下「ボケ子」と記載する)は、空港カードを使えば、扉が勝手に開くと思っていたのに、カードを認証ロックのところを翳しても、思った動作通りに扉が開かない。そうこうしているうちに、後ろに人がたくさん集まってきてしまった。ボケ子は助けを呼ぶために、持っていた無線機で助けを呼ぶのだが、全く通話先から反応なし。飛行機から降りた客が列を成している様子をみて、怪しいと思った他の空港職員がやってきて「どうした?」とボケ子に聞いてきた。「ドアが開かないの!ほらほらー!」とカードを必死にロック解除装置に翳しているのをみて、他の職員がなにもせずにドアの前に立つと「ういーん」と自動的に開いた。カードは全くどうでもよくて、ドアの前に立てば自動ドアとして開くことになっていた。この職員がヤレヤレという顔をしたのは当然だ。
パスポートコントロールのところは、一般乗客とは異なり、政府職員や乗務員専用のカウンターから通ることが出来たので、長蛇の列を並ばずに通過できたのはよかった。
そのあと、荷物を一旦受け取ってから、今度はイベリア航空に乗り換えるために、出発のフロアにいかないといけないのだが、その荷物の受け取り待ち時間にボケ子が「もう眠い・・・」と漏らす。なんで?まだ昼間の12時なのに?とおもっていたら、「あたしは朝の6時から働いているから」とのこと。それは早いなーとはおもったが、やる気無さすぎだろう。というか、だいたい今まで今日は何をしていたんだ?と問いたい。
ただ、このボケ子と同じくらいボケた人にも荷物受け取り待ちのときに遭遇した。同じように空港職員のサポートが必要な中国系の乗客が荷物待ちをしていた。この乗客を担当している空港職員がどうやらサポートするべき人たちを間違って、自分たちにいきなり意味のわかんない説明をし始める。説明を聞いていると、もともとサポートを受けるべき中国系の人たちは、荷物をいくら待っても出てこない状態だったようで、それを受け取るのを待っていただった。それに対する空港職員が間違ってこちらに説明をしようとしていたのは「もし荷物がいま出てこないで、あとで見つかったらバルセロナのホテルまで届ける」と説明し始めた。「バルセロナのホテル???泊まんないんだけどー。それにこれからセビリア(スペイン語ではセヴィージャ)に行くんですが。」と、職員にとっては反応が悪いし、期待した返答とは違う言葉が返って来たところで、ようやく違う人に説明をしていると気づいたらしく、「アジアの人って顔が似ているから間違っちゃう~」と苦しい言い訳をしていた。あんな変な目がねを掛けたモッサリ男(中国系の乗客)と同じように見えていたわけ!?こっちは眼鏡もかけていないのに。
シンガポール航空の機体からは荷物が結構早めに出てきたので、そのまま出発カウンターに向かう。これから搭乗するイベリア航空便は実は事前チェックインをしているので、ネットでは席の確保だけはしていたのだが、荷物のチェックインはしていないため、カウンターを介して荷物を預けなければならない。ボケ子が我々を探すために目印として「セビリア行き」と書かれた紙を持っていたから、てっきり事前にどこのカウンターでチェックインすれば良いのか知っているのかと思っていたら、まったく知らなかったようで、改めて一緒に案内表示を確認する。こちらはそれに振り回される。ボケ子、なにしとんじゃい!
事前チェックインをしているから、本当なら「インターネットチェックインのひと、または荷物をドロップだけするひと」のカウンターにいけばいいのに、この係員はあまりよくわかっていなかったようで、結局一般乗客と同じ扱いをされる場所で並ばなければならなくなった。それで「これであたしの役割は終わりね」とにこやかなスマイルを残して立ち去る。なんというめちゃくちゃな仕事の品質だろう。まぁいい、いちおうチェックインをしても、少し搭乗時間までは余裕があったから。むしろ、オマエが居ないほうがスムーズになんでも済ませたんじゃないのか?と思った。
チケット予約はイベリア航空名で予約しているが、運行はヴエリング航空で行われるために、ヴエリング航空のチェックインカウンターで処理をしてもらう。ところが、既にカウンターで処理しているひとたちがあまりにも変な乗客たちばかりで、「なんでバラバラの席になるのよー」とか「荷物の重量オーバーの超過料金を払わないといけない」とかそういうことを言われているひとたちばっかり。さっさと処理しろよー、イライラーとおもいながら順番を待つ。
荷物のチェックインと、搭乗券の受け取りだけだったから、こちらはすんなりパス。ただし、事前にブエリング航空は規定の荷重である20kgを超えていると、1kgでも超過料金を取られる可能性があるというのをネットでみていたから、もしかしたら越えているかもと思っていたのでびくびくしていたが、この心配は意味無かった。友達のトランクは20kgを超えていたが、2人足しても40kgにはならなかったこともあるが、どうやら係員によって采配は決められているのかも知れない。帰りのほうがおみやげ分重くなっていたので、1人当たりの荷物が20kgを超えていたが、これも無視されてチェックインできたから。
バルセロナからセビリアへの国内線は、既にバルセロナ到着時にEU入国のパスポートコントロールを受けているから、すんなり乗ることができた。
ブエリング航空は、到着して30分後には次のフライトに出発するという運行をしているため、到着便が遅れると、必然的に折り返して出発する飛行機が遅れる。今回の場合もやっぱりちょっと遅れた。もちろん到着した飛行機が遅れたからというのもあるが、搭乗時の処理の不手際が今回は大きかったと思う。なにしろ、車椅子の乗客をさっさと先に乗せればいいのに、なにかのトラブルか仕事放棄かわからないが、一般客と同じ条件で搭乗させようとしたところに混乱ができたわけだからだ。
搭乗機は3-3の飛行機。でも、今回2人での旅行だったのに、事前チェックインで選択された席がD席とF席だったし、選択の変更ができないからどういうことだろうとおもっていたのだが、やっぱり案の定、E席は他人に埋められていたようだった。だから、E席のチケットを持っていた人が席にきたときに、当然席を換えてもらった。たぶん、事前チェックイン時には、搭乗する人が少ないだろうと想定され、3席のところを2人で使っていいよーという配慮だったのかもしれないが、明けて見ると、最終的にはすべての席が埋まっている状態で飛行機は出発した。おそらくE席の席になった人は、寸前にこの便を予約した人なのだろうと思う。
機内誌はだいたい記念として持って帰ったり、読むことにしているのだが、ブエリング航空の機内誌はとてもつまらないので、読む気がうせる。おみやげとして持って帰ろうかとおもったのだが、持って帰る意味が無いほど無意味に思えたので持って帰らなかった。
ブエリング航空は機内食も飲みもののサービスも一切合切全部有料。だから、誰もお金を払って飲み物を貰おうなんていう人なんか居ないだろうとおもっていたのだが、意外に結構たくさんの人が金を払って飲み物を貰っていた。CAのひとも、指にお札を挟んで処理をしているやりかたは、なんとなく祭りの屋台で見るテキ屋のおっさんみたいな感じだ。
セビリアの空港に到着したあとは、荷物を受け取って、さっさと市内へ行くためにタクシーで異動することにした。ところが、なんとなくトランクの動きがおかしい。とおもったら、4つあるタイヤのうち1つが陥没していることがわかった。3つのタイヤだけで進むのであれば違和感が無いが、へこんでいる1つのタイヤに重力がかかった場合には、持ちにくい。結構しんどい。もう古いトランクだから、良い機会で棄てることになるだろう。
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