Henri Charpantierは日本では誰もが知っているフランス系のお菓子屋さんとして有名である。東京都内で言うと、銀座や新宿を初めとするいたるところに店舗を構えているが、だいたいの店舗は、その門構えが凄すぎて、入店しようとする客は圧倒してしまいそうになる。特に銀座にある本店に行くと、周りにブティック店の店構えのように、通りに面しているところからはなかなか入店したくなくなる。それだけ門構えに威圧感を感じ、「買いたいんだったら入店してください。買わないで冷やかしでくるんだったら、入店しないでください」と言わんばかりの入り口だ。そこがお菓子屋なのにお菓子屋らしくないところなのだろう。単独の店だけではなく、東京都内のデパートの食料品フロアには、だいたい入店しているので、そちらに行くほうが気軽だ。単独の店構えの場合は、フランスのお菓子屋さんと同じように、ケーキだけではなく、アイスクリームやプリン、フランス独特のお菓子であるマカロンはあるし、クッキーもある。高級なお菓子であるなら、ここではなんでも手に入る。そういう店だ。ただ、デパートの場合、それほど店舗面積が取れない関係上、だいたいの場合がケーキ類のみが売られている。しかし、ここのケーキは、半端じゃなく美味い。どこの店に行ってもだいたい確実に美味い。そして、デコレートしたり、トッピングするフルーツが季節ごとに異なっているものを売り出すために、いつ行っても、違う味のケーキが売られていることに気付くだろう。そして、何処に行ってもいついっても美味いので、リピータの客を常に獲得しており、朝から晩まで店の前に人が途絶えたことがないと思われる。いつも混んでいるイメージがあるのはそのせいかもしれない。
今回は友達と食べようと思って、横浜のそごうに行って、ここでロールケーキを買うことにした。季節柄、今回はマンゴーのロールケーキGenoise a la Creme (のの字ロール/アップルマンゴー)を選択。値段は1500円。マンゴーは今の季節だけ発売されているので、秋になったら売られない。写真のとおりに可愛いデコレートになっている。ロールケーキの上には、フルーツバターのコーティングがされており、その上に、マンゴーの肉片とクリームが上品にトッピングされている。ロールケーキ自体もクリームを巻き込んでおり、さらにマンゴーの果肉片もそこにふんだんに入っているため、見た目以上にマンゴーの存在を口の中で得ることは可能だ。しかし、バターの味が濃いために、マンゴーの味と競合してしまっていたような気がする。Henri Charpentier は客層および季節の果物に対して敏感にケーキを作っているため、秋になったら何をベースにしたケーキを発売するのか楽しみだ。きっと秋だから葡萄なのだろうか?
アンリ・シャルパンティエ
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