2006/08/31

塾員評議員選挙



昨日家に帰ってきたら、久しぶりに叔父から電話があって、「よろしく」との一言。なんのこと!?と思っていたところへ、家に届いていた封筒を見てすぐ分かった。理由は大学の卒業生で作られるOB/OG会の代表者選挙があるから、それに投票しろとのこと。卒業した大学は慶應義塾大学なのだが、その卒業生は全員「塾員」と呼ばれている。慶應義塾規約には、ちゃんと「塾員」の定義が明記されている。


<規約抜粋>(塾員)
第27条 ① 次の各号の一にあたる者をもって塾員とする。
1 慶應義塾大学学部又は大学院の正規の課程を卒業した者
2 慶應義塾がかつて設置した高等部,大学附属医学専門部,獣医畜産専門学校および看護短期大学の正規の課程を卒業した者


 そしてOB/OGで作る慶應義塾の方向性や大学の監視を第三者の目で監視していく団体(普通の会社で言うところの監査役)を塾員評議員という。その評議員は2年間の任期制で固定数が決まっているわけではない。95名から100名で構成するとしか決められていない。生命保険の社員総代会委員の場合もそうだが、だいたいこの評議員に立候補しているひとは、大企業の社長・会長が多い。家に届いた選挙者名簿をみたら、その早々たるメンバーを見て、さすが慶應卒の人たちだ、改めて脱帽する。

 だいたい毎回選挙が有る場合、いろいろなところから、「あの人に投票するようよろしく」という連絡が来る。それも忘れたような人たちからの場合もあるし、会社の人事関係から「業務命令」として連絡が来る場合もあるし、友達からの場合も多い。そして、その選挙というのが、ふいに忘れた頃に連絡がくるのである。だいたい「投票をよろしく」とお願いされる場合、別方面から同時によろしくという連絡が有る場合がこれまで無かった。ダブった場合にはどうしたらいいのだろうか!?(謎)さて、今回の場合、叔父は実は同じ大学の経済学部を卒業しているOBであるため、自分の先輩に当たる。その叔父から連絡があるということは、もちろん叔父に関係する人の誰かが立候補として今回名簿に載っているからなのであるが、観てみると、叔父の同級生である友達が所属していた体育会の先輩という関係の人のようである。直接の叔父の知り合いというわけではないのだが、やはり叔父も「頼まれた人」の1人なので、ここは親戚として協力せざるを得ない。こういう投票への協力は、先にお願いされたほうが当然優先権があるわけで、この後、自分の友達から連絡が有った場合には、形式上「投票しておくから」といいつつ、実際には叔父の推薦人に投票することになる。そういえば、これまで一度も叔父から何かを依頼されたことはない。その叔父から「お願い」と言われたからには、何か理由があるのだろうというのは直ぐ分かった。叔父の直接の知り合いではないのにも関わらず、その候補者のために甥にまで連絡すると言う事は、叔父にも関係者へ連絡してそれなりの投票の確約を貰うという「ノルマ」を課せられたというのは直ぐに分かった。もう叔父は既に引退しているのであるが、引退前にはそれなりの地位になっているわけで、自分が元いた会社の後輩等に連絡して、同じ大学卒の現役者の投票を確約するために、いろいろと投票が始まる前に連絡したに違いない。実は弟も同じ大学を卒業しているのだが、別のところに住んでいるにもかかわらず、全く住所変更をしていないので、投票用紙は自分の家にやってきていたので、本人の承諾は無しに勝手に叔父の推薦者の名前を選択して送付することにした。


 叔父曰く、直接投票用紙を投函するのではなく、叔父が送ってきた封筒に送付して欲しいとのこと。どうやらその推薦者を評議員にするための事務局が取りまとめをしているらしく、そちらへ送付して欲しいとのことだ。誰が投票してくれたかということを管理したいという意味も有るのだ。被推薦者もやはり名誉有る地位を得られるわけなので、実際に選挙が終わった後に、投票者にお礼が来るのだが、それを期待して投票しているわけではない。しかし、卒業生の人数で言うと既に80万人はいるはずだから、それらの投票ということになると、ものすごい数だというのが想像できる。実際の選挙結果には大きく自分に影響されることは無いが、大学が今後も発展していくことは卒業生としてとても嬉しいことである。

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