2009/10/26

一畑鉄道

一畑電鉄の車両は、日本全国の鉄道会社からお古になった電車をもらって運用しているようで、見たことがあるような車両の形のものを何度か見受けられた。貧乏会社の鉄道会社ではよくあることなのだが、大都市で使われていた車両をそのまま安価で払い下げて、そのまま使っているというのが多い。だから、決まった形の車両というのが存在しないために、日本全国の鉄道ファンのうち車両オタクにとっては、こういういろいろな車両が見られるのを目的に見学にきたり、カメラ小僧としてやってきたりするようだ。

一畑電鉄の車両は長くても3両編成で構成されるのだが、車両の長さがもらってくる会社によって異なるために、結果的にホームが予想以上に長く形成されている。だから、一瞬ホームに立ってみると結構長い車両がくるんだなーと期待してみたところ、実際には短い車両だったりするので、拍子抜けすること請け合いだ。

また、他社からもらって来た車両を使っているために、そのメンテナンスがどうなっているのかわからないのだが、比較的天井がぼろぼろだ。ぼろぼろに見えるのは外面のところであり、車両内部についてはきちんと整備されており、綺麗なものだ。地方都市によくあるように、走行距離はそこそこあるのにも関わらず、経費削減のためかこの電車もワンマンカーで運用されている。朝晩のラッシュ時にはそれなりに人が乗り降りするために大変かなとおもっていたのだが、車掌兼運転手も乗客もなれたもののように乗り降りしていた。ところが、ワンマンカーなので、乗客は好き勝手なところから乗り降りできるというわけではない。好き勝手な場所から乗れるのは、始発駅と終着駅のみである。あとの駅は、乗るための開くドアが決まっていて、そこからしか乗れない。かつ、乗る場合はバスのように券が自動発行されるのでそれを持っていなければならない。なにせ、ほとんどの駅が無人駅だからである。そして、降りる人は、運転手がいる先頭車両の先頭扉からしか降りることが出来ない。ここで料金を払ったり、事前に買ってあった切符を渡せばいいのである。1両編成の電車であれば、すんなり納得行くのだが、数輌編成の場合は、他の乗客を掻き分けて降りる位置まで移動するのは面倒くさいだろうなーとおもう。ところが、田舎電車なのでそんなに混んでいるわけではないので、気にする必要はない。

松江しんじ湖温泉駅を出発して、しばらくは宍道湖湖畔に沿って電車は走っていくため、出雲大社方面に向かう際には、左側に座って景色を楽しむのも良いだろう。特に夕陽が拝める時間帯であれば、夕陽の絶景ポイントとして松江では有名な美術館までいかなくても、電車の窓越しでも十分楽しむことができる。ただし、電車の窓はお世辞にも綺麗とは思えないので、窓越しにカメラで写真をとると、勝手にボケ写真になってしまうのが悲しい。

スイッチバックをする一畑口駅を過ぎ、出雲大社に近いところまでくると、出雲に関わるいろいろなものが見え始める。特に、竹下登が金を集めて作らせた出雲ドームというのが見えてくる。車内のアナウンスでも「見えてきました」というのが聞こえるので、そのタイミングで左側を見れば良い。田んぼの真ん中に銀色のドーム型の多目的運動スペースが見えてくるはずだ。表向きの理由は雪の多い山陰でも運動ができるようなスペースを設けたということになっているが、いつものようにかつての自民党政権は土建屋に金をばら撒くためにハコ物を作らせて、票の集約に努めるということをやらせていたが、ご多忙にもれず、この出雲ドームもその1つである。作った後にどのように使ったらいいのかわからずじまいになっている典型的な利用価値なしのハコものである。

途中の川跡駅では、出雲市駅にいく線路との分岐点になっており、出雲大社にいく場合にはこの駅で電車を乗り換える。というのも、松江しんじ湖駅から出発した大半の電車は、出雲市駅に向かう電車なのである。そのまま乗っていては大社にはいけないからだ。だから、川跡駅では、乗り継ぐ電車の接続が絶妙に合っていて、その乗り換えのために乗り換え場所は結構混雑する。降りた向かいのホームが乗るべき電車が止まっているホームというような形になっているわけではないからだ。

乗り換えたあとは、出雲大社までのんびり乗っていれば終点に到着できる。終点駅ではすべての扉が開くため、どこからでも降りることができるのは、他の駅ではないことだ。なんとなく駅のホームが西武線のターミナルに似ているような木がするのは、単なる電車が昔の西武鉄道に使われていた豚鼻の電車だからだろうか。

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