2006/08/27

大曲の花火


   日本の三大花火大会は、長岡、土浦と大館で行われるものである。なぜ三大花火大会かというと、こでが花火師によるコンクールとしての花火大会なので、来年度以降、一般の花火大会で打ち上げられる色々な花火を試験的に打ち上げてみて、お客の反応を見てみようということになっているからである。数の多さから言うと、この3つには入っていない大阪のPL教団が打ち上げる花火大会は爽快だと思う。なぜならその花火大会は10万発もあげるのだから。宗教によって信者から集めてきたところの金の威力は凄いものだと改めて感じるか、または、こんなに凄い花火大会を開催できるPLというのはその教えが素晴らしいだと、いわゆる逝っちゃった人のような考えかに成るかは、その人の宗教的な考え方によるものだろうと思う。長岡の花火大会は8月のお盆前に終わってしまい、土浦の場合は季節はずれの秋に開催される。季節はずれというのは、日本の場合、「花火=夏の風物詩」という考えがあり、実際に花火大会が行われるのは、6月~8月の間が大半だからである。寒い空で花火を打ち上げるという文化がそもそもない。だから、大晦日から元日にかけてカウントダウンをする場合も、海外なら「おめでとう」を意味して花火が打ち上げられるというイベントがあったりするが、日本には冬には花火を上げても意味がないという精神的なものがあるために、大晦日のイベントとして花火が打ち上げられるというのを未だに見た事がない。そして、残った大館の花火大会は8月の終わりごろに打ち上げられる。  今回は、友達と一緒に念願だった三大花火大会を見に行くことにした。前から計画していたので、宿や新幹線などの交通手段は早くから取得ができた。なにしろ、三大花火大会なので、日本全国からこの花火大会を見に行く人は多い。近場の東京都内の花火大会でさえ、地元だけではなく、近県からの見物者を含めて例年100万人くらいくるんだから、いくら地方都市の花火大会とはいえ、あまりにも有名なので、バスをチャーターしたり新幹線で団体できたりする人が全国から集まってくることは予想していたからだ。長岡の花火大会のニュースが先に報道されていたのであるが、このときでさえ人数が多かったと記憶している。それだから、東京から多少遠いとは言えども有名な花火大会に来る人は結構いるだろうと思っていた。

 朝8時に友達と東京駅で集合。土曜日の朝というのは朝早い時間はどこかに出かける人たちで多いものだが、まさしく今回もそうだった。8時28分の東京駅発新幹線こまち7号に乗るために家を出かける。昨晩遅い時間まで起きていたので、超眠い。東京駅に行くまでの電車の中、うとうとしながら集合場所へ行く。この新幹線のこまち号で秋田まで行く。そういえば、秋田まで新幹線でいくのは初めてだったかもしれない。秋田には1度言ったことがあるが、そのときには、仙台に友達が住んでいたときに仙台に遊びに行ったついでに秋田まで車で行ったというだけなので、純粋に東京から一気に秋田というのは初心者だ。もうお盆の時期も過ぎてしまったので、東北方面へ行く田舎者は少ないだろうと思っていたが、甘かった。東京近郊の街である宇都宮や福島あたりにいくひとたちはたくさんいるわけで、そういうひとたちもこの電車に乗っていることをすっかり忘れていたのだ。東京を出発したときにも既に結構たくさん乗っていた。朝8時半頃だから、駅弁を買って電車の中でご飯を食べている人も多かった。我々4人組は電車の中に乗ると、そのまま最初は雑談していたのだが、だんだん眠気が増してきてそのままお休みーである。2列席のほうを陣取っていたので、向かい合わせ同士で座りながら、そのままおやすみーである。新幹線のスピードとその揺れは、眠いときには寝てくださいといっているようなもので不思議な感覚になる。大阪への出張時にも、良く思うのだが、新幹線に乗ると知らない間に涎を垂らして寝ているというのがある。みっともない話だが、どうやらあの揺れは個人的にはゆりかごのようらしい。ご飯を食べていない人が友達の中にいたので、そいつは我々が起きていたときに、早速ご飯を食べ始めた。何の弁当を買ったかは不明。最近、東京の駅弁は種類が増えたので、東京名物としてこの弁当というのが言えなくなったのが悲しいが、種類の豊富さもさることながら、弁当らしくない値段をつけて売っている弁当もあったりするので、客層もいろいろいるのだろうと思う。東京の中心ターミナルであるので、いろいろな人であるがいるのは当然だ。

 仙台を過ぎた頃から、電車に乗っているのが辛くなってきた。それもそのはず、この電車でまずは秋田まで約4時間も乗っていなければならないのである。飛行機なら約70分くらいの距離だろうが、さすがに新幹線といえ、距離が距離だけに時間はかかる。大阪に行くときの2時間半でさえ、嫌だなーとおもうのだから、4時間は苦痛の何ものでもない。景色もだんだん田舎らしいところを走っているので、たんぼやトンネルばかりで詰まらないし。眠気もだんだん覚めてくると、他にやることがないので、本でも読み出そうと思った。そうすると、やはり他の友達も「寝るには疲れた」といわんばかりに、だんだん起き出す。同じ姿勢で寝ているのはやっぱり疲れるものだ。新幹線は飛行機と違って、リクライニングが結構深くまで倒れるので、飛行機よりは寝やすいと思うが、それでも辛いと思う。さらに、電車の中は台湾の電車ほどではないが、冷房がガンガンに効いているので、意外に寒い。夏だから上にひっかけるものはいらないだろうと思っていたのが間違いだった。降りる寸前にはぶるぶる震えるくらいの寒さを感じてしまったのは言うまでもない。おかげで、少し体調を崩した気がする。

 秋田までは新幹線で移動し、そこからは特急列車の「かもしか3号」に乗り換えである。ところが乗り換え時間は経ったの6分しかない。秋田駅のホーム構造を全く分かっていないので、大丈夫だろうかと思ったが、大阪や東京の駅とは違って、やっぱり小さい駅なので、時間のなさを気にする必要がない。さらに、日本の電車は、世界の何処の電車に比べても時間だけはとても正確に到着・出発するので、電車が遅れるということを全く予想しなくて良いのはいい国の交通網だと思う。さて、その特急電車は秋田から目的地の大館まで約80分である。さすがに1時間程度の電車では、乗り換えという刺激もあったので、眠くなかった。電車は初めて乗る田舎特急電車では有ったが、シートが結構綺麗でびっくりである。

 駅に到着したら、駅から線路沿いに4分ほど移動したところにある「ロイヤルホテル大館」に到着。ホテルは当初から「寝るためだけの場所」と考えていたので、値段は安くて狭くてもいいと思っていた。値段も朝ご飯がついて4500円というリーズナブルさに感激していたし、さらになんといっても天然温泉付きというおまけが安いにもかかわらずついているのが嬉しい。ホテル到着が15時頃だったので、意外に時間が掛ったなーという気がした。少し休憩して、さっそく花火会場の場所へ移動しようということになった。ホテルの人に場所を聞いていたら、「早く行かないと場所がなくなっちゃうよー」という。こちらは東京の花火大会に慣れているので、場所捕りなんか簡単だいっと舐めていた。だから、1時間くらい休憩して、おばさんから花火会場が歩いて30分くらいでいけるというのがわかったから、4時くらいに出発すれば良いだろうと思っていた。荷物を置いて、すぐ出発するのもよかったのだが、駅近くにスーパーがあるのを発見したので、そこで買出しをして、そのまま会場に移動しようと思っていた。その前に、疲れたと言って寝ちゃうのがいたので、仕方なく4時ごろ出発するまで個々で休憩ということに。部屋はツインを2部屋取っていたのであるが、相方が寝てしまったので、つまんないなーとおもい、その間に持ってきていたPCを出して、blog の編集とアップロードをしていた。

 4時になったので、さて出発とホテルを出る。スーパーで現地で食べるものや飲み物を買出しに行く。敷物については、東京から持ってきていたので、それをスーパーにまで持っていく。全員それほどお腹が空いているわけでもないので、それほど買出しの材料は無かったのだが、それでも30分も歩いていかねばならない場所は少し遠い。会場近くになってくると、会場へ向かう人たちがうようよ居る事が分かる。だから、どこが会場になっているかは直ぐにわかるのだ。

(更新途中)

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