昨日は久しぶりにお客さんと気持ちよく飲んでいたところに、いきなり緊急電話が入電する。「いま、全国的にネットワークが不通になってしまった」とのこと。なに!?それは酷い。復旧の見込みは?故障対応のバックアップへの避難は?等々、飲み屋から緊急指令が一斉に関係者に通達された。ちょうど、お客さん側のほうも一緒に飲んでいた人が担当者になっているため、お客側のユーザからもいろいろと連絡がその人に入る。こちらはサービス提供側として電話対応。一緒に飲んでいる人は、利用者側の総纏めをしていると、飲み屋の中でのやりとりとしてはすっかり場違いに成っている。故障が起こった時間帯が幸いににも通常の勤務外だったことにより、影響の反応があまり大きくなかったのが幸いした。これが日勤の時間帯だとすると、平謝りでは済まないことになる。会社社長名での謝罪の文書の提出は勿論のこと、社長か取締役がお客さんのところに行って平謝りするのが筋だと思う。故障時間は夜の18時10分から結果的には20時半頃まで続いた。はぁ、一体エンジニアは何をしているんだ!と言いたくなる。せっかく飲み屋でいい気分で飲んでいたのが、一気に酔いが冷めてしまった。
翌日の朝である今日は、もうてんてこまいで始まった。まずは朝の出勤後は、原因究明のためにエンジニアのいる担当のところに行って、何が原因だったかというのを聞き出す。原因が「サーバのハード故障」だという。ハード故障の場合、通常はバックアップのシステム構成になっているはずなのだが、今回の場合、そのバックアップシステムが動かなかったらしい。動かないことに問題がある。自分の会社が提供しているサービスだけならいいのだが、実は全国規模で提供しているほかのネットワークも一元的に請け負っていることがこの時に分かった。そのために、全国規模における故障が発生したということなのだという。要は技術力が無かったために、日頃からのシステムの状態監視が出来てなく、故障が起こったときに初めて対応したというお粗末さ。あまりにもエンジニアの技術力が無くて頭に来た。それで、「原因とその対応策についてレポートせよ」という営業側からエンジニアへのオーダーを出したのだが、これで出てきたレポートがとてもじゃないがお客さんに提出できる内容じゃないことは一目瞭然。そして、出てきたレポートの最終結末が、「これから頑張って対応するようにします」だと。はぁ!?なんだ、その子供だましの内容は。「気合で頑張ります」なんていうのは、体育会系の脳みそを使わない馬鹿が使う自己弁護の言葉に過ぎない。論理立てて、事象に対する対応策の報告としては中学生以下の内容に頭に来た。一時対応として、昼前にはお客さんに昨晩起こった原因とその影響と、現在のステータスについて報告はしたのだが、正式な文書を以って報告というのは、正式な文書が出せる体勢が出来た後に報告させて貰うことで話を切り上げた来た。そこで提出前に事前チェックで出てきたレポートは「自分達が悪くない。機械が悪い。機械が悪い場合の対応策は未然に防ぎようが無い」というような内容を書いてきたのだから、頭に来るのは当然である。
おかげで午後オフィスに戻ってきて、レポートを見たあとからは、ショックで仕事のやる気が全くなくなってしまった。本来なら、そのレポートを持って即座にまたユーザのところへ出かけて謝りに行くということをしたかった。それもエンジニアのマネージャを引き連れていきたかった。ところが、うちのマネージャに報告が入った話を聞いたところ、「本人は行く気が無い。もし、部長または取締役が出て行く必要があるのであれば、それにお供をすることはする」とのこと。要はエンジニアの責任者として謝罪するつもりは無いということだ。なんだ、その態度。そもそもあの部門はグループ会社全体の再編の問題に伴い、サービスおよび顧客を集約会社に集約されることが決定されているため、このままシステムを保持することについては「やる気」がなくなってしまっているのが原因である。おかげで、明日営業の人間だけで頭を使って、お客さんのところへ平謝りと対応についてを考えなければ成らない。もうこうなったら、一層のこと、ユーザへ「うちの会社を使うと、ろくなことにならないので、よろしく」と言っちゃうかもしれないなぁ。
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