ゴールデンウィークにスペイン国内を移動手段として使った航空会社はヴエリング航空の飛行機。そのヴエリング航空は、イベリア航空の完全子会社であるため、スペイン国内線はすべてヴエリング航空の機体が運航し、共同運航の形でイベリア航空名でも同じ便を運航している。
さらにイベリア航空はイギリスのナショナルフラッグである英国航空と、巨大な持ち株会社「インターナショナル・エアラインズ・グループ (International Airlines Group)」を形成している。イベリア航空も英国航空もワンワールドの航空会社連合に加盟している。日本航空もワンワールドに加盟しているから、JMB会員だとヴエリング航空のイベリア航空名で運航している便であればマイルが貯まるかというと、実は貯まらない。こういうつまらないところで制限をつけるところがJALの嫌なところだとは思うのだが、JMBでは、イベリア航空の機体でなければ貯める事ができないと規約に記載されている。
さて、ヴエリング航空はバルセロナとマドリードを基点に航路を作っているのだが、実際にサービス提供している路線は、西ヨーロッパを中心に国際路線も独自に持っている。もちろん、スペイン国内線のほぼ全部がヴエリング航空になっている。
スペインでもバルセロナやマドリッドの場合は、他の航空会社も就航しているので、日本から行く場合、ヨーロッパのどこかのゲートウェイを経由して行けるのだが、スペインのほかの街に行く場合には、ヴエリング航空くらいしか就航していないため、バルセロナかマドリッドを経由するしかないわけだ。
これは経験上なのだが、ヴエリング航空の飛行機を予約する場合、支払いと本人性を登録する際に、ヨーロッパ在住でなければならないことが記載されていて、途中までしか予約手続を進めることができなかった。ところが同じ路線はイベリア航空でも予約ができるため、日本から予約する場合にはイベリア航空のウェブサイトから予約するほうが良いだろう。値段も大して変わらない。
ヴエリング航空はLCCであるため、機内食は全部有料。事前に予約することも可能だが、機内で直接スチュワーデスから買うことも可能だ。座席に食べものと飲み物のメニュがあるし、そこに値段も記載されているので、明朗会計である。これはAir Asiaでも同じ仕組みなので、AirAsiaに乗ったことがある人は感じが想像できるだろう。だから、飛行機に尾乗ったらすぐに飲み物のサービスがあると期待している人は、金がなければそのサービスを享受できない。また、発着の時間は正確ではない。同じ飛行機をほぼタッチ&ゴーで使い回しをしているので、自分たちが乗る飛行機が遅れて出発地に到着した場合は、そのまま遅れを挽回して出発が早まるということはない。その日の一番早い便で出発するときくらいが時間が正確に出発するだろうが、そのあとはめちゃくちゃくになることが想像できる。さらにいうと、最終便は出発しない可能性が出てくる。
シンガポール航空から乗り継ぐ場合には、羽田出発時に、形式上は「ヴエリング航空便も通して荷物をチェックインできる」と空港マニュアルには書いてあったらしい。しかし、カウンターでのチェックイン作業では、どうやっても無理だったので、泣く泣くバルセロナに到着したら、一度荷物を受け取って、さらに荷物をまたチェックインしてくれと言われた。ところが、シンガポール航空がバルセロナに到着する時間が予定よりも1時間遅れたので、「これは乗り換えができないんじゃないのか?」と思っていたら、バルセロナの空港で名前を呼ばれて、特別経路を通ってチェックインができることができた。どうやら、シンガポール航空からアライアンスは違う航空会社ではあるが、事前に乗り継ぎ客として情報が伝わっていたらしい。
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