2010/03/27

赤レンガ城壁跡(宜蘭)

庶務課課長官舎の横には、赤レンガの壁が30メートルくらい続いているのが見える。なんだか中途半端で崩れかけているような壁が建っているのだが、これが実は宜蘭の中では歴史的建築物として登録されているもので、結構有名なもの。

日本が台湾を統治し始めたあとの1896年に日本人が宜蘭地区にやってきたのだが、それ以前は新王朝が宜蘭の街を四方を壁で囲んでいた。日本人はそれを全部撤去させて、まずは街つくりから始めた。街の南のほうに宜蘭庁の庁舎を建て、西側には庁職員の宿舎群を作り、東側には前にも記載した監獄を作った。併せて、北側には軍隊の駐屯場にして整備した。

この赤レンガの壁は、庁職員の宿舎があった地域を囲むために作られた壁で、壁の高さは207センチメートルしかない。壁の厚さは、レンガ2個分くらいである。

1997年になって宜蘭県政府は政府ビルをこの地域に新しい執務ビルを作ろうと計画していたのだが、宜蘭の歴史を残すべきだという声が高くなり、現在は崩れかけているこの壁は重要文化財として残すことになったというのは、台湾の歴史建築物を大切にするという気持ちが良く現れているストーリーだと思う。

これが大陸中国のことだったら、「新しいものは正しい。古いものはぶっ壊すべきである」と必ず徹底的に壊すところだったろう。

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