遅い時間にホテルへチェックインしたあとに、そのまま休憩しても良かったのだが、実は飛行機の中での食事があまりにも刑務所的なショボい食事だったために、ホテルに到着するころには、すっかりまたおなかが空いてしまった。でも、夜市まで行き満腹になるのは面倒くさい。そこで考えたのは、ホテルから近くて、あんまりおなかには辛くならないようなところに行こうと思った。
そんなときに前からちょっと気になっていたのが、ホテルの傍にある糜家莊というお粥だだ。夜の3時まで開店しているので、宵っ張りにとっては便利なところだといえよう。歩いて10分以内のところにあるので、かなり便利だ。場所は吉林路沿いに有るので、すぐにわかる。店内に入ると、妙に大きな看板があり、そこに「粥」と書かれているので、なんじゃこれ?と思わず言いたくなる。基本的にはこの店はお粥屋だ。だが、お粥といっても、日本で考えるような病人が食べるためのお粥とおもっていたら大間違いである。腹持ちがしないようなものを台湾人が好んで食べるわけが無い。ここの粥の特徴は、生米を主にシーフードをベースとしたおじや風にしているのが特徴である。その作り方については、ウェブサイトを見ればいいため、ここで言及するつもりは無い。もちろん、この店では粥だけではなく、サイドメニュが豊富であるのも特徴のひとつだろう。今回、ここで注文したメニュは以下のとおりである。
北茄滑鶏粥(椎茸と鶏肉のお粥):300元(小)
醤焼可魯骨(骨付きスペアリブの醤焼):110元(2本)
口水鶏(若鶏炒め):180元さて、ひとつづつ紹介するとしよう。
まずメインの粥なのだが、いきなり土鍋のようなものがやってきて、それが想像していた大きさよりも大きなものがやってきたから、まさか、これはサイズを間違えてもってきたのか?と本気で思った。これで小のサイズということは、大になると、一体どのくらいの大きさになるのだろうか。お粥になっているので、見た目以上に量が多く見える。味としては、基本はシーフード味のスープに漢方各種を入れ、さらに椎茸と鶏肉のぶつ切りをしたものがぶち込まれているものであるため、かなり美味い。もう少し食べちゃおうと、もう満腹なのにも関わらず、さらによそってしまうので困る。大味ではなく、ずっと食べ続けたくなるような味なのだ。続いてサイドメニュとして注文した料理のうち、同じ鶏料理の口水鶏なのだが、これが意外と辛い。見た目は、西門町あたりに出ている、鴨肉料理屋のようなものに見えたので、へーっ、ここでも冷菜かな?とおもったところ、ぜんぜん違った。濃い目のソースかなと思っていたのが、実は辛い豆板醤みたいなソースであるため、鶏肉としては冷たく骨ごとぶつ切りにされているため、それをソースに絡めて食べるとかなり辛い。辛いのだが、ただ辛いだけというわけじゃなく、味がちゃんと入っているところがうれしい。単なる唐辛子の辛さだけだとすると、かなり辛いが、ここでは違う漢方系の調味料を使っているために辛さが少し違う。最後にスペアリブなのだが、これがちょうどいい香ばしさを味わうことができるものだった。そんなに牛肉を食べたいとは思わなかったのだが、これだけは美味いと思った。あと1人1本程度という量の多さが良かったのかもしれない。これら全部を食べても600元程度ということもあり、かなりうれしい価格だ。ただ、たぶん一般台湾人にとってはちょっと高めの料理になっているのかもしれない。
潮州砂鍋粥 糜家莊(吉林店)
URL: http://www.mehome.com.tw/
住所:台北市吉林路226號
電話:02-2541-7366
営業時間:17:30-3:00
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